レントゲン撮影や薬の処方の際、「妊娠の可能性」を確認されるが、その可能性の基準は? 

July 21 [Sat], 2007, 18:54
レントゲン撮影や薬の処方の際、「妊娠の可能性」を確認されるが、その可能性の基準は?

Q: 突き指をして、手のレントゲンを撮られました。撮る前に、妊娠の可能性を聞かれたのですが、予定ではもうすぐ月経くらいの日だったので、「ない」と答えて撮ってもらいました。よかったのでしょうか。よく、薬をもらう時とかレントゲンを撮る前とか病院で「妊娠の可能性」を聞かれるのですが、何がどうなったら「はい」と言えばいいのかわかりません。妊娠は希望しているし、それなりの努力はしているので、そういう場合は、排卵日から月経までは、妊娠の可能性ありと考えたほうがいいのでしょうか。(わくわくびくびく 32歳)

A: 妊娠中のレントゲンが胎児に良くないことは、広く知られています。これは、広島、長崎に原爆が落とされた時、妊娠中だった女性の被爆者から小頭症の子が生まれたことから、知られるようになったものです。しかし、原爆による放射能の線量と、医療の場での診断のためのレントゲン撮影は、まったく線量が異なります。
 妊娠中にレントゲンを撮ったから、胎児に異常が出たという報告は、実はほとんどありません。胎児に異常が出るのは、とても強い線量の場合です。通常の線量の計算では、肺の撮影をしても、胃透視をしても大丈夫とされています。ですから、手のレントゲンを撮ったくらいでびくびくすることはないのです。  
 今後、レントゲン撮影の必要が出た時に「妊娠の可能性は?」と聞かれたら、避妊のない性交がある時は、「可能性はあります」と答えてください。お腹をガードするエプロンをつけてくださると思います。

 妊婦といえども、虫歯にもなるし、虫垂炎や胃潰瘍にだってかかります。妊婦が病気になった時、あらゆる医療、検査やお薬などの治療が受けられないというわけではないので、どうぞ安心してくださいね。

月経をずらす薬を妊娠に気づかず飲んでしまったら、胎児に悪影響がある?

Q: 月経をずらす薬についておうかがいします。旅行と予定日がぶつかってしまうため、先日産婦人科を受診して、薬を処方してもらいました。今、仮に妊娠しているとしたら、薬を飲むと胎児に悪影響を与えたりするのでしょうか?(埼玉県上尾市 あつこ)

A: 海外旅行に行く、特に結婚式、新婚旅行などと月経の予定がぶつかりそうだからということで、ずらす薬を求めて来る人はとても多いのです。せっかくの機会なのですから、月経とぶつかっては台なしですし、また、月経痛の強い人などは深刻ですものね。ですから、そのような人には、お薬を出しています。でも、私は、必ず「現在セックスをしているか」「避妊はどうしているのか」それを厳重に聞きます。そして、妊娠している可能性のある人には出しません。

 妊娠していてそのお薬(中用量のピルです)を飲んだ場合、胎児が女の子だったら、性器の男性化が起こることがある、または、その女の子が大きくなった時、腟にがんができることがあると言われています。もちろん、その比率は高いものではありませんが、万が一のことを考えて、薬は出しません。ただ、もし妊娠していても、今はお産をするつもりはない、その時には中絶をするつもりである、という人は別です。

 いちばん安全なのは、月経を遅らせるよりも、「早める」方法です。早める場合は、排卵より少し前から飲み始めなければなりません。予定がわかっていれば、早めに産婦人科に行くこと。できれば、ずらしたい月経の前の月経中に行くと完璧です。それなら、絶対に妊娠の可能性がなくなるからです。
 このアドバイスは、今のあなたには、もう間に合わないかもしれませんが、今後の参考になさってくださいね。

花粉症。漢方薬なら、万一妊娠しても大丈夫? 

July 21 [Sat], 2007, 18:48
花粉症。漢方薬なら、万一妊娠しても大丈夫?

Q: 妊娠を望んでいますが、私は花粉症です。なるべく副作用のないお薬をと思い、漢方薬局へ行きました。漢方薬であれば、万が一妊娠しても、飲んでいて大丈夫なのでしょうか? 「小青竜湯」というのを処方されました。(東京都八王子市 ぴよ)

A: 正解! 私も、花粉症の妊婦さんに、漢方の「小青竜湯」を出しています。そして、とてもよく効くのです。皆さん、とても楽になったと言われます。
 花粉症の薬は、抗ヒスタミン剤が主流ですが、これは妊婦には使えません。また、抗ヒスタミン剤は、眠気が起こる場合がありますので、仕事の都合で困る人や車の運転をする人などには使えません。そんなときには、妊婦さんでなくとも、小青竜湯を処方します。効き目は、抗ヒスタミン剤ほどではないかも知れませんが、何より安全なので重宝しています。
 ついでですが、妊婦だって虫垂炎にもなるし、胃潰瘍、食あたり、インフルエンザにだってかかります。「妊婦だから」「すべての薬が害だから」治療はできない、などと考えないこと。妊婦さんでも、ほとんどすべての病気に対応できるようになっているのです。
 もし、妊娠かどうかわからないときに病気になったら、その治療は産婦人科でしてもらったほうがいいでしょうね。産婦人科は、妊婦さんの病気に備えて、内科的な治療もできる体制が整えられているのですよ。

鎮痛剤の妊娠への影響が心配。PMSと妊娠を見分ける方法は?

Q: 私はいつも月経2日前くらいから吐き気と軽い月経痛が起こります。吐き気は1日中というわけではなくたまに、そして食欲もあります。
 月経痛がひどいため病院でボルタレンという鎮痛剤をもらいました。「痛みがピークになってから飲むのではなく、痛みが出始めた頃から飲んでください」と説明を受け、その通りにすると痛みはすごく楽になりました。

 でも、今妊娠を希望しているので、ちょうど月経前に重なる月経痛と吐き気がする日、薬を飲んでいいものか迷っています。今はもし妊娠していたら…と月経になるまで薬は我慢しています。でもそれだと月経痛がひどくて。
 妊娠に影響のない鎮痛剤もあるそうですが、初期は赤ちゃんの神経が作られる大事な時期ということで、なるべく薬は飲みたくないと思っています。PMSと妊娠の症状を見分ける方法はありますか?
(21歳 会社員 はるか)

A: はるかさん、月経痛がとても強い、それも月経前から起こるのですね。
 しかし、あなたの月経直前に起こる痛みは、正確に言うとPMS(月経前症状)とは異なるものなのです。
 PMSというのは、排卵後、黄体ホルモンの影響で、からだがだるい、眠い、いらいらする…といった症状がとてもひどい場合を言います。これには、痛みはあまり関係ありません。あなたのは、PMSではなく、月経前から起こる月経痛と考えた方がよさそうですね。

 そして、鎮痛剤を飲んだ時に妊娠していたら…、という心配ですね。大丈夫ですよ。「妊娠中にお薬は飲んではいけない」と固く信じられていますが、それには、時期があって、まだ妊娠がわからないようなうんと初期には大丈夫なのです。
 卵子と精子が受精して、卵管をころころと運ばれて、子宮の内膜に潜り込んで、そして母胎と血液の交換をし、影響を受けるようになるには、ずいぶんと時間がかかるものなのです。月経が遅れ、尿の妊娠反応が出るようになっても、まだ腟式の超音波では、胎児どころか、胎嚢(たいのう)という袋も見えません。やっと5mmくらいの袋が見えるようになるのは、月経が遅れて1週間は経った頃です。その時でも、まだ母体の影響は受けませんが、その頃には、もう自分でも妊娠に気づいていますよ。

 要するに、月経が遅れ、妊娠反応が出るようになったら、お薬をやめればいいのです。無理につらいのを我慢されなくても大丈夫ですからね。どうぞ、毎月の月経を耐えるものでなく、いかに快適に過ごすか、という発想をしてくださいね。

便秘薬の妊娠への影響は? 

July 21 [Sat], 2007, 18:41
便秘薬の妊娠への影響は?

Q:5年程前から、市販の便秘薬を飲んでいます。からだに悪いってわかっているので、何度も「もう飲まない」って決意しては、1週間程で挫折してしまいます。
 飲まないでいる期間は、ツボを押したり、マッサージをしたり、なるべく食事にも気をつけたりしますので、2、3日に1度くらいは便意が起こります。それでも、出ない日の不快感は結構あるので、ついついお薬に頼ってしまいます。
 現在、結婚2年目。そろそろ赤ちゃんがほしいと思っています。妊娠がわかれば、市販の便秘薬はやめますが、飲みながら妊娠した場合、胎児に与える影響としては、どういったことがありますか?(茨城県稲敷郡 なお)

A: 便秘でお薬を常用していらっしゃるのですね。あなたの程度の便秘なら、そうお薬を飲まなくてもいいのではないかと思います。
 便は、必ず毎日出ないといけないものではありません。2、3日に1回でも、そのときにたくさん出れば、それでもいいのです。その人なりのリズムで、からだが快調であれば、それはそれでいいのです。あなたも下剤を使うことによって、体調が快適なら、かまわないのですが……。
 妊娠をめざしているのですね。妊娠すると、誰でも便秘気味になります。それは、大量に出る黄体ホルモンのためなのですが、それまで便秘でなかった人でも、おなかが張って、とても苦しくなってしまいます。
 そんなときは、妊娠中も便秘薬を飲んでかまいません。下剤は、適切に使うのであれば、妊娠自体や胎児に悪影響はないのです。ただし、飲み過ぎてひどい下痢をするようではいけません。もし、妊娠中、便秘で苦しいようでしたら、かかっているドクターにそのことを話せば、下剤を処方してくださるはずです。そんなに心配なさいませんように。

妊娠初期に下痢止めを服用しても大丈夫?

Q: 妊娠初期の下痢止め(一般的な市販薬)の服用についておうかがいします。
 そろそろ子どもを作ろうかと考えているのですが、その頃ちょうど海外旅行に行く予定があります。今まで海外旅行に行くとお腹をこわすことが多く、下痢止めを服用することも多いです。今回は妊娠の可能性がゼロではないので、妊娠初期(特に3、4週目あたり)の段階で、そういった薬を服用して大丈夫なものかどうか教えてください。(ぷぅ 27歳 専業主婦)

A: ぷうさん、妊娠中、または妊娠の可能性がある時のお薬の服用についてのご質問ですね。
 妊娠中といえども、腸炎になったり、インフルエンザにかかったりという病気になることはあります。妊婦はあらゆるお薬を飲んではいけないかのように受け止められていますが、決してそうではありません。病気になった時は、お薬の力を借りてでも、一刻も早く元気になることが胎児にとっても大切なことです。下痢が続いて脱水や電解質の異常になるよりは、お薬で早く治したほうがいいのです。

 市販の胃腸のお薬はまず心配ないと思いますが、あなたの愛用の薬については使用上の注意を確認し、はっきりわからない場合は、いつも購入される薬局の薬剤師に相談するとよいと思います。
 ただ、妊娠がはっきりした時点から、病気の治療は産婦人科のドクターに相談してくださいね。さまざまな病気に備えて、妊婦でも飲めるお薬をちゃんと用意しているので安心です。

ステロイド剤を服用中。妊娠への影響は? 

July 21 [Sat], 2007, 18:37
ステロイド剤を服用中。妊娠への影響は?

Q:子どもの頃からアトピー性皮膚炎で、お化粧をするようになってからひどくなり、もう2年ぐらい皮膚科に通っています。
 一般にアトピーなどの治療には、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)が効くとされていますが、同時に副作用がコワいと言われていますよね。今までは、それを恐れて内服薬は一切飲まなかったのですが、今のお医者さんには飲むように言われ、弱いステロイド剤を服用しています。
 2年間飲み続けていますし、もうしばらくかかりそうなのですが、もし妊娠して赤ちゃんを産む際、問題はないのでしょうか? とても心配です。(愛知県名古屋市 ひまわり)

A: アトピーで、ずいぶんお苦しみのようですね。ステロイドホルモンについては、確かに、その大量?長期連用による副作用の問題が無視できません。でも、正直言って、世の中が「何が何でもステロイドは悪」という雰囲気になっていることは残念です。ステロイドは、さまざまな病気に、適量使うことで、大変すぐれた効果を持つもので、医療には欠かせないものです。
 妊娠に対する影響ですが、妊娠中の服用は、できるだけ避けたほうがいいとされています。妊娠を希望されるのでしたら、徐々にステロイドを減量し、外用薬のみになった段階で妊娠されたほうがいいでしょう。それまでの使用はかまいません。膠原病など、とても厳しい病気の方が妊娠?出産を望まれる場合、少量服用しながら妊娠を継続することもあるのです。
 また、アトピーの方は、妊娠によって症状が悪化する場合もあります。ですから、私の所でも、ステロイドと抗ヒスタミンの外用薬は使い、それらで何とかしのいでもらっています。
 すでにおわかりでしょうが、妊娠をめざす場合、たとえば食べ物など、何が症状を悪化させるのか、軽くするのかということを、日常生活の中であなた自身が知り、改善することも大切ですね。
 最後に、これらのことを主治医の先生にしっかり話し、そのうえで指示してもらうこと。それが何より大切と思います。

じんましんで薬を飲み続けているが、妊娠しても大丈夫?

Q: 私はアレルギー体質で、以前、頭痛薬を飲んでじんましんが出てしまい、3年ほど抗ヒスタミン剤を飲み続けています。
 とくにひどいのは下着のあたるところですが、最近はよくなってきているので、1〜2週間に1回、じんましんが出たら飲むという感じす。でも、まだ完璧には治っていないので、飲み続けなくてはなりません。
 来年には子どもがほしいのですが、今まで飲んでいた薬の影響が子どもに出ることはありますか? もし、しばらく薬をやめたほうがいいのであれば、妊娠中にじんましんが出た時は、どう対処したらいいのでしょうか?(和歌山県和歌山市 いとー)

A:じんましんなどのアレルギーのある人の多くが、長い間お薬を続けなければなりません。調子がいいからと薬をやめると、またすぐ再発してしまうこともあり、大変ですね。
 そろそろお子さんがほしいとのこと。抗ヒスタミン剤の中には、妊娠中は飲まないほうがいいお薬もあります。これまで飲んでいたのが蓄積されることはないので、それは心配いりません。
 今かかっている病院で、妊娠のことを相談してみてください。妊娠に向けて、お薬を調整してくださるはずです。妊娠中は、胎児に影響のない薬を使うとか、外用薬のみで対処するとか、それぞれのドクターが対処法を持っています。だって、アトピーの人は、とてもたくさんいて、それぞれ何とかしながら、赤ちゃんを産んでいるのですから、心配いりません。

妊娠32週。便秘がひどく、処方された薬が全然効かなくなってしまった。 

July 21 [Sat], 2007, 18:33
妊娠32週。便秘がひどく、処方された薬が全然効かなくなってしまった。

A:現在、妊娠32週です。実は、妊娠がわかってから”自力”で排便したのはわずか2回しかありません。思い切って産婦人科の先生に相談したところ、「ラキソベロン」と「酸化マグネシウム」を処方してくださいました。もちろんなるべく薬に頼りたくなかったし、やはり薬で出す便は、気持ちいい感じがないので、積極的に食物繊維の多い食品やヨーグルト、お通じにいい「硬水」の水や発酵食品などなど…食べてはいるのですが全然で、薬に頼る生活を送っていました。

 そのうち規定の量より多く飲まないと効かなくて、最近「慣れ」てしまったのか、ついに全然効かなくなってしまい、自分でもどうしたらよいのかわかりません。
 もっと充実した妊娠期間を送りたいと思っていても、頭の中は便秘の苦しさでいっぱいいっぱいで、赤ちゃんへの愛情を感じる余裕のないまま妊娠後期になってしまいました。このままで無事出産できるのか、また薬の飲み過ぎによる赤ちゃんへの影響があるのではないのかと、考えると気がへんになりそうです。もう、10日も便秘が続いている状態です。

Q:産科の先生や助産婦さんに相談しようと思っていても、まさか「薬が効かない」なんていいにくく、妊娠を後悔している毎日です。とにかくつらいのひとことです…。(宮城県仙台市 ぽっち)

A: ぽっちさん、あなたのペンネームは、ひとりぽっちという意味ですか? それほどにひとりで悩んでたということでしょうね。でもね、あなたは、自分ひとりが特別と思い込んでいます。

 そもそも妊婦は便秘になるのがあたりまえなのです。それは、大量の黄体ホルモンのせいでもあります。私たちは、いつもいつも妊婦さんに下剤を出しています。人によって効き目が異なるのもあたりまえ。だから、効かない人には、薬を変えたり、量を増やしたりしなければなりません。
 妊婦の便秘はそのままにしていると、産後にもっとひどくなって大変なのです。便秘は必ず「痔」を伴います。私だって実は、もう20何年も昔、初めてのお産をした時、本当に泣きましたもの。便が出にくくって、固くって、おしりが切れて、もうもう大変でした。その経験があるので、妊婦さんにはためらわず下剤を出します。
 それは、どんな産婦人科医にとっても、あたりまえのことなのですよ。だから、あなたは素直にドクターに「効かない」ということを言わなければなりません。そうでないと、ドクターは、今出しているので十分に効いていると思ってしまうでしょう。伝えれば、きっとドクターは、種類の違う薬を出してくださると思います。

 どうして、多くの人が自分のことをきちんとドクターに話さないのでしょう。これではちゃんとした医療ができません。自分にとっていちばん快適な状態でお産を迎えるためにも、早くドクターに話すことです。わかりましたね。それから、ドクターが出してくださる下剤は、赤ちゃんには何の影響も与えませんよ。それは、ご心配なくね。