蕎麦(そば)の騒ぎ 

May 13 [Sun], 2007, 8:45
 
  何気なくを見ていたら、食通と言われている人が、ちょうど蕎麦を食べるところだった。
  
  蕎麦はいわゆる盛り蕎麦である。
 
  「こういうふうに食べるんです」

  と、その人は言って、まずワサビを箸の先に少しつけた。
 
  ワサビはふつう、ツユに溶かす。

 ところが、その人は、ワサビを蕎麦の にじかに置いたのだ。
 
 そうしてワサビを蕎麦ごとつまみあげ、蕎麦の先端をツユにちょこっとひたして、ズズズッと、一気に
 
 すすりこんだのである。

 「ウーム

 と、私はうなった。
 
 さすが食通。

 刺身のワサビも、醤油には溶かさず、刺身の上にじかに載せて食べるのが正しいと言われてい る。

 ワサビは液体に溶かすと、香りも辛みも飛んでしまうからだ。

 「うん、私もこれから蕎麦を食べる時は、この方式を採用しよう」
 
 そう思った。

 そう思って、本棚にあった、買ったばかりの 「ベスト オブ 蕎麦」を

 パラパラとめくっていると、次のような証言が載っていたのである。

 「汁に溶かしたほうが本ワサビの香りが立ちます」

 弱ったことになった。

 「最近、ワサビを蕎麦につける人を見かけますが、昔は薬味は汁に入れたものです。」

 という意見も載っている。さらに

 「ワサビは、ふつうはつゆの中に入れて溶く。人によっては、蕎麦の上にワサビを載せ、箸で

 一緒につゆに運んで付けて食べる、というが、これはかえってキザに見える」

 という記事も載っている。

 なるほどそうか、そうであったか。

 【そういうことなら、私もやっぱり、今まで通り、ワサビはツユに溶かして食べよう。

 ヘンなことをして、恥をかくところだった】
 
 と反省しつつ、さらにパラパラとめくっていくと

 「ワサビはツユに入れないほうが、おいしく召し上がれます。ワサビをツユに入れると

 ツユが甘くなってしまいます。」

 という証言が出てきたのである。

 弱った

 やっぱりツユに入れないほうがいいらしい。一体どうすりゃいいんだ。

 と弱っていると

 「薬味は猪口に入れるより、直接口に含んだほうがいいと思います」

 さあ、弱ったぞ。

 まったく、別の新手が現れたのだ。

 かと思うと

 「蕎麦の甘味を消してしまうから、うちの店ではワサビは出しません」
 
 というのもある。

 こうなってくると、もうどうしていいかわからない。これまでに、

 「蕎麦の上にじかに載せる」「汁に溶かす」「舌の上に直接含む」「使わない」

 という四つの方法が提示されたわけだ。

 昔から言われている食べ方の基本は、蕎麦にツユをたっぷりつけるな、というものである。

 箸でつまみあげた蕎麦の先端にほんの少し、うんと大目にみて三分の一まで。

 三分の二まで何とかならないか、と交渉してみても、どの店主も首を横にふる。

 それどころか、まったくつけるな、という無慈悲なことを言う人まで出てくるのだ。

 噛むな、という説も有力である。

 つるりとノドを滑りこむところに値打ちがあるという。

 やってみるとわかるが、蕎麦をひとつまみつまみあげてすすりこむ。

 ツユがないから、つっかえつっかえ口の中に侵入してくる。

 食べ物が口の中に入れば、人間なら誰だって噛みたくなる。

 それを噛まずに飲めというのだ。

 口腔内の嚥下関係の諸器官が、ギョッとしてそれをはばんでいるのがわかる。

 ここで仕方なく、首をあげて、地球の引力を借り、目を白黒させてようやく飲み込む。

 なぜ、噛んではいけないかというと「噛むとノドごしの快さが減る」という。

 ここにおいて、私はなぜか翻然と蕎麦の食べ方を悟ったのである

 すなわちあるときは汁なしで食べ、あるときは「三分の一」で食べ、「二分の一」

 で食べ、あるときは汁どっぷりグルグルかき回しで食べるのである。

 と、悟ったのだが、それにしては各店の蕎麦は、それら全部を試すにはあまりにも量が少ない。

 

イルカウォッチングの日 

May 05 [Sat], 2007, 9:29
 1ヶ月も前から楽しみにしていたイルカウォッチング」をキャンセルした。
  
 天気予報が、雷雨と言うので、して聞いてみると

 「一応、船に屋根が付いてるけど、明日は、船は出ないと思う。イルカも見れるかもわからんしねぇ」
 
 と言う。 泣く泣く、電車もフェリーもレンタカーもホテルもキャンセル。

 この日をどんなに楽しみにしていた事か・・・。

 さらにショックなのは、当日は雷雨などなかったのである。
 
 これなら、出発しようか?キャンセルをさらにキャンセルして、これから決行しようか?と思わせる
 
 微妙な天気なのである。

 どうせなら、嵐のような天気であってくれぇ〜!

 どうせなら、「ノアの箱舟」のような土砂降りになってくれぇ〜!
 
 私の必死の願いもむなしく、天気はどんよりなのである。
 
 話は、脱線するが、「どんより」で思い出した。

 昔、国語の問題で「どんより」を使って文章を作れというのがあって、

 「私は、うどんよりそばが好き」「私は、てんどんよりカツどんが好き」

 などとふざけた回答をしていた子供であった。

 イルカは、何故だか何時間でも見ていて飽きない。

 水族館に行っても、他の魚はすぐに見飽きるのに、イルカだけは、一日中見ていたいとさえ思う。

 あの流線型といい、つぶらな瞳といい、泣き声も全てが魅力的なのである。

 という訳で、せっかくキャンセルしたからには、雨が降ってくれないとあきらめきれない。

 今日は、これから「雨乞い」をしてやるぅ。

 

 

 
P R
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