1995年一月、阪神淡路大震災のボランティアとして参加した高校生のタカユキ。その年の三月、地下鉄サリン事件が起こり、電車一本の差で難を免れた35歳のヤマグチさん。
そして、娘の結婚を控えている定年間近のアサダ氏。
彼らの1995年から2000年に渡る6年間の「5月1日」のみを描いた日録小説。
各世代の悩みや人生観が、流れゆく6年の月日の中で、少しずつ変化していく様子がとても印象的だった。
実際に起こった事件、事項を小説に組み込んでいく手法がリアリティを生み、彼らの6年間を客観的な立場で覗いているようだった。
何があろうと、どんな事件が起ころうと、淡々と時間は流れていく。
一日、一年、そして一生。
人生ってこんなものなんだろうなぁ・・・・とぼんやりと思った。
(祥伝社文庫)★★★☆☆
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