我が家の価格、知りたくない

September 16 [Mon], 2013, 16:13
ん、らしいからな」

当人がいないのをいいことに、つい先刻までさん付けで呼んでいたもう一人の勇者を呼び捨てにする智樹。

「そか。智樹に考えがあるなら良いや。行こう」

「よし、モーラ頼む」tumi 鞄

「うん!ナギ、行って!!」

「いいぞ。だが、ここまで折角来たんだから」

智樹はナギの進行する方向から反対、つまり砦を向く。構えるは愛用の神槍。円錐型の馬上槍に光が満ちていき、やがて槍の全部が輝く。

「お返しだ!!」

閉じようとする門に狙いを定めて智樹は槍の力を解放する。真っ直ぐに突き進む光は閉じ行く門の隙間に入り込み、轟音を生んだ。

「大した命中力だ」

「よっ、スナイパー!」

「お兄ちゃん、やる〜」

三人からの喝采に智樹は満更ではない顔をする。一応ネックレスの探知で前方への注意をしてみる。

「おっと。どうやら、リミアの勇者たちも無事だな。あそこにいる」

「っと。へえ、本当だ。今度はそのネックレスのレプリカを作ろうかな。便利だよねそれ」

ユキナツは少し遅れて双眼鏡のようなものでリミアの一行を確認する。智樹が魔法具で探知をしていることを知っているユキナツは研究者としての欲を見せる。少しは余裕が出てきた証拠だ。

「また今度な」

ユキナツのモルモットになるのに若干の嫌気を感じさせる智樹が曖昧に答える。レプリカを作る為には魔法具を発動状態で長時間観察することが必要になる。その時間が彼にとって結構な苦痛だった。

「リリ様との連絡はまだ取れないか?」

ギネビアだ。もう一人の主である皇女の安否を気遣うのはもっともなことだろう。

「ああ、繰り返してはいるんだけどな。この世界にジャミングなんてあるのかな」

後半は独り言のように呟く智樹。そうこうしている内に響たちに追いつく。竜に乗っているだけあって先に対処して脱出していた響たちよりも智樹らの方が早い。

「無事で何より、響、さん。そちら動きが鈍いけど何かあったの?」

「……感知能力低いの? お待ちかねの魔将よ」

後衛の軍が坂を上がって前進していることを響たちの伝達力不足かと思い動きの鈍さを指摘した智樹がぴしりと表情を固める。

どこか冷めた響の口調よりも魔将という言葉に驚きを示す。

「魔将、って後ろに!?」

「そ。しかもご丁寧にこっちが陣形組むまで待ってくれるんだって。あんな罠を仕掛けた奴とは思えない言葉よね。それで迅速に、後衛を下がらせている最中よ。わかった?」

迅速に。響は智樹の無神経な言葉に意趣返ししてみせる。

「そんな、どうやって」tumi レザー

「さあね。私たちの知らない手を使ったんでしょうけど。ちなみに魔将軍より後方にいるはずの部隊との連絡は一切取れないわ。凄いわよね、魔族ってこちらの通信の妨害まで出来るみたい。ってことは念話を使ったやりとりは逆に傍受されてる恐れもあるわよね。嫌になるわ」

「ジャミングに、作戦の漏洩。致命的じゃねえか」

智樹も事態を飲み込めたのか、暗い雰囲気の言葉を放つ。

「で?そっちはどうするの?」

「どうって、何が」

「魔将に遭遇したら共闘、だったわよね?」

この日一番。というよりも智樹に対して初めて心からの笑顔で聞いてやる響。

「状況が違うだろうが!ここは一刻も早く敵陣を切り裂いて脱出する場面だろ!このまま戦闘継続とかバッドエンド直行だ!」

「場面、場面ね。……そう、なら貴方達は逃げなさいな。私達は後ろの部隊が挟撃をかけてくれることを信じて奴を討つ。連絡が取れるなら協力して脱出するのが良いんでしょうけどね。戦略としてはもう完全にこちらの負け、
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