自由について

November 30 [Fri], 2012, 13:57
僕が古本屋をやってきて、出逢った本の中で1番といってよいほど、衝撃を受け、感動した本があります。
それが今回の話、ヴィクトールフランクル夜と霧です。
アメリカでは、私の人生に最も影響を与えた本でベスト10入りした唯一の精粋繩w関係の書となっています。
日本でも2002年に新版が発行され、心理学系の本では髄一といってよいほどのロングセラーを誇っています。
どうでも良い話ですが、僕にとってこの本は何度か店で売っていてタイトルは覚えていたのですが、国文学の元教授をなさっていた方にこの本は良いぞーと薦められたのでそれじゃあと読んだ所、とてつもない衝撃を受けたというエピソードがあります。
やっぱ元教授だけあって良い本知ってんなーと思ったものです。
本題に入りますが、この本は、人間がその歴史の中で行った行いの中で最も残虐で恥ずべき行為、アウシュビッツの大量虐殺と南京大虐殺。
そのうちの一つ、ヒトラーによるナチスによってポーランドのアウシュビッツ収監所に収監されてしまい、無事奇蹟的生還を果たした心理学者ヴィクトールフランクルがその中で起きた状況、人間の心理の変化やそれらを心理学者として考察してまとめられた、ちょっと難解でやや学術色の強い本です。
この本では、前半部かなりのページに渡って、その中で起きたこの世の出来事とは考えられないような悲惨な事実を学者らしく客観的に、データや写真などと併せ淡々と述べられています。
特に前半部はリアルドラクエ 同人誌すぎて正直自由とかそういった記事には全然似つかわしくない、読んでいてとてもネガティブな気持ちになる本なのですが、そういった写真、データと共に淡々と述べられる文章が、逆にフィクションではない、実際にこの世であった出来事なのだという事実を、まずいやが応にも読んでいる人に認識させてくれます。
そして、そのような現実、95もの人々が、過労で、栄養失調や衛生悪化で、人体実験で、あるいは毒ガスで、凄惨な死を遂げていく中で、残った人々も当然ながら理性を崩壊させ、人格、自我を崩壊させていきます。
しかし、このような中でも、死んでいった方、生き残った一部の方には、希望を捨てず、強い精雛ヘを保つ人がいる事に著者は気付きました。
また、この様な悲惨な状況で、一寸先すらどうなるかわからないのにも関わらず、人はその中でわずかに体験する事ができた、山々の風景、沈んでいく太陽と夕景、夜明けなどの美しい自然に感動し、歌、詩、音楽などの芸術を愉しみにする事ができるという驚愕の事実を発見しました。
そして最終的に、人間には、他人からいかに悲惨な、制限、圧力、強制、痛み、あらゆるどんな悲惨な状況を強要されようとも、絶対に他人からは侵害、剥奪できない、最終的な、絶対的な自由があるという事を発見したのです。
その自由とは、そのような状況に対して、それが例えどんな状況でも、その人がそこにどんな意味を持たせるか、ということを決める事が出来る権限です。
人間には、どんな状況だろうと、また他人の手にとって、どんな不公平で、劣悪な環境に貶められようとも、その人の人生には意味があるし、意味を持たせる事をその人は出来る、という事です。
あなたの人生には意味がある、ありふれた陳腐な言葉かもしれませんが、この人間の限界的ともいうべき状況を経験し、生還した著者から発せられるこの言葉は、僕にとってどんなポジティブなメッセージよりもリアルで、意味のある物でした。
偉大な心理学者フランクルが僕らにこう教えてくれています。
意味のない、希望の無い人生などない、と。
人間はどんな状況でも自由になれる、と。
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