鬱屈した気持ちを抱えながら、人生を歩んでいる3組の家族の日々のエピソードを描く中篇三篇。将来の展望が断たれた一家、子をなくしノイローゼ気味の主婦、マザコンの夫。
誰もが、描いていた人生とはかけ離れた日々を送っている。
それでも、夢と現実の隔たりを感じつつ、生きていかなければならない。
嫉妬や怒り、復讐心など表面には表せない人間の本性が終始描かれ、読み終えた後もやりきれない苦い気持ちばかりが残った。
(新潮文庫)★★★☆☆
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