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【社説】米グーグルと中国政府の静かなる攻防 / 2010年07月13日(火)
 中国政府と米インターネット検索大手グーグルの対立は当初、情報の自由なフローをめぐる力比べのように見えた。だが最近は、むしろ太極拳の「推手(すいしゅ)」のようだ。相手を倒すには、ときには力ずくではなく、相手が自分を倒そうとする力を利用して、相手にバランスを崩させる方が有効な場合がある。

 昨日、グーグルの中国でのオンライン事業者免許を、中国政府が更新したというニュースが飛び込んできた。これは、グーグルを中国から完全に追い出してしまえば、国民は迂回(うかい)策を見いだし、国際社会からは激しい非難を浴びることになり、むしろ検閲体制を危機にさらしかねないことを中国政府が認識している証拠だ。

 これまでの経緯を少し振り返ってみよう。グーグルは今年1月、中国のウェブサイトでの検索結果の自己検閲を中止すると発表した。だが、同社は中国で業務を継続したかったため、中国の法律に違反せずに済む方法を見つける必要があった。

 そこで同社は3月、中国の検索サイト「google.cn」を閲覧したユーザーを、検閲が行われていない香港の検索サイト「google.hk」に自動的に誘導し始めた。だが、中国政府がそうした自動処理に異を唱えたため、グーグルは6月28日、その自動処理を止め、代わりに香港サイトへのリンクを貼って、ユーザーが自分でクリックして移動できるようにし、中国政府にわずかながら譲歩した。グーグルが申請した事業者免許更新の期限は、その2日後の6月30日だった。

 誤解のないよう言っておくが、中国のグーグル・ユーザーは依然、検閲なしの検索結果を得ることはできない。香港の検索サイトを使用して、禁じられたトピックに関する検索を行った場合、データは中国政府の「ファイアウォール」ソフトウエアによってブロックされ、ユーザーの画面にはエラーメッセージが表示される。場合によっては、インターネットの接続が短時間切断されてしまうこともある。

 以前との主な違いは、グーグルが検閲には協力していないということと、ユーザーはこれまで以上に検索内容は検閲されているということを意識させられる点だ。グーグルが検閲を行っていたときは、たとえ検索トピックが検閲にかかって思うような結果が得られない場合であっても、画面下部にメッセージが小さく表示されるだけで済んだ。

 中国政府は、ページをブロックすることで、中国の多くのネットユーザーがわずらわしさを感じ、それによってグーグルの使用を止め、代わりに中国の主要検索エンジン、百度(バイドゥ)を使用するようになることを期待しているに違いない。

 だが、グーグルの検索エンジンをはじめとするサービスは、依然多くの中国人にとって重要なツールであることに変わりはない。グーグルは確かに中国政府に盾突き、メンツを多少傷つけたが、グーグルを完全に締め出せば、中国の政治的後退を強調することになるだけだ。一方、グーグルはグーグルで、この巨大で急速に成長している市場に足掛かりを残しておきたいと考えており、当面はそれが可能になったようだ。

 これは誰にとっても喜ばしいニュースだが、とりわけグーグルの投資家にとっては朗報だ。同社の株価は昨日、2.4%上昇した。中国政府がこのまま静観を続けるかどうかは分からない。中国の検閲当局は今でさえ、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)やミニブログサイトのツイッターなど新たな課題に直面している。だが、情報の自由なフローに依然、敵対的な国で業務を行うにあたり、自らの主義を貫いているグーグルは称賛に値する。

【7月13日8時1分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100713-00000003-wsj-bus_all
 
   
Posted at 09:24/ この記事のURL
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