綾女は用が終わったとばかりに俺から離れた

August 15 [Thu], 2013, 16:18
 綾女は用が終わったとばかりに俺から離れた。
「じゃ、授業に遅れないようにな」
 そして、階段を上って去っていく。
 ……まさか綾女に遅刻を気遣われるとは。
 いや、それ以前に。
 俺のあらゆることに、気を遣ってくれてるんだよな、綾女のやつ。
 綾女の心遣いに感謝しつつ、俺は紙パックのバナナジュースにストローを挿した。
 ゆっくりと喉に流し込む。
「甘ッ」
 でも、まあ。
 少しだけ元気が出たような気がした。
http://www.shpmostly.com/ カシオ ダイバー
11/30 20:43 誤字修正を行いました
今ぐらいだったいいか → 今ぐらいだったらいいか#4

 そして、昼休みの時間がやってきた。
 ここ数日のルーチンに従うならば、綾女と一緒に部室に行って一緒にご飯を食べるのだけど。
 今日もそうするんだろうなと、思っていた矢先、
「新宮くん、優佳、お弁当作って来たよ! 一緒に食べよー!」
 初芝がなんの躊躇もなくクラス中に言い渡すかのように宣言した。
 ざわっ、と教室がにわかに活気づく。
 いい加減、皆の台詞を拾う気にもなれない。
 俺が何も言えないでいると、初芝は空いていた外崎の席を乗っ取った。
 なお、外崎は競争率の激しい購買部のパンを買うためにダッシュで教室を出ている。
 危機回避能力の高いやつだ。
「よいしょっ、と」カシオ ブライツ 限定
 手際よく、初芝が外崎の机に弁当箱をふたつ乗せた。
 この弁当作ってきた系女子、ここで食う気満々である。
 空気、読んでもらえませんかね?
「いや、初芝。あのさ……」
「……食べて、もらえない?」
 不安そうに、俺の顔を覗き込む。
 正直に言うと、食べると面倒なことになりそうなので嫌だった。
 周り、クラスメイト見てるじゃん。
 一緒に食べて、噂されるの恥ずかしいし。
 ……とか言ってる場合じゃねぇけどさ。
 さて。カシオ ソーラー
 じゃあ、食べないと言ったら、弁当はどうなる?
 他の男子に渡すというのは考えにくい。
 女子仲間で分け合って食べるというのが妥当だが……。
 捨てられるという可能性も大いにあるんだよなぁ。
 食材に罪はない。
「……わかった。食べる」
「よかった!」
 心底安心したかのような笑顔を浮かべて、初芝は喜んだ。
「ただし! 条件がある」
「え」
 俺は綾女の方を見る。
 なんというか予想通りだった。
 茶巾袋を抱え、カシオ ダイバー暗い顔で俯いている。
 あんな姿誰も知らない人が見たら、学校の誰もがビビって
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