ヤプシネマージュのマダムももです。
本日より公開された、柴咲コウさん主演映画
『食堂かたつむり』。
26万部を超えるベストセラーとなった小川糸の原作は、TBS「王様のブランチ」で絶賛され、輝く!ブランチBOOK大賞・新人賞を受賞した大人気作品の映画化です。
映画『食堂かたつむり』に出てくるお料理を担当したのが、
オカズデザインです。
オカズデザイン
料理とグラフィックデザインのチーム。吉岡知子、吉岡秀治を中心に構成。
コンセプトは“時間がおいしくしてくれるもの”。シンプルで普遍的な、色あせないもの作りを目指す。
2008年に台所アトリエ「カモシカ」を東京都杉並区に持ち、食にまつわるイベントを企画。
本日は、『食堂かたつむり』の公開を記念して、オカズデザイン料理長の吉岡知子さんのスペシャルインタビューをお届けいたします!
『食堂かたつむり』公開記念
オカズデザイン料理長 吉岡知子さん
スペシャルインタビュー
もも
本日はよろしくお願いいたします。
今回、映画の中で映し出されるお料理を作成するということで苦労した点があれば教えてください。
吉岡知子さん
一番苦労しことは、奇跡のようにおいしい料理を作る天才料理人倫子の料理を作るということにつきますね。
それを形にするということが本当に大変で、試作を何度も何度も繰り返しました。
このお話しをいただいたのが、去年の2月で撮影が始まったのが5月だったので、実質3ヶ月間でメニューを考え、試作を何度も繰り返しました。
もも
原作の『食堂かたつむり』はベストセラーで、原作を読まれた方はきっとご自分の頭の中で物語に出てくる数々のお料理を頭の中で想像しながら読まれていたのでは・・・と思ったんですが、吉岡さんはどのようにしてレシピを考えたんですか?
吉岡知子さん
「倫子だったらどういう風に作るんだろう?」と考えながら作りました。
倫子はきっとこんな技術を身につけていただろうから、こういう一手間を加えたかな?とか、盛り付け方もこうしたんじゃないのかな?と考えました。
作ってみてイメージが違えば、どこがいけなかったのかしら・・・と思い返しながらまた試してみるという感じでした。
もも
原作の中でも映画の中でもやはり気になるのは“ジュテームスープ”ですが、今回映画を拝見させていただいて、その映像に私自身感動したんですが、あれはどのようにして出来上がったのでしょうか?
吉岡知子さん
あれは監督のアイディアなんです。
きれいなグラデーションを見せながら、煮込んでいく時間や空気感を撮りたいという要望がありましたので、あのような形になりました。

お料理を作るシーンは差し替えを行いながら撮るんですが、あのシーンで使っているお鍋が2つしかなかったので、実は1日がかりでの撮影だったんですよ(笑)
もも
完成した映像をご覧になっていかがでしたか?
吉岡知子さん
実は、まだ自分と切り離して観ることができないんです。どうしても“あら”ばっかりが気になっちゃうんですよね(笑)。
長く関わった作品ですので色々な思いがあって。何回か観たらすっと心に落ちてくるのかもしれないなと思っています。
もも
倫子を演じる柴咲さんはいかがでしたか?
吉岡知子さん
撮影前に指導という形を取らせていただいたんですが、本当にお上手でした。フライパンおあおりなんかは私よりもぜんぜんお上手でしたね(笑)
結婚式のための料理を作る柴咲さんはとても美しかったですね。撮影現場も実際に見せていただいていたんですが、映像になった時に本当に静かな静かな空気が流れていてすごく良かったと思います。
もも
今回、小説『食堂かたつむり』のレシピ本、『食堂かたつむりの料理』を出されたとのことですが、オススメのレシピを教えてください
吉岡知子さん
全部なんですけれど(笑)、選ぶとしたら・・・ジュテームスープとザクロカレーですね。
特にザクロカレーはみなさん味の想像がつかないらしく、「どんなお味なんですか?」って聞かれることが多いですね。
私も実際にザクロカレーのレシピに取り掛かるときは、作者の小川糸さんに「これはどうして思いついたの?」なんて聞きながら作りました。
もも
私自身はネオコンに出すお茶漬けがとっても気になっているんですが・・・
吉岡知子さん
渋いですね(笑)。でもあのお茶漬けもとても難しかったんです。出汁のとり方1つにしてもそうですが、シンプルな物ほど緊張しますね。
もも
今回、『食堂かたつむりの料理』を出版するに当たってレシピを作成する上で気をつけたことはありましたか?
吉岡知子さん
倫子が一人で作っているので、現実的に一人で作れるレシピという事を気をつけました。
エルメスのパンはレシピを考えるのに時間がかかりましたね。パンは奥が深いです。
もも
最近、お料理がクローズアップされる映画は多いですが、今後また同じようなお話があったらいかがでしょうか?
吉岡知子さん
私たち料理人にとって、こういうお仕事は本業ではないんですね。
でも、フードスタイリストさんではなくて、料理人だからこそできたことってあると思うんです。
例えば、ハンバーグを作るときに市販のものを買ってきて使ったり、もし手づくりするにしてもひき肉を買ってきてその場で捏ねるというのが、こういった映像の現場では一般的なようです。出来るだけ作業の負担を減らしてスタンバイし、何があってもすばやく対応できるようにしておくのがとても大切なことなんですね。
でも、私たちは今回現場で、撮影前にお肉を叩いてきっちり味付けもしたんです。私達をサポートしてくれたフードスタイリストさんには無謀だと怒られました(笑)。実際その通りだと思います。
だけど、おいしいハンバーグを作ろうと思ったら、やっぱりその場でお肉を叩くのが一番なんですよ。本当においしいお料理を作れば、それが映像にも出るはずだって思ったんです。
なので、今回撮影のために作ったお料理で食べれないものは一切なかったので、撮影後は俳優さんやスタッフの方に食べていただきました。
もも
吉岡さんにとって料理とはどんな存在でしょうか?
吉岡知子さん
私たちにとって料理は、日常の中で何気なく、シンプルに思いを伝えてくれるものだと思っています。
レシピを考えているときはわくわくし、実際に料理をするときは心が静まっていきます。
もも
吉岡さんのオススメキッチン用品があれば教えてください
吉岡知子さん
京都にある
WESTSIDE33の
段付鍋はおすすめですね。このお鍋は本当に良いお鍋で、一生物だと思います。煮込み料理がとっても美味しくできるんです。
同じ作家さんが作っている、
銅の卵焼き器も良いですし、
行平鍋もおすすめですね。
使いやすさはとても大切だと思います。あとは手入れですね。安い包丁でもよく研いであればよく切れますし。手入れすることはとても大切なことだと思います。
もも
最後にメッセージをお願いいたします。
吉岡知子さん
倫子自身は難しいテクニックを身につけていますが、レシピ本はその辺は噛み砕いて書いていますので、ぜひ色んな料理に挑戦していただければうれしいです。実際に作っていただいて、自分の好みの味にアレンジしていただくのも楽しいと思います。
もも
お忙しいところありがとうございました!
インタビュー・写真:もも

インタビューは1月上旬に、オカズデザインさんの台所アトリエ「カモシカ」で行わせていただきました。
お料理好きにはたまらない、キッチン。そして、出していただいたコーヒーがとても丁寧に淹れられていて、とてもおいしかったです。
吉岡さんお勧めのお鍋も気になったのですが、ちょうどこの日、キッチンにおいてあった小さなフライパンが気に入ってしまいました。

そして1月16日に発売された『
食堂かたつむりの料理』。
映画『食堂かたつむり』の中に登場する素敵なお料理の数々ほか、原作にはあって映画には出てこないお料理のレシピも掲載されています。
本日は、『食堂かたつむり』の公開を記念いたしまして、オカズデザイン吉岡料理長のサイン入り
食堂かたつむりの料理を抽選でヤプログ!ユーザー3名さまにプレゼントいたします!
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あるところに、願いが叶うごはんがありました。
全国東宝系にて公開中!
http://katatsumuri-movie.jp/
STORY
失恋のショックで声を失った倫子は、子供の頃から馴染めなかった自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、小さな食堂を始めることにする。お客様は一日一組だけ。決まったメニューはなく、お客様との事前のやりとりからイメージを膨らませて料理を作るのだった。訪れるお客様の想いを大切にして作る倫子の料理は、食べた人の人生に小さな奇跡を起こしていく。そして、いつしか「食堂かたつむり」で食事をすると願いが叶うという噂が広まっていった。
そんなある日、倫子はルリコからあること告白される。倫子は衝撃を受けながらも、母のための料理を作ろうと決意する。料理を通して倫子とルリコの距離が縮まろうとしていた……。
【CAST/STAFF】
倫子:柴咲コウ
ルリコ:余貴美子
熊さん:ブラザートム
ネオコン:田中哲司
桃:志田未来
ミドリ:満島ひかり
お妾さん:江波杏子
シュウ:三浦友和
監督:富永まい
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