一家離散、いじめ、暴力・・・この世の不幸が全て降りかかってしまったかのような立場に立たされた15歳の少年シュウジ。人間の温かみも、生きる喜びも忘れてしまったように人生をひた走る少年の壮絶な生き様を描く。
どんな逆境にも耐え、ただ人生を疾走するシュウジを通して、読んでいる間中、生きる意味やその価値を問われ続けたようであった。
夢や未来がなくして、どうして人はいきられよう・・・。
それでも生きていかなければならない、人間の宿命というものに悲しい疑問が宿る。
その答えが出た時に、この物語を書きたかった著者の真意が、やっとわかるような気がする。
(角川書店)★★★★★
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