それで日記に誘うのだった(姉) 

2004年07月13日(火) 18時10分

なにしろ妊娠で、妊婦なんである。きゃー。すごい。すごいなぁ。
お姉ちゃんのテンションはどこまで続くのか。

さっそく家にある妊婦本を再読する。

私は妊娠もしたことがないどころか子供すら大嫌いなのに妊婦本が好きで、
好きなのは、私にとって未知であり、
多分一生未知な世界で、面白いからだ。

かおりちゃんにも妊婦の本を貸してあげよう。
さくらももこの「そういうふうにできている」でも貸してあげよう。
読みやすいし。
妊婦の80%が便秘になるものだというのは、そこで私は知ったのだし。
(そして妊婦の便秘がいかに恐ろしいかということも!!)

ああ。
どこまでが余計なお世話なのかわからない
(多分私の思いつくことのほぼ全てだろう)
けどそんなことは昔からだし、
思いつくまま妄想は垂れ流しで、
本当は毎日かおりちゃんの様子が知りたい。
ライブビデオを取り付けたいくらい。

かおりちゃん、体弱いし。骨量とかなさそう。
妊婦ってカルシウム不足するじゃん?
(ってお母さんに言ったら、なんであんたがそんなこと知ってるのってつっこまれた)
心配はしていないけど、
かおりちゃんの変化が全て知りたい(ああまた不気味発言)。

それで、生まれてこんなの初めてだけど、
交換日記しない? ってメールを出した。

こんなこと、多分もう一生ないからって、
会社からメール出したんだけど、(そしてこれも会社で書いているのだけれど)
書いてくれるかしら。
書いてくれますように。

かおりちゃんに会った(姉) 

2004年07月11日(日) 17時02分

それで、実家に彼が挨拶に来るというので、
私もいそいそと行ったわけだけど、
お姉ちゃん的にはクラッカーを鳴らしかねないテンションで行ったら、
皆大人の空気でお姉ちゃんだけ空回りしていて、
空回りのお姉ちゃんを残したまま、かおりちゃんは彼と早々にご飯食べに行っちゃって、
仕方がないのでお母さんとお父さんと、寿司屋に行って、
そこでも「かおりちゃんに」と乾杯の音頭をとるのはお姉ちゃんで、
「皆テンション低くてつまんない」とぶーたれて、
「皆もっと現実的なだけよ」と両親に言われ、その、現実的なあれこれを聞いて、
お姉ちゃんは「まあ!親なのねぇ!」としみじみ二人の親らしさに感激し、
「でも無責任に喜んでる人が一人くらいいた方がいいでしょう」
と、これまた自分で言うなよ的なことを言ってはしゃいでおり、
口に出してみたら改めて、
「世界で一番(無責任なところでは)私が嬉しいのだ」という事に、また感激したりして幸せだった。

お姉ちゃんのこの異様な喜び方は、
今回のことでわかったのだけれど、
私とかおりちゃんが、あまりにも違う人格で、
私は、多くの人と同じく、自分のことが大好きで大嫌いで、
だから、かおりちゃんのことを、「もう一つの人生の可能性」として見ている部分が多大にあって、「こうなりたかった私」というのを、かおりちゃんの人生に見ているのだと思う。

よく、「自分の子なら可愛いって!」と言う人がいて、
私は100%そう思わないけど、
多分、こういうことなんだろうなって、今回のかおりちゃんの妊娠で思った。
こういう、無条件さなんだろうな、と思う。

帰り道、お母さんに、駅まで送ってもらい、
二人とも日本酒ほろ酔いで、
潮の香りかぎながらプラプラと歩き、
お母さんが、
「今回のことで一番嬉しかったのはね、
かおりちゃんが、命をつないでくれたんだってこと。
お母さんとお父さんが、子供つくったのは無駄じゃなかったんだって思って」
と潤んだ声で言って、
お姉ちゃんも感激しながら、うんうんって言ったんだけど、
「え。じゃあ、私は無駄・・・」
と頭によぎったので、
「でも私はかおりちゃん酒飲めない分、
こうやって、お酒一緒に飲めてさ、それもいいでしょ」
なんて、「自分で言うなよ」的なことばかり言ってた一日でしたよ。

前書きみたいな最初の日記(姉) 

2004年07月10日(土) 16時25分
その日、お姉ちゃんは成城学園の、中学演劇部の発表会を観に行っていて、その帰り、
旧友と、ドトールで、演劇についてああでもないこうでもないなんて喋っていた。

そこにかおりちゃんから携帯に、電話がきて、
かおりちゃんからの電話なんて、まず何事もないわけがなく、
何の話だろうと不穏な気持ちで電話をとって、
結婚と、子供ができた話を聞いて、ドトールで、驚嘆の叫びをあげて、
感激して、感激している自分に驚いた。

お姉ちゃんは周りでも有名なほどの子供嫌いで、
子供付き年賀はがきの文には「やべさんに好かれるような子に育てます!」
と書かれるほどで、書かれる私もどうなんだろうと思うのだけれど、
「自分の子は可愛いわよ」という言葉にいつも、
「自分の子だから愛せない自信があるんじゃないか」と返しては母性本能のゼロさ加減を巻き散らしていた。
ていうか、赤ん坊の、あの形態がもう気味悪い、という時点で、なんかちょっと、女性ホルモンがおかしいのだと思う。

ついでにいうと、できちゃった婚なんて、節操ないわ、という古い人間でもあり、
できちゃった子には「避妊しろよ」と言い放つ、愛のない私であった。

それが全部、聞いた瞬間、全部、どうでもよかった。
どうでも良いどころか、感激して、感激して、泣いてしまいそうだった。

友人と別れて帰り道、
妹と、十数年通った町に、お姉ちゃんはいて、
走馬灯のように、というよりは、ダイジェストでいろいろな、妹とのあれこれが、
フラッシュバックして、「北の国から 時代」の五郎状態で、
町をゆく、親に抱かれた子供を見ては、
嗚咽を押さえるかのごとく口を押さえて「尊い!」とうちふるえて、
その足で、入籍したばかりの友人の家で、本来はその二人におめでとうを言う場だというのに、
「うちの妹に!生まれてくるあの子に!」と乾杯をさせる、姉バカというよりは単なるバカなのだった。

お姉ちゃんは、こんなにこんなに嬉しい、
嬉しいのかどうかもわからないほど感激することが、
自分の生きる道以外に起こって、
もしもお姉ちゃんが民生だったら、「息子」を作ったのはこの瞬間だって、
ああ、なんて素晴らしいことがあるんだろうって、
ぼうぼう泣いて、泣いてしまっていたよ。
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