あえて責めよう 

2010年06月30日(水) 23時55分
昨日の駒野のPK失敗。誰も責めないからあえて責めます。

パラグアイは全員決めた。勝敗は駒野のミスで決まったんだから、彼のそれまでの全てのプレーに対して賞賛しても、あのキックだけはダメだったと言わないと。そう思います。

ただ、本当に責めるべきは、駒野にPKを蹴らせた人物だと思うんです。本人が名乗り出たのか監督が決めていたのかはわかりませんが、その選択は良くなかったと思います。たとえ結果論と言われてようと、そう思います。

あれだけ走り続ける戦術で戦いながら、120分もアップダウンを繰り返したサイドバックにPKを蹴らせるのはいかがなものか。走る距離が長いだけでなく、全力で走ることが多いポジションの人間には酷ではなかったか。

駒野は正確なキックができる選手だと思うけど、あの場面では途中出場で、かつ、セットプレーのキッカーを自分のチームで務めている中村憲剛と玉田に蹴らせるべきだったのではないだろうか。そう思います。

でも、駒野。お前はよくやったよ。誰も責めないのが気持ち悪いから責めたけど、本当は俺はPK戦そのものが醜いと思っているよ。本当はお前は悪くない。

そんな君にはこの言葉をささげよう。

「PKを外すことができる者はPKを蹴る勇気を持った者だけだ」ロベルト・バッジォ

11年越しの思い 

2010年06月29日(火) 1時38分
サッカーの話ですが、なるべくわかりやすく書きます。

日本がW杯で2位になったことがあるのをご存知でしょうか?それは11年前の1999年、20歳以下のW杯でのことでした。

当時の20歳以下日本代表には小野伸二を筆頭に、稲本や高原、遠藤などの選手がいて、全てのポジションに非凡な選手が揃っていました。

所詮はアジアのチームと侮られていた日本は奇跡的なチームワークで勝ち上がり、ついに決勝戦まで進みます。しかし、大黒柱の小野伸二を出場停止で欠いてしまった決勝戦はスペインに0-4の大差で敗れてしまいます。

この試合でのこと。スペインの中心選手にXavi(日本ではシャビと呼ばれている)という選手がいて、稲本がXaviからボールを奪おうと果敢にチャレンジするシーンがありました。

稲本に背を向けてボールをキープするXavi。そこにガツンと強烈に当たりながら右足、左足とたて続けに足を伸ばしてボールを取ろうとする稲本。それでもボールを奪えずに前に回り込もうとしてまた足を二回出す稲本。

この世代ではアジアNo.1のボール奪取能力の持ち主と呼ばれた稲本でも全く歯が立ちませんでした。Xaviは顔色も変えずに重心も崩さずに次の選手にパスを出します。

ひどい敗北感でした。絶望的な気分になりました。後に稲本本人もこの時は本当に悔しかったとインタビューで答えていました。

今日のパラグアイ戦に日本が勝つと、スペイン対ポルトガルの勝者と次に戦うことになります。そして、スペインは必ず勝ち上がってくるでしょう。

スペイン代表の中心にはXaviが今でも君臨しています。Xaviから稲本がボールを奪うチャンスを再び得るために、今日はなんとしても勝ってほしいと思うのです。

人が人を想う 

2009年10月27日(火) 1時12分
「この手すりのせいだ」
父が猫背をさらに丸めて小さく言った。

今朝、父方の祖母が他界した。昨日は温かかった頬がもう冷たい。祖母はいつものように自室で眠っているので、私はしばらく線香をあげる気になれなかった。

夜、ようやく立てた線香が半分になるくらいの間、祖母の亡骸の傍らで父と話をした。寝たきりになったのはいつからだったかと話すと父が手すりの話をしだした。

足腰が弱くなって、家の中でも歩くことが困難になった祖母のために、父は家の各所に手すりをつけていた。材料を買って自らの手で、だ。すべて祖母が掴みやすいように祖母に位置を確かめてもらってからつけていたという。

「このぐらいズレていたみたいだ」
父は親指と人差し指を曲げて豆を摘まむようなサインを出した。

祖母はその手すりを掴もうとして出来ず、転んでしまった。足を骨折してしまい、以来寝たきりになってしまったのだ。

そのとき寝たきりになっていなくても、どのみち祖母の足腰はもう限界だったし、それが死期を早めたなんてことはないだろう。それに、寝たきりにならなかったら、頑固で誇り高い祖母のことだから、きっと見えないところで頑張り過ぎてもっと酷いことになっていたかもしれない。

そう慰め合って、父も納得していたけれど、後悔を消し去ることができたのか、私には推し量れなかった。

父は祖母を想っていた。祖母のために何が出来るかいつも考えていた。だから、後悔をしてしまっている。でも、決して手すりのせいなんていうことは無い。手すりのおかげで祖母は幸せだった。

いつか祖母とふたりで話をしたとき、父の優しさに感謝していると祖母が嬉しそうに話していたことを思い出す。祖母は手すりと一緒に父の想いも握り締めていたのだ。

父の想いは祖母に伝わっていて、祖母も息子を想っていた。祖母の表情は昨日より今日の方が穏やかで、微笑んでいるようにも見えた。感謝に満ちたその姿を見て、祖母の想いが私にも確かに伝わった。

Used in Japan 

2009年09月17日(木) 23時09分
昨日、中古車販売会社の方とお話をする機会があったのですが、これがなかなか面白かったのでちょっと書きます。

海外での中古車販売が好調だという話のときに「Made in Japanの車なんか世界中にあるからバリューにはならない」とその方が言っていて、じゃあどうして販売が好調なのかなと思って訊くと「Used in Japanの車が求められているから」という面白い答えが返ってきました。中古車ということは当然、前にその車を使っていた人がいるわけですが、それが日本人であることが求められているようです。

まず、個人で使う乗用車の場合、とにかく日本人はメンテナンスをしっかりしていて、新品同様であることが多いようです。他の国の人とは雲泥の差だといいます。物を大事にする気質が表れていますね。面白いことに、高級なドイツ車の中古車を買いたいドイツ人は、日本で売られているドイツ車(国内より高級らしい)で、なおかつ日本人がオーナーだった車を欲しがるそうです。

加えて、企業が使う特殊な作業車の場合、こちらはメンテナンスがいいという面だけでなく、日本人の作業効率の良さやインフラの充実度も影響があるということでした。ダンプカーを例に挙げると、日本では荷物の夜積みはしないで運搬のときにだけ荷物を載せるそうですが、海外では夜のうちに積載することがよくあって何十時間もそのまま放置されることもあるそうです。過積載のまま放置すれば、当然サスペンションが悪くなります。そういった点でUsed in Japanが重宝されるんだとか。

世界の車の総量はたった8億台。そのうち、いわゆる先進国で乗られている車は7億台。それ以外の地域、つまり、世界の陸地の78%という広大な地域で1億台の車がシェアされているといいます。日本人が新車を買って、旧車を車の少ない地域に売るというサイクルを確固たるものにできれば、中古車業界はこの先明るいという話でした。

涙が出てしまった 

2009年08月17日(月) 23時32分
前の日記で書いたトムラウシ岳での遭難事故の件、いろいろ全貌がわかってきたみたいですね。さっき、自衛隊がビニールシートを被せた遺体と思われるものをヘリで吊り上げている映像をテレビで見てしまったのですが、その場所はまぎれもなく6年前に私たちがテントを立てていた場所でした。なんだか涙が出てきてしまいましたよ。本当に特別な場所なので。とても悲しいです。。

トムラウシ山の人災について 

2009年07月17日(金) 23時40分
死んだ人にはとやかく言いたくないけど、死なせた人にはとやかく言いたいです。

北海道のトムラウシ山で傷ましい遭難事故が起きました。死者10人。あんなに神秘的で美しい山が、こんな形で有名になってしまったのは本当に残念です。

トムラウシ山は、ニュースでは大雪山系の山として紹介されていますが、実際は北海道の真ん中に鎮座する大雪山系の山塊と、やや南部寄りにそびえる十勝岳系の山々の中間に位置する人里はなれた秘境にある山です。

ここは本当に秘境なんです。だからエスケープルートがありません。何かあったときにルートを短縮して下山したり、近くの小屋に避難したりということが難しいんです。

ツアー会社は「上級コースではなくやや健脚コース」だとか、「ガイドはベテランで過去に事故は無い」とかいう説明をしていますが、問題はそこではなくて、エスケープルートが無いコースでは天候が悪ければ引き返すか動かずに停滞するかという判断が必須なんです。

トムラウシ山は本当に美しい山で、6年前に登ったときのことを今でも思い出します。みなさんにはいいイメージを持っていただきたいので、思い出の写真を5枚ほど載せようと思います。


御来光

米の香りに寄ってきたシマリス

雲海を採る人

氷河期の名残・カール地形

朝の虹色の空と十勝岳方面の山々

政教分離と幸福実現党 

2009年06月23日(火) 23時46分
ブログタイトル変えました。これからブログでは思ったことや食べたもの、飲んだものについてコラム的に書こうと思います。日記としての機能はmixiのみに集約します。もし、マイミクでないけど私の日記が読みたいという奇特な方がいましたら、mixiで検索してください。とてもわかりやすいmixiネームでやってます。

さて、表題の件、いろいろ思ったので書いてみます。

宗教法人「幸福の科学」が幸福実現党を結党し、次の衆院選で全選挙区に候補者を擁立して国政に打って出るという話題が1ヶ月ぐらい前に上がりました。ネット上では政教分離がないがしろにされているとか、宗教政党は2つもいらないとかいう人が多くて、私もそう思ったひとりだったのですが、どうもそうではないなと最近思い始めたので、ちょっと書いてみます。

オバマ米大統領の宣誓のシーンを思い出して、政教分離って何だろうとふと思ったのです。なんか言い間違えたことでニュースになってましたけど、あのとき聖書に手を置いて宣誓していたのが気になっていたのです。尊敬するリンカーンの真似っ子なんて単純な話でもないと思います。これって政教分離に反するんじゃないかなと当時思ったのです。

で、気になって、政教分離について調べていくと、どうやら政教分離は「政治」と「宗教」の分離ではなくて、「政治」と「教会」の分離という側面が強いようでした。平たく言えば、近代的な法治国家の実現のために、協会(教皇)の権力を排除したということが、近代の政教分離の根本のようです。

そう考えると、宗教が政治とからんではいけないのではなくて、教会がからんではいけないということになります。国会があるのに、教会が口を出したら民主主義国家は形無しですよね。いろいろと納得がいきました。

国民の投票によって選ばれた人々による国会というものがあれば、宗教団体が政党を持ってもいいんじゃないかと今は思います。民主主義は多数決の論理なわけで、もし創価学会員が国民の過半数ならば公明党が第一党になっても問題ないと思います。あくまで国会が国権における最高機関であって唯一の立法機関であるという保障があればそれでいいと思います。

それにしても、幸福実現党の主張、すごいですね。チラシがポストに入っていたので見てみたのですが、すごいです。宗教ってだいたいが平和とか友愛(ん?誰かのスローガン?)とかを謳っているもんだと思うんですが、この党は威勢がいいですねー。表紙にはデカデカと「北朝鮮のミサイルから守る政党?守らない政党?」という煽りの文言が光り、中には「幸福実現党は北朝鮮が核ミサイルを日本に撃ち込む姿勢を明確にした場合、北朝鮮のミサイル基地を攻撃します」との力強い文言が。しかも、論点はそれだけ。こういう宗教もあるんですねー。

ラーメンShow in Tokyo 2009 @駒沢公園とサニーデイ・サービス 

2009年05月30日(土) 17時51分
昼過ぎに目覚めると、1週間ぶりに体調がいい。頭痛も無く起きられたのは何日ぶりだろうか。でも、まあ天気も悪いし今日は夜までまったりしていようとサニーデイ・サービスの「雨の土曜日」を聞いていると従兄から電話が。

「ラーメンshow、どこが一番オススメ?」
「うーん、やっぱ、けいすけ(伊勢海老)と凪(煮干)のコラボは気になるね。え?もしかして駒沢公園にいるの?」
「うん。」
「うわー、誘ってくれればよかったのに。今から行きます」

ということで現地へ。ラーメンShow in Tokyo 2009は5/29(金)〜5/31(日)の3日間駒沢公園で催されるイベントです。全国の有名店の出店はもちろん、首都圏のお店は各店とのコラボで参加していて、ヲタクにはたまらないイベントなのです。

ヲタクぐらいしか来ないんだろうなと思って会場に着くと、恐ろしい数の人々が!うわー、ヲタク向けのイベントだと思ったら、そうでもないのね。ビックリしました。既に六厘舎(東京No.1つけめん人気店)×頑者(埼玉No.1つけめん人気店)のコラボつけめんを食べ終わった従兄と合流し、私はけいすけ×凪の列に並び、従兄は長野の若手職人たちのコラボつけめんの列へ。


汚い親指、すいません。けいすけ×凪の「伊勢海老煮干ラーメン」。これ、絶品でした。伊勢海老と煮干の出汁ががっぷり四つ。他の味はしません。気に入らない人は気に入らないでしょう。本当に他の出汁は一切使ってないのかも。駄舌の私なのでよくわかりませんが。とにかく強烈でした。

従兄の並んだ列は動きが遅かったので、その間に私は次のラーメンへ。


汚い親指、すいません。天照×きびの「アジアンキューブラーメン」。アジアンなスパイスが入ってます。これもうまかった。シンハー飲みたくなる感じ(笑)天照は葛飾区にあるお店で、スパイスを使った創作麺でも有名なお店です。それと、わかる人は驚くのではないかと思いますが、あの旧・堀切二郎(現・ラーメン大)のオーナーが経営しています!でも、系統は全然違います(笑)きびは小川町(東京)に本店のあるアッサリしたラーメンのお店で、私はここの「梅塩つけめん」が好物。ま、姉妹店のぶらり@日暮里のほうが好きですが。

長野のお店の長い行列を耐えた従兄と合流すると、「野犬さん」と声をかける人が。お!天才ラーメンブロガーのT=|ナそ~ぅさん(たけぞうさん)じゃないですか!こんなに大勢の人がいる中で出会えるなんて。また彼のブログでネタにされそうです(笑)彼は写真を載せないで文章だけで勝負する稀代のラーメンブロガーで、私と会うといつもネタにしてきます(笑)こっちのラーメンをおすそ分けするとお返しに、どこかのブースでもらった温泉水をくれました。ラーメンばかり食べて喉が渇いていたので助かりました。彼は富山ブラックのお店に並んでいたので、あの水は持っていたほうが良かっただろうに。すんません!

次のラーメンはたけぞうさんが勧めてくれた「熟成細麺宝屋」へ。ここで大事件が。

私の後ろに少し年上風の男性3人組が並んでいて、車の話や恋愛の話なんかの他愛もない話をしていたのですが、会話の内容からどうも彼らの中の1人がミュージシャンらしいのです。真後ろを向いて顔を見るのもアレなんで前を向いていたのですが、田中ちゃんと呼ばれていたその人が「このあいだサニーデイのライブにも来てくれて云々」などと話しているので、え!?と思って後ろをチラ見するとサニーデイ・サービスのベーシスト田中貴さんが!驚きました。ここに来る前、アンタの曲を聴いてたよ!今年中にはアンタラのライブに行こうと思ってるよ!再結成してくれてありがとうよ!という思いを胸にしまい、心をラーメンに。


いやー。これも本当に美味しかったけど、1杯ずつが少ないとはいえ、さすがに3杯目はちょっとお腹が一杯でした。さっきの話で集中力も切れているので味に対して深く考えることもできず。従兄が同時進行で並んでいた麺維新会@栃木の、塩ラーメンが後で味噌ラーメンに変わる不思議なラーメンもとても美味しかったのですが、もうギブアップでした。

こういうイベントいいですね。明日もあるので、興味ある人は是非足を運んでみてください。

と、つまらない優等生発言で締めることぐらいしかもうできません。

何このアーリーサマー 

2009年05月13日(水) 23時54分
ここ数日暑かったですね。夏、来ちゃいましたか?それなのに自分は日曜から熱っぽくなり、月曜午前は病院へ。その前の木曜に行ったライブ会場に外国人がいたから念のためってやつです。何でもなかったので良かったです。で、火曜には今度は腹を壊して腹巻出社。何なんでしょう。

とうに出来上がっていないといけない企画書が出来上がらず、懺悔と残業の日々でございます。やればやるほど、もっとこうしないとダメかなとか、あー、これじゃダメだなとかで収拾がつきません。考え出すとキリがないタイプの人間です。まとめ上手のフラグ立たないかな。

来週リリースする予定の資料づくりもあまり進んでおらず、困ったものです。これじゃN未さん(我が心の兄)の誕生日@うしとらにも、K子様の誕生日@うしとらにもいけないわけです。うへー、何この有様。

【後編】楽しくも悔しい鳳凰三山縦走記 

2009年05月05日(火) 19時29分
最高点の観音岳山頂(2840M)を越え、3つめのピーク・地蔵岳を目指します。地蔵岳には通称「オベリスク」と呼ばれる塔のような巨岩があり、それに登攀するのが今回の最大の目的でした。

登山者なら誰でも山頂を目指します。その頂に巨岩があり、そいつのてっぺんが本当の山頂だとしたらやっぱりそこにも登りたいを思うものです。オベリスクは麓の甲府市内からも肉眼で確認できるほどの巨岩で、ずっと前からこれを攻略するのが夢でした。

さあ、念願のオベリスクが間近に見えてきました。


なんという存在感でしょう。いくつもの岩が重なり、一番高いところに一番大きな岩がそそり立っています。見れば見るほどよじ登りたくなります。対象物が無いので大きさがわかりにくいと思いますが、とにかく巨大です。

ここまで、かなりいいペースで来ていました。この日の予定は午前中にオベリスクに着いて、正午には小屋に到着して終了。翌日にゆっくりと下山するつもりでした。ただ、いいペースで来ていることと、なんとなく空を見た感じ翌日は天気が崩れそうということ、この日のうちに下りれば宿代を浮かせられることを考えてこの日のうちの下山を決めます。

オベリスクの直下に10時30分頃到着。


オベリスクの左下によじ登り始めている人(赤い服)がいるんですが、見えますか。写真が潰れて点にしか見えないですね。。。どうすれば大きさを伝えられるのか。。。写真左下に白い服を着て立っている人が見えますが、このひとはオベリスクよりかなり手前にいます。

私はもうアドレナリン沸騰状態でした。今すぐ登りたい。20kgぐらいの荷物の入ったザックを脱ぎ捨てます。岩登りには向いていないだろうとアイゼンをかなぐり捨てて岩の取り付き部分に向かいます。

なかなかの強敵です。序盤はただよじ登ればいいのですが、途中からは足場を選びつつ手をかける場所を選びつつ慎重に数センチずつ高度を上げるような登り方になります。


ここまでは余裕があったので、写真をパチリ。登っている岩と遠くの富士山を同時に収めます。ここまでは良かったのです。。。

さて、ついに生死にかかわる難関まで来ました。余裕は無いと判断。ポケットに入れたデジカメとケータイを途中の岩の上に置いて、何も持たない状態にします。ここからが一番興奮します。一番上の巨岩のひとつ手前。かなりの高度で、ジャンプしないと次に進めないポイントが現れました。一瞬迷いましたが、精神を研ぎ澄ませて挑戦します。

ジャンプ→右足を切り立った別の岩に着ける→ほぼ同時に右手をその岩の淵に引っ掛けてバランスをとる→右足の反動でさらに別の岩に左足を伸ばす→その岩に体ごと着地。これで最後の大岩の真下に到着です。

大岩は二枚の岩が重なってできていて、良く見るとその隙間にてっぺんから何本もザイル(ロープ)が垂れ下がっています。なんだ、これなら行けるわ。と思ったのですが、これが曲者でした。まず、岩がほぼ垂直に切り立っていて、足をかけられません。アイゼンを外してしまい、さらに私の登山靴は7年もののソールつるつるシューズ。ほぼ腕の力だけでザイルを引っ張って7メートル程度(たぶん)登らないといけません。

参考までに同じぐらいのサイズの岩の写真を載せておきます。


これが出来ませんでした。。。

とにかく悔しいです。半分まで行けたのですが、力が及びませんでした。元々腕っ節は弱いのですが、既に疲れきっていたことや、この時点でかなりの空腹だったことも重なり、ほとんど力が入らず、3度の挑戦も全て半分までしか進めず、空しくズルズルと滑り落ちてしまいました。

悔しくて仕方がありません。夢破れました。それも純然たる自分の力不足で。今でも悔しいです。

登れた人はどうやって登っているのかとさっきいろいろネットで検索してみたのですが、登れた人の写真はみんなクライミング用のカラビナという器具を使ってザイルを自分に巻きつけて登っているものでした。丸腰ではそもそも登らないもんなのかな。なおさら登りたかったです。

リベンジを胸に誓い、ここから4時間以上かけて標高約1000Mの温泉まで標高差1600Mを一気に下ります。この下りの最初の部分もすごかった。写真を撮っていないのを後悔しています。谷間を下りていくのですが、この急斜面が完全に雪に覆われていてとても下りにくいのです。こりゃ、スキー場の上級者コースよりも急だなあと考えていると、ひらめきました。「これ、滑ったほうが早くない?」ほくととそう話すと、さっそくほくとが試します。わざとしりもちをついて足を伸ばすと、あ!いける!

俗に言う「尻セード」という下山方法なんですが、初めての体験で本当に楽しかったです。体力も温存できるし、時間も倍以上短縮できます。これのために別の雪山に登ってもいいぐらいです。

と、そんなこんなで4時間以上かけて下山。この4時間にもまだまだいろいろありましたがいい加減長いので割愛します。最後はもちろん温泉でフィニッシュ。下山後の温泉+ビール。これ以上の至福の時はありません。

楽しくも悔しい、最高の登山でした。
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