形無きもののイメージを作り出す 

2006年02月07日(火) 19時16分


これは水面をクローズアップして撮影したものであろう。水の動きが赤い色彩に演出されて、非日常的な形態として表現されている。『エボック』と名付けられたこの作品は「新時代の始まり」のイメージであり、同時に宇宙や地球、生命の誕生といった遥かな過去をもイメージさせるものである。吉田要氏の写真は「スピリチュアリズム」「レジェンド」「アニミズム」などの「形無きものを形有るものにするもの」であり、とても絵画では掴みきれない流動的なイメージを、この作品のように水面などの断片を加工して表現されるものである。無から形態を構成するのではなく、既存の事物に対するフレーミングの仕方によって新たな形態を作り出す手法といえる。ものを写し撮るという写真の特性と氏の内にある絵画的イメージが融合されたものであり、写真という分野の表現力を拡張する挑戦といえるだろう。

吉田 要
よしだ かなめ
Kaname Yoshida
エボック(画期的な時代時期 新時代の画期的な始まり)
2003年制作
2003年Heart Art in HIROSHIMA〜第7回エイズチャリティ美術展〜出品作
2006年02月
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