FUNKY 

2008年11月22日(土) 8時48分
登場人物:自分、友人1、友人2、店員1、店員2、店員3、おじさん1、おじさん2、おじさんさん

ある日時刻不明、自分と友人たちは、連れ立ってとある居酒屋へ入店した。
すると店員たちの反応がなんかおかしい。ちらちらとこちらを伺うような、戸惑うような対応をとられ、
「あべちゃんに似てますよね。」
「えっ?」
「いゃ、あべさんですよね?どうぞ奥の部屋へご案内いたします。」
どうも有名人と間違えられているようだ。自分も
[そういわれれば似てるのかも]
なんてまんざらでもなく、なりすました。

パントリーを通り抜け、さらに厨房も通り抜け、人一人がやっと通れるくらいの狭い通路を店員の案内に従い進み、やたらと入り組んだ店の奥へたどり着いた。
[あれ?なんかいっぱい人いるし]
そこにはおじさん1を初め30代から60台くらいの男たちが会席の様で座っていた。各人の前には個性的なヘルメット、部屋の脇には脱ぎ捨てられたライダースジャケット。
「お前、派手なジャケット着やがっていくつだと思ってんだ」
「お前こそ、なんだよあのヘルメット」
なんて会話がされている。どうもバイク仲間の寄り合いみたいで、自分もバイクで店までやってきたようだ。
この時点で自分が有名人に似ているかどうかはどうでも良いことになっていた。だれも気にしない。

なんか意気投合して飲み明かしたのだろうか?次の日?
外でバイクを前におじさん1と話をしていた。
「ちょっと乗せて」
おじさんにバイクを貸すと、砂利と泥の坂道を駆け上がり、階段をくだり、トンネルをくぐり、一般道へ走り出した。トンネルの向こうから排気音だけが聞こえる。だいぶ飛ばしてるみたい。

帰ってきたおじさんは、汚れちゃったと思ったのか
お手製のメンテナンスマシーンに自分のバイクを乗せた。このマシーンがすごいくて
動力はバイクのエンジン、ベルトコンベアのようにバイクが流れていくうちに油を差したり、なにやら良くわからない歯車が回っていたり、メンテ終了した後は、たしかに調子がよくなっていた。
「おぉー

おもむろに自分は自分のバイクのフロントフォーク(前輪のついている2本のパイプ)を取り外していた。
「何やってんだー。直してやるよ」
おじさん1、おじさん2はあっというまにフロントフォークを取付けた。なぜかまた調子がよくなっていた。
「おぉー

おじさん2からメモを渡される。
[おじさん1からだ]
なにやらゴチャっとある下の方に「1万円」とあった。
[あっ、自分はバイク屋さんでメンテしてもらったってこと?]
おじさん2は、こそっと
「気持ちでいいよ」
自分が財布をにらんで悩んでいると、おじさん1が財布を覗き
「あるじゃん」
と諭吉をつまんで取り去った。と思ったらその手には折りたたまれた五千円札。
さらに、おじさん1はおじさん2から、いつの時代かわからない古い一万円札をもらっていた。
「おじさん、ありがとう」
二人のおじさんを抱きしめて、自分はバイクにまたがり、別れを告げた。

THE END


個人情報
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  • アイコン画像 誕生日:1981年
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    ・スポーツ-サーフィン、テニス、バイク
    ・音楽-ウクレレ
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