月夜峠

August 30 [Fri], 2013, 15:41
これも同じく遠野(とおの)で聞いた談(はなし)だ。その近傍(きんぼう)の或(ある)海岸の村に住んでいる二人の漁夫(ぎょふ)が、或(ある)月夜に、近くの峠を越して、深い林の中を、二人談(はな)しながら、魚類の沢山入っている籠を肩にして、家の方へ帰って来ると、その途中で、ひょっこりとその一人の男の女房に出会った。adidas スニーカー
その夫は女房に向って、「お前は、今頃何処(どこ)へ行くのだ」と訊(たず)ねると、女房は、「急に用事が出来たから、△村まで行って来ます」と答えたが、傍(そば)で同伴(つれ)の男が、見詰(みつめ)ていると、女はそういいながら、眼を異様に光らして、籠のあたりを、鼻先をぴくぴくさしている模様が、如何(いか)にも怪しいので、これはてっきり魔物だと悟ったから、突然その男は懐中にしていた、漁用の刃物を閃(ひらめか)すが早いか、女に躍懸(おどりかか)って、その胸の辺(あたり)を、一突(ひとつき)強く貫(つ)くと、女はキャッと一声(いっせい)叫ぶと、その儘(まま)何処(どこ)とも知らず駈出(かけだ)して姿が見えなくなった。夫は喫驚(びっくり)して、如何(どう)したのだとその男に詰(なじ)ると男は頗(すこぶ)る平然として、何(なに)これは魔物にちがいない、早く帰ろうといいながら、その男の袖を引張(ひっぱ)るようにして、帰途に就いたが、夫なる男の心配は一方(ひとかた)ではない。アディダス スニーカー
急いで家に着くと、早速(さっそく)雨戸を開けて、女房の名を呼ぶと、はいといいながら寝惚眼(ねぼけまなこ)をして、確(たしか)に自分の女房が出て来たので、漸(ようや)く安心して先刻(さっき)あった談(はなし)をすると、その女房も思当(おもいあた)るような顔をしながら、不思議なこともあればあるものです、http://www.adidasjpheya.com/
妾(わたし)も先刻(さっき)、松(まつ)さんに殺された夢を見て、思わずキャッと叫ぶと、眼が覚めたのですと、いったので、その漁夫(ぎょふ)も、それを聞いて不思議に思ったから、翌朝になると早速(さっそく)に、前夜の同伴(つれ)の男と一緒に、昨夜の場所に行ってみると、その処(ところ)から少し離れた叢(くさむら)の中に、古狐が一匹死んでいたとの事であった。
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