大好きなブルース・リーは言いました。
「Don't think, Feel」と。
いやはや、働き出してもうすぐ丸2年になります。
早いな、この2年、四季をゆっくり感じてないぐらい早かったなと。
特に営業になってからのこの1年、怒涛でした。
学生時代、午後からの授業に寝坊していたこのぼくが、
毎朝7時頃満員電車に乗って1時間。
遅刻欠勤1度もなし。
毎日残業、残業のない日は上司かお客さんと歌って踊って。
お客さんもほとんど50代。
カラオケ通じるように演歌のCDを借りて練習。
都はるみか石川さゆり、時には石原裕次郎。
財布にはお札の代わりに領収書がびっしり。
よく終電逃がすものだから、カプセルホテルの店員に名前を覚えられ。
夜毎晩祭りになるから、デスクワークは追いつかず土日に出勤。
ゴルフを覚え、たまの休日にゴルフやらコンペやら。
部内で一番の下っ端だから、自分が海外出張で出席できない歓迎会の幹事もこなし。
昼間こなす仕事は半分以上先輩上司のお手伝い、
5時以降やっと自分の仕事ができると思うと後ろから、
帰るぞ、と飲みのお誘い。
国内出張、海外出張、霞が関の机には処理されない書類が溜まっていく。
おまけに出張中は土日祝日おかまいなし&接待。
いや〜、The 営業マンの生活。
それでも楽しくやっているのは、全く考えておらず感じているだけだから。
ブルース・リーのおかげなのだな。
そして何より人間に恵まれる星の下に生まれているから。
おっかない顔しておっかない口調と態度の優しい上司。
下っ端社員の辛さを経験から全て知ってフォローしてくれる先輩。
酔っ払って疲れているぼくに冷たいオシボリをくれる新橋のキャバじょ‥、おっと。
ほんとに今の会社、仕事大好きなのです。
大好きで、かっこいい上司先輩がいるからこそ、余計につらい。
考えるとつらい、だからぼくは今日だけを感じているのである。
今乗っている船にいれば、どんどん仲間が増え、年々貰える額があがり、
海外で仕事がバリバリできると思う。
それでも僕は知っている。
どんなに魅力的でアットホームな船であっても、
僕の進路は僕のコンパスだけが知っている。
僕のコンパス、そう、胸のドキドキ。
事があまりにも明白すぎる場合は、うそはつかない方がいい。
空は青い、海は広い、胸がドキドキする。
世界は広い、まだ10000000000分の1も知らない。
だからこそ危険であり、大変であり、刺激的である。
そして何よりロマンチックなのである。
ここで馬車馬のように走り続けていたら、幸せな家庭を持ち、
家族を守りこのやりがいのある仕事を続けていってしまうかもしれない。
それはそれでとても素晴らしいものになるであろう。
人間関係に恵まれた会社で働き、家にかえったら最愛の家族とキスをする。
これより魅力的なものがあるだろうか。
あるだろ、僕の胸のドキドキは即答する。
あ〜、まったくもってやっかいなやつだぜ、胸のドキドキ君。
けれども君は僕の胸に生まれてしまい、一瞬も休まず鼓動を刻んでいる、エイトビートで。
意を決する時はそう遠くはない。この前の話し合いによりそれだけは決まった。
おそらく5年前後であると思う。
だから僕はブルース・リーの言葉によりかかる。
考えるな、感じろ、小便小僧。
とりあえずこのまま走りつづけてみよう。
ドキドキが破裂するまでは。
あまりに面白く居心地がいいため、ドキドキを隠してしまわないよう文字に残しておく。
よっしゃ、もうちょい演じよう。
人間はみな役者だら。
今日という台本がない最もドラマチックな舞台に存在しているのだから。
5年後にこの文章を読み返し、僕は言うだろう。
やっと始まったぜよ、と。
2010年、3月7日 広島にて。気さく。
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