新 特捜司法官S-A 1 パート2 

2005年09月11日(日) 21時34分
新シリーズは、本編のジョーカーシリーズ終了後数年って所でしょうか。この本編を最後まで読んだとき、「ちょっとまって、ジョーカーとS-Aって同じ年くらいじゃないの?ってことは、S-Aも耐用年数が近いのでは!!!!」と思ったのですが、本編ではその辺一切語られて無くってちょっち不満でしたが、語られない理由はこの小説の再開にあったのね。
小説としては、とても読みやすくあっというまに読めちゃうのですが、ともかく出てくるキャラクターが個性的で面白い。今回初登場の中では、S−Q(スペードクィーン)が私のお気に入りです。周りは個性的ですが、主人公の秋津秀とS-Aは結構まともです。特にS-Aは本編でリィンをいじめまくってたとは思えないほど普通です。そしてとても不器用な感じが良いのです。そこが私のツボを押してるというかなんと言うか・・・。道原さんのイラストとあいまって、煩悩全開です。でも・・・本編に出てくるS-Aより小説のイラストのS-Aがとっても若いのは何でなんでしょう?本編だとかっこいいお兄さんなのに、小説のイラストはかわいい・・・。

新 特捜司法官S-A 1 (2005年7月25日発行) パート1 

2005年09月11日(日) 21時17分
麻城ゆう著 イラスト道原かつみ

S-Aが帰ってきた!って小躍りしたしたのは私だけではないはず!
そう、私はこのS-A(スペードエース)が大好きだったのだ
元々は、麻城ゆうさん原作のマンガ、ジョーカーシリーズの外伝として書かれた小説。
マンガ本編の主人公は特捜司法官ジョーカーを恋人に持つ六道リィン。その本編でもたびたび登場していたのが、特捜司法官S−A。ジョーカーと共同捜査している時に登場してくる感じ。特捜司法官というのは、遠い未来の警察機構のひとつで、公にすると世間に大きな影響がある事件や、普通の刑事が捜査するには危険なの事件を操作する、死刑執行権をもつ捜査官の事で、彼らは人間ではなく合成人間という設定です。
本編のジョーカーシリーズは、リィンとジョーカーの恋を軸にお話が展開。最後はちょっぴり悲しい結末でした。(いや、一応ハッピーエンドといえばハッピーエンドなんだけど)
小説のS−Aシリーズは、主人公はTVドラマでS−Aを演じる俳優秋津秀と本物のS-Aの友情を軸にしたお話
大昔に2冊小説が出てそこで止まってたんだけど、この度めでたく再開の運びとなりました。

岳飛伝 三、風塵編(2003年版) 

2005年09月04日(日) 21時06分
この巻は岳飛よりも、養子の岳雲がよくがんばってたような気がする。岳雲はとってもがんばってるのに、頭の固い養父の岳飛に何度もしかられてなんだかかわいそうだった(しかられると言っても、毎回「処刑しろ!」って言われちゃうんだから、親孝行するのも命がけだ・・・)。
そして私の大好きな梁紅玉もまたまた大活躍。長男がすでに十代後半なのに、いったい幾つなんだよ、紅玉・・・って言うくらいの獅子奮迅の活躍ぶり。旦那の韓世忠と合わせて私の中のポイント高いです。
ゲスト出演で水滸伝の燕青も顔を出してます。(でも出しただけ・・・何の活躍もなしっていうのが残念。)
三巻目はもう登場人物増えすぎて、ちょっと頭の中がごちゃごちゃになってしまいました。
半分過ぎてこれからクライマックスに向かうというのに、中ダレしてしまった私です。
今回の表紙は梁紅玉です。

アイルの書 3 闇の月(1985年初版) 2005年8月再読 

2005年08月25日(木) 20時43分
アイルの書、第三作目
これは主人公の成長物語でした。
出だしは先の2作とはまったく違う滑り出し。

先の2作は混乱&戦乱の時代がスタートで、最初から主人公たちは苦難の連続。しかしながらこの第三作目は「銀の陽」主人公ハルとアランが治める平和な国からスタート。最初は「わがまま王子様の冒険」って感じです。ともかくアランとリセの息子トレヴァンが、「王子様」の無神経さを発揮して物語が進めていきます。

今回のヒロイン、メガンもともかく最初は冴えない村娘。ところがあら不思議、素敵なドレスを着るだけで、王子様が恋してしまう美人に変身…。なんだか少女マンガかおとぎ話のような展開でしたが、話の流れが一変するのはトレヴァンがハルを追って海に出たところから。第三作目にはオールスターキャストっていうか、「銀の陽」の登場人物総出演って感じで、おまけに「白い鹿」の主人公のベヴァンまで登場。心に残った人々が出てくるのはなんだかうれしいんだけど、また苦労してる姿を読むのはちょっとつらかったなぁ。
トレヴァンは後半、とてもとても苦労した上に大切な人々を失って、人間として大きく成長します。(前半のバカ王子ぶりが嘘のよう。)ファンタジー小説を読んでいるというより大河小説を読んでいるような気分になってきました。

岳飛伝 二、烽火篇 (2003年版) 

2005年08月15日(月) 20時32分
この巻の序盤は、第一巻で終盤に登場した梁紅玉のお話と、金の四太子ウジュのお話。紅玉は相変わらずかっこいい。この人が主役のお話が読みたいわ。そして岳飛の宿敵ウジュですが、はっきり言って良い人過ぎます。これでは宿敵じゃない…いや、岳飛の本当の敵は宋の奸臣だからいいのか。
ウジュは本当に良い人です。彼が主役の話でもいいんじゃないかというくらい良い人なんだよ、これが。義にも情にも厚く、たとえ敵将でも人物が気に入ればなんとか自分の配下になってもらおうとしたり、敵の国の皇子を自分の養子にしてみたり…。良い人すぎてだまされることもしばしば…。
さて、主人公の岳飛ですが、不遇の時代を過ごしてます。奸臣のたくらみで仕官に失敗してからは故郷で、地味に鍛錬する日々。まぁ、結婚もしたし、養子も迎えたしでそれなりに平穏な日々ではあったようだけど…。エネルギーをもてあます義兄弟たちとも縁を切り、清廉に次の機会を待ってるわけだ。そして機会はもちろん訪れるんだけどね。
岳飛ってとっても生真面目。もうちょっとたがをはずしてもいいんじゃないかと思える。

まじめで良い人なんだけど融通がきかないっつーか・・・まぁ、それがかわいいと言えばかわいいんだけど。私は彼の義兄弟たちが結構個性的で好きだなぁ。特に知性派の湯懐がお気に入りです。(が、この人の悪がき時代を読み直すと笑える。そんなにおしるこが好きだったのか・・・。)
岳飛は、一戦するたびに仲間を増やしていくのがすごいと思う。上昇志向がそんなに強くないのに下手に人望ありすぎると悲劇を生むよね、やっぱり。
ところで岳飛のお母さん、息子の背中に「精忠報国」なんていうとんでもない刺青を入れちゃうのはどうかと思います。
ちなみに今回の表紙はウジュ(だと思う)。

岳飛伝 一、青雲篇 (2003年初版) 

2005年08月15日(月) 18時25分
物語は、北宋の時代、岳飛生誕から始まります。一人の神仙が、生まれたばかりの岳飛に名前を授け、大洪水から逃れるすべを与えるのだけど、大洪水が来るのがわかってるなら、村人やお父さんも助けてあげればいいのに…と思ったのは私だけではないはず…。で、それなりに裕福な家に生まれたはずなのに、大洪水に流されて身よりも何もないところへ母子でたどり着いてしまう。そこで岳飛は育つわけだけど、苦難の連続ってわけではなくて、結構まわりの人々が親切な人ばかりで、貧乏ながらも素直にすくすく育つ事ができる。しかも途中で文武に秀でた有名な師に出会い、養子にまでしてもらえるんだからラッキーとしか言いようがない。

岳飛は将来ナショナルヒーローになる子供なので、品行方正な良い子なんだけど、岳飛の幼馴染で後にかれの義兄弟となり彼の周りで活躍することになる王貴張顕湯懐の三人の子供時代は、その悪ガキぶりが笑えます。物語を読み進めて、3人がそれなりに立派な武将になってからこのあたりを読み直すと、なお笑える…。
この第一部では、岳飛の生誕から10代後半の武挙(皇帝の軍に入るための就職試験のようなもの)を受けた辺りまでのお話が中心。物語の本当に序盤。最後のほうは宿敵の金の太子が登場。女傑として有名な梁紅玉も登場します。表紙は主役の岳飛。

岳飛伝 

2005年08月15日(月) 18時22分
田中芳樹著 (講談社NOVELS)

以前から興味があった「岳飛伝」。これもネットオークションでお安く全巻ゲットすることができたので、読んでみました。私が手に入れたのはソフトカバーバージョンですが、2001年出版されたハードカバーもあります。
中国史上最大のナショナルヒーローであり、悲劇のヒーローながら、日本ではあまりなじみの無い英雄。興味はあっても難しい文体では読めそうもありませんが、田中芳樹さんの作品であれば、きっと読みやすいに違いない…。
「演義」調で書かれた文体もなかなか面白い。

アイルの書 2 銀の陽(1984年初版) 2005年8月再読 

2005年08月08日(月) 21時32分
アイルの書、第二作目。第一作の主人公ベヴァンとクインの子孫が主人公です。
ベヴァンの子孫であるハルクインの子孫であるアラン。クインに引き続き子孫であるアランがひどい目にあってます
確かに主役のハルも色々な苦難にはあってるけど、精神的な追い詰められ度からいくと、アランがダントツです。
人の時代に入って久しい世界。エルフは伝説となってます。今回のお話では魔法らしい魔法は出てきません。ひたすら人のお話。ハルとアランの出会いから二人が王位につくまでが語られてます。
残虐非道な王の息子であるハル、その王に父親を殺されたアラン。二人が出会い、友情を育み、強い絆で結ばれていく。その間二人を襲う数々の試練。そして衝撃の過去。なかなかドラマチックな展開で読んでいて飽きませんでした。ただ、伝説とされたエルフの姫とアランの恋とか「指輪物語」と同じような展開の箇所があったりして…。永遠の命を持つエルフと限りある命の人間の恋を描くとどうしてもこういう展開になっちゃうのかなぁ。
さてさて、次はアランの息子が主人公のようです。

アイルの書 1 白い鹿 パート2 

2005年07月30日(土) 21時59分
塔にとらわれのお姫様を突然現れたベヴァンが救い出す所から始まる物語。
最初はおとぎ話的に甘いお話が展開されるのかと思いきや、ロードオブザリング的な冒険や戦いが繰り広げられていくあたり、退屈することはなかった

終盤になって、母である女神によって明かされるベヴァンの秘密。それ故に、皆から離れていこうとするベヴァン。そして取り残されていく人々…この辺りが本当に神話的な要素が取り入れられてて、とてもよかった。
まぁ、シリーズの第一作ということで、神話という時代を終えようとする世界で展開された物語なんだと思う。このあと、物語はどんどん人の世界へ移っていくのだろうか。
物語の最後、ベヴァンとクインの子孫についての予言が出てきます。次はその子孫たちのお話。

アイルの書 1 白い鹿(1984年初版) 2005年7月再読 

2005年07月30日(土) 9時48分
アイルの書、第一作。
本当に良質のファンタジー。ヨーロッパの神話を読んだような感じです
主人公は二人。一人は神々の子であるベヴァン、もう一人は人の子であるクイン
神の子であるベヴァンに感情移入するのはなかなか難しいなんせ神の子だから、ちょっと感覚とか人間離れしてるし…。その分、思いっきり人間くさいクイン二人の間で揺れ動くエリドにはとても共感できるものがあります。

ベヴァンは、人間らしい感情はあるものの、ある意味スーパーマン的に色んな事ができてしまうのでお話をどんどん引っ張って行っちゃうところがあります。
逆にクインはというと、色んな葛藤を胸に秘めつつ、何度も殺されかけたりして、がんばって生きていっている。恋に嫉妬、友情、忠誠、親子愛、それこそありとあらゆる感情に翻弄されていく彼を途中から思いっきり応援してしまう私
主人公はベヴァンなのだろうけど、私的には影の主役というべきクインが本当の主人公なのだと思う。