輸血の常識〜ウソ・ホント 輸血でHIV感染 

June 24 [Sun], 2007, 19:21
輸血の常識〜ウソ・ホント 輸血でHIV感染

Q.輸血でHIVに感染したというニュースをききました。輸血ってそんなに危ないものなのですか?何かあったら肉親からもらったほうがいいのかしら?

A.今回は『女性ならでは』というお話から少し外れますが、ちょうど年末に『輸血でHIV感染!』というニュースがあったので、ちょっとした豆知識をご紹介します。結局は完璧な検査というものはなかなかないのですが、むやみに不安になることもないのが現状。軽い気持ちでお読みくださいね。

ウインドウ時期

=血液の処理=
現在、医療機関で使われているのは日赤の血液ですが、コレは各種の感染症の検査を受け、放射線照射をされて輸血されます。ただ、怖がらせるようですが、未知の感染症なんかは検出することができません。

=HIV検査のアナ=

今回のニュースのミソは2003年5月に献血した男性の血液が、そのときはHIV陰性と判断され、輸血用に回ってしまったのに(HIV陽性の血液は破棄されます)、同じ男性が11月にもう一度検査を受けたところHIV陽性と判定されたというところです。
普通に考えると『・・・・・?????』といったところですよね。

じつはHIV検査には『ウインドウ時期』というものがあるのです!

ウインドー時期というのは簡単に言うと、『HIV感染直後、血中のウイルス量があまりに少なくて検査で発見できない時期のこと』です。昔はこの期間は6〜8週ともいわれていましたが、最近の日赤の方法ではコレを2週間程度まで短縮できるようになっています。でも、完全ではないのですね。

◆◆輸血の常識〜ウソ・ホント◆◆

▼感染症以外の危険

=肉親から輸血したほうが安全?=
これはウソです。よく昔のテレビドラマで、『一族が集まって血を集める』なんていうシーンがありましたが、これはいまでは、逆に、輸血後GVHDという激しいアレルギー反応を起こしてしまう可能性がUPしてしまうので、むしろ『禁』なのですね。   
(※輸血後GVHD:輸血1〜2週間後に発熱・紅斑で発病し、続いて肝障害・下痢・下血などの症状が続き、最終的には骨髄無形成・汎血球減少症を呈し、致死的な経過(致死率約95%)をたどる病態。輸血された血液中にあるリンパ球が、患者の骨髄・皮膚、肝臓などの組織を攻撃することが原因である。厚生省ホームページより引用 http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0804/116.html)

=『輸血で死ぬことがある!』ってホント?=
ホントです。上にご紹介した『輸血後GVHD』では死にいたることがあります。ちなみに対策として現在では放射線を血液にあてています。でも、危険性がゼロになるわけではないのですね。

=自己血輸血は安全?=
ホントです。ある程度出血することがわかっている手術を予定して行う場合では、現在では『自己血輸血』といって自分の血をためておいて手術の時に使う方法があります。これは基本的には自分の血なのでかなり安全です。

医学が進んだとはいえ、やっぱり人間の編み出したものなのでいろいろなアナがあるのですね。知識としてもっておくと何かと便利だと思います。

男性の性機能障害 

June 24 [Sun], 2007, 19:18
男性の性機能障害

 性機能障害(ED)の男性は1千万人もいるというデータがある。年を取るにつれ、体力とともに、性機能の衰えを感じる人もいるのではないだろうか。川崎市立多摩病院(神奈川県)泌尿器科の馬場克幸部長(聖マリアンナ医科大学泌尿器科准教授)に、性機能障害の治療について聞いた。

●ストレス、不安も原因

 通常、性的興奮を起こすと血液が陰茎に流れ込んで勃起(ぼっき)状態となる。しかし、外傷や病気(脊髄=せきずい=損傷や糖尿病、腎不全)があったり、日常的なストレスや、性行為に対する不安や失敗の記憶などの心理的な理由があったりすると、性機能障害が起こりやすい。
 多摩病院で「ED外来」を開く馬場部長は「受診してくるのは、身体的に男性ホルモンが低下し、職場などのストレスの多い40−50歳代が中心ですが、高齢者もいれば、性機能障害が原因で不妊に悩むような20−30歳代も珍しくありません」と話す。
 現在主に使われている治療薬は、クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)と、塩酸バルデナフィル(レビドラ)の二つ。いずれも海綿体細胞内にあるcGMPという物質を増やすことで、勃起を促して維持するように働く。

●健康保険は非適用

 勃起障害治療薬の服用経験者は、再び処方を求めることが多い。
 「糖尿病などの基礎疾患のある人でも、7割くらいは性行為が行えるようになる」(同部長)という効果を実感するためのようだ。
 副作用の心配は、重度の臓器障害、心筋梗塞(こうそく)の既往歴がある人や、ニトログリセリンの服用者以外にはほとんどない。
 自由診療のため健康保険は利かず、値段は1錠1,300円前後と高価だが、効果を体験した人が自信を取り戻して薬要らずになったり、持っているだけでストレスから解放されたりするという事例も多いという。
 「個人輸入で入手している人もいますが、薬の信頼性に問題があるほか、適切な用量を守らないと安全性にも疑問が生じます。性機能障害で悩んでいる人は、必ず専門医の診断・処方を受けて服用してください」と、馬場部長は話している。