アメリカのロースクールに留学するためには 

September 21 [Mon], 2015, 9:12
アメリカのロースクールに留学するのは決して容易なことではありません。
多くのLL.M.生は各国の弁護士か法務部等の社員さんです。
ということはある程度の職歴が必要ということになります。
(日本の大卒でそのままLL.M.留学するという例もないわけではないですが。)

ただ漫然と仕事をしていると、いざエッセイで何かを書こうと思っても書くネタが浮かんできません。
将来的に留学したいのであれば、それなりに人に語れるキャリアを着実に積む必要があります。
また、GPAもそれなりに重視されるので、下手な成績をとるわけにはいきません。

今現在ではなくとも、いつかは留学したいと思っている人は、出願時にどのようなものが求められるのかは知っておくとよいでしょう。

1 Lsacについて

http://www.lsac.org/

例えば出願先が5つあったとしたら、必要書類を5通用意して、、、的な面倒なことを代行してくれるのがlsacです。
lsacにアカウントを作ると、成績証明書、推薦状、TOEFLスコア等の登録ができ、また出願もネットを通じてすることができます。
アメリカ国内の主要なロースクールであればほとんどlsacを通じて出願できますが、ハーバードなど、lsacでの出願ができないところもあるので注意です。

2 出願する大学の出願要件をチェックする

そもそもアメリカのロースクールにどんなものがあるか分からない、という場合は下記サイトなどを参照してみるといいでしょう。
決して「ランクが高い=万人にとっていい大学」とは限らないのですが、費用と時間を割いて行くわけですから、ランクがいいに越したことはありません。

Best Law Schools

次にそれらの大学の出願情報を確認します。
「大学名 llm apply」等でググればその大学の出願要項にたどり着きます。
もしくは、アゴスという日本の予備校のサイトで出願情報をチェックすることもできます。
(アカウントを作れば留学お役立ち情報で出願実績もチェックできます)

http://www.agos.co.jp/

3 必要書類

必要書類は大学によって異なりますが、概ね下記のものが必要になります。

(1) Toeflスコア
LL.M.の場合、LSATのスコアは必要ありませんから、受験する必要があるテストはToeflだけということになります。
この辺はMBAを目指す方々に比べ相当楽であると言えます。
スコアはiBTで100以上は欲しいところです。

(2) エッセイ、パーソナルステイトメント
呼び名はいろいろですが、要するに自己紹介文です。
ここでは自分がどんな人物なのか、なぜ留学したいか等について英文で書いていくことになります。
当然ロースクールもしくは自分の専攻科目について語らなければいけないので、職歴などからネタを探し出す必要があります。
自分のキャリアに一貫性がないとエッセイを書くときにとても苦労します。

エッセイの書き方や添削指導をしてくれる予備校もありますが、まずは本などで他の人がどんなことを書いているのかチェックするとよいでしょう。

大学院留学のためのエッセーと推薦状

日本語のサンプル集だけど、LL.M.の情報が少ない。

Top Personal Statements for LLM Programs

こっちは英語のサンプルです。

大学の小論文や司法試験の論文と同じように、まずは他の人の書いたものを読んで書く内容をイメージすることが大切です。
その上で必要があれば予備校を使うとよいでしょう。

(3) レジュメ
職務経歴書のようなものです。

(4) 推薦状
最低2通、できれば3通は欲しいところです。
日本人の弁護士であれば、現在のボスと司法研修所時代の教官に書いてもらうパターンがほとんどですが、海外の大学はアカデミックな推薦状を重視する傾向があるようなので、学部時代の推薦状も欲しいところです。
推薦状を書くという作業はそれなりに面倒な作業になるので、留学したい人は学生時代、若しくは司法研修所時代にそれなりに目立っておき、かつそういう面倒なことをお願いできる人間関係を作っておくことが重要になってきます。

推薦状の形式ですが、下記のサイトが参考になります。
(形式ミスで再送をするということになると推薦者に迷惑がかかります。)

LLM留学の情報提供と出願指導

(5) 成績証明書
大学、司法研修所からlsac or 志望大学に直送します。lsacの場合は認定機関での認証がされて閲覧可能になるまで若干時間がかかりますから、早めの手続きをお勧めします。


以上、LL.M.留学のために必要なものの概略でした。
LL.M.留学をちょっとでも考えている方は、良いGPAを取ること、Toefl対策に早く着手する、エッセイに書けるネタを意識しながら職歴を積むことを意識するとよいでしょう。

Yale Universityのサマースクールについて 

September 21 [Mon], 2015, 8:25
ここでは、私が参加したYale Universityのサマースクールを紹介したいと思います。

多くのLL.M.生が本体の秋セメ開始前に、サマースクールというものに通います。
LL.M.は1年弱の短期間で終わってしまうため、特に海外初めての人は短い学習期間を有効活用するため、プログラムに先行して準備する必要があります。というより単純に少しでも英語に触れておきたいという恐怖心から参加するのですが。

どこのサマーを受けるか。

最初はいろいろと日本語の情報を物色し、ミシガン大学のサマースクールとか、いくつか候補を探していました。
が、ミシガンはLL.M.の開始日と被ってしまうので受講ができないということが分かりました。
他の大学のプログラムも探して見たのですが、各大学ともサマーの情報は余り詳しくは紹介していません。

とそんな時、LL.M.ガイドがサマースクールの情報を紹介しているのを見つけました。

http://www.llm-guide.com/article/149/summer-law-programs

この中で、Yale UniversityのLaw Seminarが自分の通える条件を満たしていました。
がしかし、Yaleのサマースクールのプログラムに関する日本語の情報は見つけられませんでした。
そこに一抹の不安を覚えつつも受講を決意したのは、やっぱりYaleのネームバリューですね。
何せアメリカでトップのロースクールです。
有名なResidencial collegeに住むことができ、かつ、Yaleの施設を使うことができるというのはそれだけで魅力的です。

そんなこんなでYale UniversityのLaw Seminarを受講しました。

期間 6月の最終週〜8月の第1週までの 6週間
Tuition $5,870

それ以外の詳細はここ↓
http://summer.yale.edu/

費用は、正直けっこうお高めかな、、、と思います。天下のYaleであることを念頭においてもちょっとどうかなと。
しかも、Residencial collegeの費用は別です。むしろこっちの方が割高感が。。。(meal planが高いんです。そんなに食べないのに。)
受講生の中ではオフキャンパスのホテルや部屋を借りて通っている人もけっこういました。
というより自分も今ならそうするかなと。

Residencial college内の生活は下記のyoutubeの動画が参考になります。

That's Why I Chose Yale



まさにこんなところに住むので、ほんと楽しいです。
でもオフキャンパスで家を借りている人のところでもパーティはできるし(むしろそっちの方が楽しい)、無理にcollegeに住む必要もないかなと。
まあ一生に一度の経験と考えると自分はcollegeに入居して良かったと今でも思っていますが、値段を考えると万人におすすめもできないかなと。

プログラムは午前の授業(レクチャー形式)、午後の授業(Writing, Oral communication)、夜の授業(週1回、ethics)があります。
宿題等もあり決して楽ではありませんが、LL.M.と比べると、まあそうでもないかなと。
(LL.M.でJ.D.生と同じ授業に参加したときの絶望感といったら...)

Admission/周りの参加者について
プログラムに参加した当初のToeflスコアは103点でしたが、多分100点超えていれば問題なく合格はもらえるのかなと思います。
他の受講者は若い人が多く、LL.M.参加予定者はそれほど多くなかったです。
ただ、さすがYaleだけあって各国のトップレベルの大学を卒業している賢い方ばかりが参加しています。
日本人もほぼ東大生ばかり、、、自分は弱小私大卒なのでちょっと肩身が狭い思いでした。
参加者は年によっても違うので一概には言えませんが、自分の年は最高でした。
スマートだしフレンドリーだし、言うことなかったです。
ビジネスコース(MBA参加予定者含む)の方々とも割と距離が近く、それも新鮮でした。

ということでYale Universityのサマースクールの紹介でした。
何か質問あればコメント欄かメールにて。

自己紹介 

September 21 [Mon], 2015, 7:50
自己紹介

ブログ主の自己紹介です。

名前:Yasu
年齢:41(松井、イチロー、室伏と同じ世代です)
職業:弁護士(2007.9〜)

現在(2015.8〜)は、ワシントンD.C.内の某ロースクールにLL.M.留学中です。もともと日本国内の訴訟業務を中心に経験を積んでおり、英語で仕事をした経験はほぼなく(全くないわけではないですが、まあほぼないですね。)、また、いわゆる帰国子女でもなく、英語に関しては数年前まで日常会話すらままならないレベルでした。

このブログでは、ワシントンD.C.での生活、LL.M.留学準備、TOEFL対策+英語の勉強法について、趣味の写真について扱っていきたいと思います。