光 三浦しをん

December 25 [Thu], 2008, 10:45
天災で全てを亡くした少年二人と少女。数々の困難を経て成長、それぞれの人生を歩むも、とある出来事が三人の接点となり、新たな人生にも影を落としてしまうダークな物語。
閉塞感漂う島国、絶え間ない親からの暴力、満たされない性愛、全てを打ち砕いた天災、転がる死体・・・と、息が詰まるような描写が続き、何度も目を逸らしたくなりながらも、あまりの臨場感溢れる情景描写、人物造形にページを繰る手が止まらなかった。
各章ごとに視線を変え、ミステリーを絡ませながら展開、行間からにじみ出た“暴力”の二文字が、最後の最後まで物語を支えていた。
一縷の“光”さえもタイトルにだけしか見出せず、読後は虚無感に苛まれて仕方なかった。
(集英社)★★★★☆
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