主な症状
定型的な
パニック発作
無意識身体拒絶反応
精神的な症状でなく体が思う通りに動けない状態になることがある。これはイップスと言い、スポーツ選手に発生しやすい症状である[パニック発作に非常に強烈な恐怖を感じる。このため、発作が発生した場面を非常に恐れ、またあの恐ろしい発作が起きるのではないかと、不安を募らせていく。これを「予期不安」という。そして、患者は神経質となり、いつも身体の状態を観察するようになる。そして、持続的に自律神経症状が生じることとなり、
広場恐怖
広場恐怖の記事も参照。
二次的うつ
予期不安や広場恐怖により社会的に隔絶された状態が続くと、そのストレスや自信喪失などによってうつ状態となることも少なくない。元来うつの症状が見られなかった患者でも、繰り返し起こる
本頁内「疫学など」に関連データ。
診断
「予期しない
診断基準としては、アメリカ精神医学会『DSM-IV
なお、PTSD・うつ病・
疫学など
疫学的には、生涯有病率1.6%?2.2%と言われる。男女ともに起きる疾患だが、女性の罹患率が2倍程度と言われる。
その原因について従来は、心理的な葛藤が根本にあると思われてきた。しかし、近年認知行動療法の有効性が明確となり、心理的「原因」よりも、症状に対する患者の対処が症状進展のメカニズムとしては重視されるようになった。また薬物療法の有効性も確認されており、生物学的因子があるという意見も強くなっている。
なお、
治療
治療的には、薬物療法と精神療法があり、様々な治療が有効性を認められている。
精神療法において、最も基礎的で重要なものが「疾患に対する医師の説明」「心理教育」である。
精神療法の中で、有効性について最もよく研究されているのが、認知行動療法である。認知行動療法では、「恐れている状況への暴露」「身体感覚についての解釈の再構築」「呼吸法」などの訓練・練習が行われ、基本的には不安に振り回されず、不安から逃れず、不安に立ち向かう練習を行う。系統的な認知行動療法を行う施設は、日本には多くはないが、臨床医は、認知行動療法的な患者指導を行っている場合が多い。
その他、EMDR、森田療法、内観療法による介入も有効とされている。
薬物療法
薬物療法では、発作の抑制を目的に抗うつ薬(SSRIや三環系抗うつ薬・スルピリド)が用いられ、不安感の軽減を目的にベンゾジアゼピン系抗不安薬が用いられる。これらの薬物には明確な有効性があり、特に適切な患者教育と指導と併用した場合の有効性は極めて高い。また最近は、新型抗うつ薬であるSSRIの有効性が語られることが多い。しかし、SSRIの代表とされるパロキセチン(パキシル)では、飲み忘れ等で服用を中止した数日後に起きる激しいめまい・頭痛などの離脱(禁断)症状が問題となり、
認知行動療法
自分で出来る認知行動療法
- まずこれまでの症状の流れを再確認して、本稿の最初の症状の部分と一致することを確認する。そして、初回の
パニック発作 の後、「また発作が起こるのではないか」という予期不安が生じ、その不安のため身体の状態を観察する姿勢が持続し、予期不安と自己観察によって自己暗示がかかって、症状が生じてきていることを確認する。 - この症状が
パニック障害 であり、死や、発狂に至るものではないことを、理屈の上では、納得する。出来ない場合には、医師に再度相談する。 - 症状の流れを振り返り、「恐ろしい症状が起きないように」生活しようとして、不安から逃れる姿勢を取ることが、予期不安を強化し、自己暗示の悪循環を作っていることを理解する。不安から逃れるための回避行動、日常生活の制限は、うつ病を発症させる可能性があるので、ただちに止めることが必要である。
- 日常の行動から「不安に左右されず」「不安は不安のまま置いておき」「不安を無視をして、生活をする」ことを心がける。
周囲の理解
広場恐怖などの重篤な症状があっても一見すると健康体と変わらないことから、往々にして「気の持ちよう」「怠けているだけ」と捉えられがちであったり、治療にはある程度の長期間を要するなど社会的なサポートも必要な疾病であるため、家族や恋人、職場などといった周囲の理解を得る(周囲が理解してあげる)ことも早期寛解につながる重要な要素である。しかし、過度の保護は本人の症状を正当化し治癒から遠ざけてしまうこともあるため、接し方については医師との対話が重要である。
注意すべき点
また、患者側も、心臓など身体に問題があるととらえてしまい、別の診療科を回ってしまう場合もある。
これらの条件のため、長期間適切な診断がなされない場合のあることを念頭に置いておく必要がある。このため、
その他
- 最近は心の病と考えるより脳機能障害として扱われるようになっている。
- プロレスラーの秋山準が自らを
パニック障害 であると、帝京平成大学の特別講義で発表した。 - 漫才師中川剛は
パニック障害 であると公表している。現在も疾患を抱えながら、漫才活動を続けている。
類似する病気
バセドウ病 - 狭心症
褐色細胞腫 - 側頭葉
てんかん
関連項目
- 心療内科
- 精神科
- 不安
虚偽性障害 - 恋愛療法
外部リンク
- (百科事典)「Panic Disorder」 - Medpediaにある「
パニック障害 」についての項目。(英語) パニック障害 教室
パニック発作
- URL:http://yaplog.jp/yapmed/archive/15339



