東京から田舎の故郷へとやってきた洋司。妻はボストンへと研修へ旅立ち、娘の美奈子と年老いた父の三人の暮らしが始まる。
洋司は高校三年の時に、まぐれで出場が叶うかもしれない甲子園への夢があった。
しかし、決勝の前夜、同じ部員であるオサムの不祥事のためにあえなく棄権。
その辛い過去が、再会した故郷の野球仲間とともに蘇る。
小さな町の空気や年老いた父との関係、娘がいじめにあいながらも健気にふるまう姿、彼らの立場にたたされたら本当にこんな気持ちになるんだろうな、というリアルな感情が最後まで味わえた本だった。
結末が前向きで、納得のいく終わり方だったのがよかった。
(徳間書店)★★★☆☆
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