

ヤプログ!
カフェ・ヤプ!シネマージュのマダムももです。
今週末8月1日より公開される『山形スクリーム』
竹中直人さんは監督としてだけではなく、もちろん本作中でも落ち武者・村人の2役で出演されています。
今回は、竹中直人監督に、私自身が気になった、あんなことやこんなこと・・・をうかがってきました。
実は、インタビュー前からとても緊張していた私。
あの、竹中直人さんにお会いできると言うだけあって、心臓が破裂しそうでした。
それでは、早速どうぞ!
もも
本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、『山形スクリーム』の企画はいつぐらいからあったのでしょうか?
竹中直人さん(以下、竹中さん)
3年くらい前だったと思いますね。うぅーん・・・
3年だったと思うな。いろんなこと忘れちゃうんだよね。たぶん、3年前だったと思います
もも
今回、「山形」にこだわった理由はどうしてですか?
竹中さん
一番の理由は、山形が非常に撮影に協力的だったということだと思います。
あとは、今回の映画は女子高生と落ち武者ゾンビが対決する話にしたいって思っていたので、東北の方が雰囲気としてはいいかなって思ったんです。
山形は落ち武者との繋がりもありますし。
あとは、山形弁に柔らかさを感じたっていうのもあります。
でもやっぱり一番の決め手になったのは撮影に協力的であるということ。そういう体制ができているというのは非常にありがたいことでした。
もも
大勢の落ち武者が出てくるシーンがありますがエキストラは地元の方ですか?
竹中さん
はい。地元の方たちが、顔を真っ青にメイクして、ロン毛のかつら付けて、落ち武者になってくれました。
後ろ姿のシーンしかなくても、俺がもしかしたら撮っている最中に、「振り向いてください!」って言うかもしれないという気遣いで、みんな、ちゃんとキレイに落ち武者メイクをして参加してくれましたね。
もも
地元の方にとってはいい思い出になったのでは?
竹中さん
それに甘えちゃうのはいけないことですが、助かりましたよね。
言い方の問題でもあるかもしれないけれど「いい思い出になったと思いますよ!」って僕が言うのは嫌だし、言えないですよ。
もも
映画の撮影期間はどれくらいだったんでしょうか?
竹中さん
山形にいたのは58日くらいで、なんとかギリギリ撮り終わりました。
もも
屋外でのシーンが多いですが、お天気には左右されませんでしたか?
竹中さん
この作品は去年の7月1日にクライクインしたんですが、まだ梅雨の真っ最中でした。
僕、基本的に晴れ男で、今までの作品では、5作目の『サヨナラCOLOR』って作品だけが、1日だけ雨で中止になったことはあったんですが、その他の作品は全て天気に恵まれていたんですよね。
「晴れていてほしい!」って思っていて、曇っていることありましたけれど、雨で撮影が中止なったことはなかったんです。
山形スクリームは7月1日にクランクインして、梅雨の時期だったにも関わらず、1日、2日はものすごく晴天だったんです。
「さすが監督!晴れ男!」って盛り上がっていたんですけれど、3日目からずーっと雨になっちゃって・・・「ふざけんなよ!」って感じでしたね。
雨待機・・・雨待機・・・、雨が上がっては撮影して・・・また降ってきては撤収して・・・また雨が上がっては撮影・・・この繰り返しでしたね(笑)。
もも
夜間のシーンも多いですが、こちらも大変だったのでは?
竹中さん
夜も夏だからと思って油断していたら大違いで、撮影場所によっては零下になりますから。
すごく寒いんですよ。
でも、スタッフが一丸となって、楽しい時も、苦しい時も、時間を共にすることって、思いが一つに繋がっていくんですよね。
映画作りは大変なことがないとつまらないですよ。大変なこと、苦労も最後は楽しいことに変わっていきますからね。
もも
とても豪華なキャスティングですが・・・
竹中さん
やはり、キャスティングというのは映画にとっての一つのCOLORでもありますよね。
「絶対にこの顔がほしい!」と言う。
今回は、自分が思い描いていた、理想通りのキャスティングでしたね。
全てのキャストのスケジュールが合った、まあ、合わせてくれた方々もたくさんいると思いますけれど。
僕は、「役作り」って言葉が大嫌いで絶対に使いたくないんです。役は相手を感じて生まれてくるものだと思っているので。
この映画の僕のイメージは「テンション高く!」。
この作品は俳優のテンションで見せてゆくっていう思いがあったんです。
僕が役者の立場で言えば、監督のイメージについていくのは当たり前のことなんですが、そのイメージに、みんながついてきてくれた。自分の役を愛してくれたのだと思います。
もも
ホラー映画にこだわった理由はなんですか?
竹中さん
僕は、「こだわり」って言葉も好きじゃないんです。
今は当たり前の用に使うけれど、昔は悪い言葉だったんだよね。本来の意味は「偏っていく」っていう意味ですからね。
実は僕自身は「どこに偏ってるんですか?」って言われる方が嬉しかったりしますね(笑)。
やっぱり「偏っていかなければ、この世の中、生きて行けねーよ」って思うので。
僕自身、ホラーが大好きなんですが、ホラー映画の監督は素晴らしい方がたくさんいらっしゃいますので、自分の場合はホラーコメディでのほうがいいかなって思いはありましたね。スラップスティックホラーコメディはいつか撮ってみたかった世界でもありましたしね。
もも
撮ってみたかったホラーコメディに挑戦した、こちらの作品への思い入れは今までの作品と違いますか?
竹中さん
いや、映画作るときは思い入れは常に一緒ですよね。
ぼくが映画っていうものに向かうっていう意味では、絶対フィルムで、35mmで撮るっていうのは基本ですからね。あとはキャストたちが、どれだけこの映画を愛してくれるかっていう思いが最終ですからね。
ある程度イメージができてしまえば、どんな映画も僕にとっては現場なんですよね。
監督にとっての一番の観客というのは僕からすると、現場のスタッフとキャストなんです。その人たちがこの映画の現場をいかに楽しんでくれるかっていう思いがまず一番なんです。
「みんな楽しんでやってくれたな」っていうのは感じられたので良かったと思っていますね。
もも
構想から公開までの期間は竹中さんには長いものだったのでしょうか?
竹中さん
いや、それも撮り終わってしまえば、時の流れはあまりにも早いですからね。非常に、短いものになっちゃいますよね。
たどり着くまでは長く感じても、結局は終わってしまえば、観客の手にゆだねられて、お客様がどれだけ入ったかって現実しかないですからね。
それを思えば出来上がってしまえばすごく短かったと思いますよ。これがまだ出来上がってなくて撮っている最中であればわからないけれど・・・
もも
監督してこの映画を見たときに、一番好きなシーンは?
竹中さん
僕は作り手側なので、一番好きなシーンってないんですよね。やっぱり全部好きにならなくては撮れないですから。映画ってシーンとシーンを積み重ねて、印象を積み重ねていくことだと僕は思うんです。全てのシーンが影響し合って、それが積み重なっていると思うので、一番好きなシーンってないんですよ。全てが好きなので。
あとは映画を観たお客様が大切な友人に伝えるときに「あのシーンが面白かったよ」っていうことはあると思いますが。
もも
苦労されたシーンはありましたか?
竹中さん
これも、さっきお話ししたように、苦労も楽しいことに変わっていってしまうので、苦労したっていうのもないですね。
もも
最後に映画の公開を楽しみにしているファンの方に向けてメッセージをお願いいたします
竹中さん
全てのキャストがめちゃめちゃチャーミングにはじけています。
それを観るのも、僕は楽しいなって思っています。
この映画を観たいなって思ってくれてる方々には、その信頼に答えられている映画になっていると思うので、そう思って下さった方はぜひ劇場で観てくださいネ!
もも
お忙しい中ありがとうございました。
インタビュー・文:もも
写真:まつゆう
ショッキングピンクのサイケなスーツで登場した竹中監督。
今回、お話しをうかがって私が強く感じたのは、失礼ながらも「竹中直人さんって本当にすごいぞ!」ってことでした。
作品・スタッフ・キャストにかける深い愛情。そして、作品に対するこだわりではなくて偏りはすばらしいと思いました。
竹中監督の愛情が注がれた『山形スクリーム』は8月1日より公開です!
みなさん、今年の夏は『山形スクリーム』で絶叫の夏を味わおう!