猫金パロで沖X 

October 01 [Tue], 2013, 22:50
サイトの更新ができず申し訳ありません。
10月に入ったら…と考えてたんですが、いかんせん学業がえらいことなってて、多分自由に時間使えるのが12月入ってからになるかと…すみません…改めて日記書きますね。
そしてまあ息抜きにちょっとだけついったのネタ垢に書いたものをこちらでもアップしますね。
猫と私の金曜日パロで沖Xです。銀時←X子←沖田になります。
芹沢先輩が銀ちゃん、猫太くんが沖田くん、愛ちゃんがX子ちゃんです。一応モス子はお妙さんの予定です。
試しに書いてみた程度で、沖田くんに告白されるところです。
ついったにあげたのをちょっぴり修正してます。

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最悪、そんな思いのまま土方は沖田家に訪れた。
告白をするな、と言われているようだ。せっかく銀時が勇気を後押ししてくれたと思ったのに。
はあ、と沖田への解説を終えると溜息を一つついた。
すると、沖田がそれに気づいた。見るからに落ち込んだ表情。

「土方さん…?」

土方のそんな表情を見て、沖田はふとペンを持つ手を止めて、机の傍にある鞄の中を探った。
落ち込んでそちらに意識を向けていない土方に、沖田は顔を覗き込み「口、開けてくだせぇ。」と呼びかけた。
それには気付いたようで、土方は反射的に口を小さく開いた。
すると、口の中にぽこ、と何かが入ってきた。
ん?とその口に入れられた物を咀嚼する。すると先ほどまで下がっていた眉尻が上に上がり始めた。
そして目を大きく見開き、「こ、これは…」と驚いた表情を見せ、咀嚼を終えて飲み込んだ。

「新発売の大人のご褒美チョコレート!隠し味にマヨ入ってるやつ!お、おいしい…」

ずっと食べてみたかったチョコレートだ。
だが、売っている店も限定されている上に、少しお高いチョコレート。
土方はいつ買おうとずっと考えていたのだが、タイミングが掴めずにいた。
しかし思いがけず今それを食べることになり、土方は感動し、頬を高揚させた。

「おいしいですかぃ?」

沖田はふわりと微笑んで聞くと、土方は相好を崩し「おいしい!」と嬉しそうに言った。
それを見て、沖田は「元気出ましたかぃ?」と言った。

「あぁ、マヨ大好きだからな。」
「よかった。今日土方さんずっと落ち込んでたみたいだし、心配してたんでさぁ。」
「土方さんが元気ないと、僕寂しいですぜ。」
「そ、総悟…!」

沖田の心配そうな目。
自分の顔色を窺うように上目遣いで見上げてくる沖田に、土方は泣きそうになった。
こんなに優しく慰めてくれる子がいるだろうか。きっと同年代では見つからない。純粋な小学生だからできるのだ。
と、そのように感動した直後。
ぱさり、と何かが沖田の鞄から落ちてきた。
おそらくチョコを取り出したせいで出てきたのだろう。それにふと視線を落とした。
はがきサイズの紙。いや、紙ではなく、封筒。どこかで見たことのある物だ。
そして見たことのある文字で書かれていたのは、『坂田銀時様へ。』
几帳面さが伺えるその文字。知らないはずがない。なぜなら、それは土方自身の文字だから。
土方と沖田の間に沈黙が流れた。
たっぷり一分間の沈黙が流れたのち、「あーーーーーっ!!!!!」と土方の絶叫が室内に響いた。

「こ、これ私が先輩に書いた手紙!どうしてここに!?」

無い無いと思って絶望を感じていた今日の夕方ごろ。
土方はその手紙を拾い上げて向かい合うと大きく溜息を吐いた。
それにしてもよかった。これで銀時に告白ができるのだ。神様ありがとう、と喜んだ。…のだが、すぐに疑問が浮かび上がる。
今、この手紙はどこから出てきた?
そう思った直後、落ち着いた声が後ろから聞こえてきた。
聞こえてきたのは、誰かのメールアドレス。だが、それには聞き覚えがある。

「それ、坂田先輩のアドレス…」

思わず振り返った。

「『試合お疲れ様でした。応援に行けなくて残念ですが、結果を近藤さんから聞きました。優勝おめでとうございます。』」
「『昨日言っていた本ですが、昨日返却ありましたよ。図書館から通知メール着てるかもしれないですが、伝えておきます。』」
「『テストの結果はちょっと自信がないです。先輩はどうでしたか?数学が得意って聞きました。今度よかったら教えてください。』」
「え、あ、そ、うご…?」

「可愛いメールですねぃ…」と、沖田の口の端が歪む。
あまりのことにぱくぱくと土方の口が震える。言葉が出てこない。

「でも、告白は諦めたら?トシ子。」

いつもの天使のような笑顔はどこへやら。
見たことのないような人を挑発するような目でニッと笑い、土方の手から手紙を奪い取った。

「ちょっ、総悟!!手紙返せ!!」
「えーとなになに?『笑わないでください。私は、坂田先輩が好きです。』」
「ぎゃああああ!!!」

土方の手を簡単に払いのけながら、沖田は手紙を抜き出して文面を読み上げる。
土方は顔を真っ赤にして絶叫した。くるりと振り返った沖田はその様子を見てハッと笑った。

「今時こんな文面でオチる男がいるかぃ。これだからキスもしたことねぇ女は。」

土方の時がほんの2秒だが止まった気がした。

「総悟!!お妙とのメールも読んだのか!?」

誰も知りえない、友達の妙しか知らないことだったのに。
その後も沖田は妙とのメールまで読み上げた。どうやら暗記しているらしい。

「『総悟は本当にいい子で可愛いんだ。早く成績上がるといいな。』って、…俺、そんなに可愛かったですかぃ?」

一人称まで変えていたのか。
悪魔だ、天使かと思ったのに、ブラックな羽が見えた気がした。
本日二度目の絶望だ。土方は愕然とした。

「て、手紙返せ!あとメールの事も全部忘れろ!頼むから!」
「無理言わないでくだせぇ。大体無防備にその辺に置いとくのが悪いんでさぁ。」
「ひ、ひどい…天使みたいだと思ったのに、これじゃ悪魔そのものじゃねぇか…」

土方の目に涙が浮かぶ。視界が揺らぐ。こんなことって…。
せっかく、仲が良くなれると思ったのに…。小学生相手といえど、言うなれば幼馴染。さらには親戚だ。ご近所さんだ。
仲良くなりたいと思ったのに、去年出会った時は、こんな子じゃないと思ったのに。

「どうしてこんなことするんだよっ…」

「なんでって、土方さんが好きだからに決まってんじゃないですかぃ。」

時が止まった。今、この子はなんと言ったのだろう。
「は?」と涙が一気に引っ込んだ。

「天使でも悪魔でもないんでぃ。俺は土方さんが好きなんでさぁ。」

土方は一気に頭の中が爆発してしまいそうになった。
どういうことだ。沖田は自分にとって従弟であり、年下であり、いやその前に彼は、この子は小学生五年生。

「一年前、熱で倒れた俺を抱えて走る土方さんの横顔を見ながら、初めて俺は恋をしたんでぃ。」

沖田はその時の事を思いだすように少し目を伏せていたが、すぐに顔を上げた。

「家庭教師を頼んだのも毎週二人きりになるチャンスが欲しかっただけでさぁ。彼氏いないって土方ママから聞いてたし、ゆっくり攻めていく予定だったんだけどねぃ、まさか好きな人がいるなんてね。」

成績が下がったことも嘘。
成績が悪くてモンハン取り上げられたこともつまり、嘘?全て全て仕組まれていたというのか。
沖田はにっこりと笑った。

「俺にもチョコくれやすかぃ?」
「あげるかぁああ!!(本当には義理チョコ用意してたけど)私は坂田先輩が好きで…総悟の気持ちに答えられねぇよ!」
「いたいけな少年の告白をさらっと一言で一蹴かい。」
「だ、だって…!」

信じられない。まずどこがいいというのだ、自分のような女を。
太っていて、ださいおさげで、喧嘩っ早いし口だって悪い。がさつだ。
大人の女性に夢を見る小学生が見たら、真っ先にげんなりするタイプではないのか、自分は。
それなのに懐いてくれるから、沖田に対して仲良くなりたいと思っていたのもあるくらいなのに。

「ま、いいでさぁ。…この手紙みたいに、奪いやすから。」

するり、と沖田は土方の小さな丸い手を取った。
そして身を屈めると、ちゅっと軽いリップ音を立てて手の甲にキスを落とした。

(えっ、)

あまりのことに土方は抵抗もできずにいた。ドキン、と心臓が大きく高鳴る。

「わ、わあああああ!!」

何をされたかを認識すると、土方は慌てて手を引っ込めた。
しかし沖田は何食わぬ表情で「俺、本気ですからねぃ。」と自信たっぷりに言った。

「覚悟しててくだせぇよ、土方さん。」