炎上する君 西加奈子

May 22 [Sat], 2010, 23:46
足が炎上する男との出会いをきっかけに、何かに目覚めた色気のない女達を描いた表題作をはじめ、揺れる女心を少し変わった形で描いた短編八編。
空想とも妄想ともつかず、感覚だけで読み進めないと読み終えれないような物語ばかりだったが、最高の皮肉とウィットに富んだ文章が軽快で、心地よかった。
中には何を伝えたいのか、さっぱり判らないものもあったが、文学の新境地を覗けたような気がしないでもなく、嫌な感じはしなかった。
色気づいた女達の姿や、お尻だけが美しい女の心情など、少し自虐めいた描写の中に、著者が伝えたかったと思われる女性像が見え隠れして、同じ女として読後は何ともいえない気持ちになった。
(角川書店)★★★☆☆
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