帰り道

May 21 [Mon], 2012, 16:13
十全外人のガメール氏。
じゃなかったオベール氏ブログが面白くって仕方ないので、またもや貼り。
今朝は水月のツイッターアイコンについて緑色の皮膚で目がオレンジ色のエーリアンの顔に見えますやんと御言葉賜り、だいぶ慌てふためいた。
これのどこがエイリアン故郷への道をたどっていたゴータマシッルタは、故郷をほぼ目前にして病床につく。
目黒記念 201280歳になっていた宇宙の真理を覚ったひとは、もう、ここでいいだろうと静かにつぶやいて、小さな町の茅屋で死にます。
思想家あるいは宗教家として一生のうちに達成したこととは、また別の、現実に生まれてから死ぬまでの一生において仏陀というひとは幸運のひとで、およそ手に入らないものはなかった若い頃から始まって、静かな眠りにつくまで、誰が眺めても、こんなに幸福な一生をおくれるひともいるのだなあー、という感想をもつという体のひとである。
その暖かい光のような仏陀独特の知性に満ちた一生のところどころに、びっくりするような冷たいわがままがのぞくのは、いろいろに教義上の説明がついていても、育ちの良い人間に特有の冷淡さだったでしょう。
だが触れれば凍傷をおこしそうなほど冷たい芯を抱えた仏陀を、同時代のひとは、みな愛したもののよーである。
イエスやマホメットに較べて生身の人間であることをためらわなかったゴータマは、どうみても他のふたりの教祖よりも充足した生命の持ち主であったようにみえる。
エヴァリストガロアという、20歳で死んだ天才数学者は、17歳のときに真に独創的な素数次方程式の代数的解法についてのふたつのカをコーシーに提出する。
いまみると日本語世界では違う話になっているよーだが、多分カの価値に気づいていたコーシーはカをひとつにまとめるよう指示をだすが、ガロアは不分明な理由でそのままにしてしまう。
多分、コーシーの指示を数学的な俗物主義とみなしたのだと思います。
18歳のときには市長であった父親が自殺する。
自分の将来が、そこに入れさえすれば救われると信じた理工科学校の入試には、ガロアの飛躍が激しい揩ニ、試験官に対する露骨な軽蔑的態度がたたって2回とも失敗してしまう。
この頃から自分の巨大な才能への自負と、犬のように自分を扱う世間の自分への態度との激しい落差に引き裂かれるようにして狂人のように荒れ狂いだしたガロアは、口をひらけば悪罵がほとばしり、誰に対しても挑戦的な態度をとり、王の名をとなえながら杯の上に短剣をかざす、政治上の、というよりも、度を越した政治的悪ふざけの反王党的なジェスチュアによって逮捕される。
いちどは釈放されるが、今度は砲兵の制服を着て数挺のピストルにライフル、短剣という姿でバスティーユデイのデモの先頭に立ち、今度は6ヶ月刑務所に服役することになります。
刑務所を出た直後、いろいろな憶測はあっても、結局は色恋沙汰であるというほか何も理由がわからない、つまらない決闘に立って、ガロアは腹部を撃たれて死ぬ。
瀕死の床で、聖職者の祝福を拒んだガロアは、気が優しい弟のアルフレドが嘆き悲しんで泣くのを見て、泣くな、アルフレド。
20歳で死ぬために、おれはありったけの勇気を集めねばならないんだからNepleurepasAlfredJaibesoindetoutmoncouragepourmourirvingtansと言ったという。
現代の人間は死をおそれるのだ、と、言語が成立したばかりで、まだ地獄というような宗教家の恐喝に打ちのめされていなかった太古の時代のひとに向かって述べれば、言われた太古の人間たちは、首を傾げるか、なんてヘンな奴らだろう、と言って笑うに違いない。
日本語の花火子7月4日の夜空に花火が盛大に打ち上げられる日に生まれたからですに因んで名前をつけられた低地ゴリラのココは2000語程度の語彙の英語を米式手話によって話すが、やや死という概念そのものが理解できているかどうか曖昧だが死への恐怖という感情は認められないという。
生まれてから、ただ生き延びることに追われて窮窮として死んだ人類の歴史の大半を占める人間にとっては、死はおそれるどころではなくて、苦しみの終わりだった。
ただ自分の意識が消滅するという本源的な寂しさを怖れただけのことで、安らかに死ねれば、人間にとっては、悲惨と痛みの終わりという以上の意味はなかっただろう。
メルボルンのドックランズという新しいウォーターフロント開発で出来たレストラン街のテーブルで、まだ夏の太陽の母上が中天に輝いている午後、70歳を過ぎた科学者ジジイである大叔父はシラズですかり酔っ払って、予定もしてないのに生まれてきて、今度は死ぬことだけは、逃れようもなく、ばっちり決まってるんだから、やってらんねーよという。
だいたい、雛lってのも、いるんだかいないんだか、はっきりしない曖昧なやつで胡乱だが、意識みたいややこしいものをつかさどるコンピュータをタンパク質みたいな腐りやすいものでつくるというセンスは、どうかと思う。
死後の世界、とかあると思うとわしが訊くと、おまえは、中世人か、わが親愛なるチビガメよ、とわしが子供の時の仇名を呼ぶ。
世界は、そんなに面白く出来てはおらんわい。
犬が死ぬ。
木が死ぬ。
鳥が死ぬ。
偉大な物理学者のD自分のことのよーだもチビガメも死ぬ。
全部、おんなじだ。
まことにくだらん。
生まれてから、いままでひまつぶしに生きてきたが、実際、なんとゆーか、まことにつまらん。
それから、わしと大叔父は仏陀の生老病死の話をした。
流体力学からカオス理フ話になって、混沌をあつかうための酔っ払い式の理策定cIた。
突然、生きた棘のような若者であったガロアと、光そのもののような知性でひとを救済したブッには、なんの違いもないこと、ふたりは、正確に同一の知性であることに気が付いて、息をのむような気がした。
そのことを大叔父に告げてみると、大叔父は、ちょっとびっくりしたような顔になってから、なんだ、おまえ、そんなことも知らなかったのか、と言う。
えっ、じゃ、知ってたんですかと聞き返す頃には、大叔父はお得意の癖をだして、ひともたくさんいるレストランの椅子にかけたままだというのに、もうぐっすり眠っているのでした。
リンク元ガメオベールの日本語練習帳2000くらいの言葉がわかるゴリラのココちゃんには、死への恐怖という感情が認められない。
んー、人が抱く死への恐怖って、いつから、どこから芽生えるんだろ。
もともと持って生まれてくるのか。
、それとも後付けなのかな。
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