ストーカーは、みんなが不安定になった結果ではなかろ

February 04 [Wed], 2015, 18:21
ストーカーは、古文にはほとんど出てきません。強いて言うと、町人階級に出てきます。
たとえば『雨月物語』所収の『蛇性の淫』などです。作者上田秋成は、漢籍が自由自在に読めた大変な教養人ですが、素町人でした,花痴。身分の上下ではなく、商業をしている人であったという点が注目されます。

人格障害や自己愛型のストーカーは、非常に現代的な現象ではないでしょうか。
自分が相手を好きだというのと引き換えに、相手が自分を好きだと思い込む心理。異常な心理ですが、現代にはいかにもあり得ることだと思います。
というのは、思い込みがなければ現代は生きられない時代だからです。

商人は、どのようなものであれ、明日、客が来なくなるという可能性があります。その可能性を断ち切るために多くの人は独立せずに就職するわけですが、商人同様に、強い思い込みがなければ生きられないようになっているのではないでしょうか。

就職した場合、真面目に勤めて仕事をしても、何がどうなって、いつ失職するかわかりません。公務員や医師や看護師のような、安定した計算できる職でもない限り。
だから、自分を信じること(強い思い入れ、思い込み)によって生きていくしかないのではないでしょうか。

道理が通らない世だともいえます。
損害賠償、養育費などは、払っている人の方が少数だそうです。
定収入がある人でも、役所に「うちは住宅ローンが厳しいし子どもがまだ小さいから、親父を養えない。」といえば、扶養を免れる。ただし、これはいいことかもしれません。
Q 真言宗の開祖は? A 川崎大師空海
Q 「来るなとはいわない」の意味は? A 是非、来てほしい。
という程度でも、悠々と合格できる大学があるのに、
東大ですら初年度80万円台も取る、大学入試の現状は、売官に等しいです。
子どもを作っても、老後に面倒を見てもらえるかは、運です。
息子に悪い嫁が来るかもしれない。
娘が、カリフォルニアに留学中に恋におち、ミネソタに嫁に行くかもしれない。

ストーカーの人が、行動を改められないのは、
この強烈な思い込みが、彼または彼女の生きる原動力だったからではないでしょうか。必殺技は、いかように言われても、捨てられないと。

古文に、鬱もありません。
「…ひねもす衾に居て、『あはれ、死にたや』の他に、たへて言の葉だになし」なんて、みたことがないですね,レディーチャイナ

歴史を踏まえて、現代的な「病」を研究するべきときが来ているのではないでしょうか。
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