耳の病気の予防策

April 11 [Fri], 2008, 22:01
耳の病気の予防策

●外耳炎
スイマーズイヤーを防ぐには、水泳の前後に消毒用アルコールと酢酸を同量ずつ混ぜ合わせた液を耳の中に数滴垂らす方法が有効です。そして、汚れた水の中で泳いだり、ヘアスプレーを使ったり、蒸し暑い場所で長時間過ごしたりしないようにします。
綿棒による耳そうじも、綿棒で分泌物などのかすが鼓膜の方へ押しやられてたまったり、小さな傷ができてしまうので、やりすぎは外耳炎の原因になります。

●中耳炎
いつも鼻をすすっていると、鼻の中の細菌が中耳に入って中耳炎を起こすことがあります。鼻はすすらずにかむようにしましょう。ただし、両方の鼻をつまんでしまうと、鼻の中の圧力が急激に高くなって鼓膜や中耳に圧力がかかります。すると、鼓膜の内側にある中耳に細菌が入りやすくなり中耳炎を引き起こしやすくなります。片方の鼻だけを指でふさいで、もう片方は絶対にふさがず開放した状態でやさしくかみましょう。

●難聴
加齢による老人性難聴をはじめ、難聴の原因の大半は予防できません。ただし、騒音性の難聴については、大きな音は避ける、音を小さくする、騒音源から離れるといった対策を、できるだけ実行することが望まれます。大きな音であればあるほど、その近くにいる時間は短くすべきです。またプラスチック製やゴム製の耳栓を外耳道に挿入する方法も、多くの状況で大変有用です。

その他の症状

April 11 [Fri], 2008, 21:57
その他の症状

●耳鳴り
耳鳴りとは、周囲の音とは無関係に、耳の中や頭の中でさまざまな音が聞こえるように感じる状態をいいます。耳鳴りは症状の1つであり、それ自体は病気ではありません。非常によくみられる症状で、程度の差こそあれ多くの人が一度は耳鳴りを経験しています。
大きな騒音や爆発音などによる損傷、耳の感染、外耳道や耳管の閉塞、耳硬化症、中耳の腫瘍、メニエール病など、耳に関連する病気やけがの75%以上が症状として耳鳴りを伴います。抗生物質の投与やアスピリンの大量投与なども耳鳴りの原因となります。
耳鳴りは耳以外の障害によっても生じることがあり、貧血、高血圧や動脈硬化といった心臓や血管の病気、甲状腺機能低下症、頭部のけがなどが原因となります。片耳だけの耳鳴りや、音の大きさが変わる拍動性の耳鳴りは、より重症の可能性があります。拍動性の耳鳴りは、腫瘍、動脈の閉塞や動脈瘤、その他の血管の異常によって生じることがあります。

●鼓膜穿孔
鼓膜穿孔とは、鼓膜に穴が開いた状態のことです。 鼓膜穿孔の最も多い原因は中耳炎ですが、爆風、平手打ち、潜水などで鼓膜にかかる圧力が急に上昇しときや、飛行機に乗っていて圧力が急に下降したときにも鼓膜穿孔が起こることがあります。熱や薬品による火傷も原因となります。また綿棒などの異物を耳の中に差しこんだり、樹木の枝や飛

んできた鉛筆などが偶然耳の中に入ったりして、物理的に鼓膜に穴が開いてしまうこともあります。鼓膜を貫通した異物は、鼓膜と内耳をつないでいる耳小骨の連結を分断したり、耳小骨を壊してしまうおそれがあります。耳小骨の破片や異物が内耳に入りこんでしまうこともあります。なお、耳管が詰まっていると内外の空気圧の差が激しくなって鼓膜に穿孔が起こることがありますが、これを気圧外傷といいます。

●難聴
「難聴」とは音や声が聞こえにくくなることで、障害がさらに進んで聴力がほぼ失われた状態を「聾(ろう)」といいます。 難聴は高齢者に多いものの小児にも起こり、言語能力や社会適応性の発達を阻害します。「突発性難聴」は重度の難聴で、普通は左右どちらか一方の耳に起こり、数時間で急速に進行します。
外耳道や中耳の物理的な問題で音の伝導がさえぎられて生じるものを「伝音難聴」といいます。外耳道がふさがる原因は、耳垢のたまりすぎから腫瘍のようなものまでさまざまです。中耳の伝音難聴は水がたまって起きる場合が多く、特に小児の場合によくみられます。難聴は、内耳の感覚器、聴神経、脳の聴神経路がダメージを受けた場合にも起こります。これを「感音難聴」といい、薬物、感染症、腫瘍、頭蓋の外傷などによってこれらの感覚器や神経が損傷を受けて起こります。伝音難聴と感音難聴がどちらか一方ではなく、混在した状態も多くみられます。

●耳の構造 

April 11 [Fri], 2008, 21:56
●耳の構造 

耳はおおきく三つの部分に分けられます。

1.外耳音を集める耳介と、通路となる外耳道とを外耳といいます。

2.中耳外耳道から耳の中を見ると膜がありますが、これは音によって振動し、増幅させる機能をする鼓膜です。鼓膜の中には、音を伝達する三つの小さい骨が鼓膜に付着されており、蝸牛まで音が伝達されます。これらの小さい骨を耳小骨と呼びますが、この耳小骨が入っている空間が鼓室です。鼓室は耳管を通して鼻咽腔につながっています。

小児の場合、耳管の構造的な問題が滲出性中耳炎に影響を及ぼします。耳管は鼻咽腔(鼻の奥)と中耳腔をつないでいる管で、大気と中耳の圧を同じにするためにあります。中耳はこの管によって換気されています。嚥下をすることで耳管が開きます。その他の時は中耳を不必要な圧から守るために閉じています。

3.内耳内耳は大きく蝸牛といって、聴力をつかさどるところと、前庭といってからだのバランスを取る所に別れますが、アブミ骨振動は卵円窓に伝わり、そこから蝸牛の中のリンパ液を波動させて、蝸牛内の感覚器官を刺激して、それで音が鑑別され、そこから聴神経の中に信号が行きます。

中耳と内耳の病気

April 11 [Fri], 2008, 21:54
中耳と内耳の病気

●感染性鼓膜炎
感染性鼓膜炎は、ウイルスや細菌の感染により鼓膜が炎症を起こした状態で、マイコプラズマによるものが最も多く見られます。炎症を起こした鼓膜の表面に小さな水疱ができまるのが特徴です。水疱は中耳炎でもできますが、感染性鼓膜炎の場合は中耳の膿や耳だれはみられません。

●急性中耳炎
鼻やのどからウイルスや細菌が耳管を通って中耳に入り炎症を起こします。急に熱がでたり耳が痛くなったりします。かぜやアレルギーの合併症としてよくみられます。成人より小児に多い病気ですが、症状や治療法は、成人と年長児ではほぼ同様です。

●滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は、中耳内に周囲の組織からしみ出した水分(滲出液)が貯まる病気です。完治していない急性中耳炎や、耳管の閉塞から起こります。発熱や痛みはなく軽度から中等度の難聴をおこします。 耳管閉塞の原因としてはアレルギーがよくみられます。どの年齢層にもみられますが、特に小児に多く発症します。

●慢性中耳炎
急性中耳炎や滲出性中耳炎が治りきらないと、鼓膜に穴があいた状態が続くことがあります。耳だれと難聴が主な自覚症状となります。

●乳様突起炎
乳様突起炎は、耳の後ろの乳様突起という隆起した骨が細菌の感染により炎症を起こした状態です。この病気は未治療の、あるいは受けた治療が不適切だった急性中耳炎が、中耳の周囲にある乳様突起という骨へ広がることによって起こります。

●メニエール病
メニエール病は、自分や周囲がぐるぐる回るような感覚の激しいめまいが繰り返し起こる病気で、聴力低下や耳鳴りを伴います。原因は、内耳のリンパ液の産生量と吸収量のバランスが崩れることにより起こると考えられています。通常は、分泌と吸収が絶えず行われて、リンパ液は一定量に保たれていますが、内耳リンパ液の産生量が増えたり吸収量が減ったりすると、この均衡が崩れてリンパ液の量が増えてしまいます。産生量や吸収量が変化する原因はわかっていません。

●前庭神経炎
前庭神経炎は突然の激しいめまい発作を特徴とする病気で、半規管につながる神経の炎症によって引き起こされます。

外耳の病気

April 11 [Fri], 2008, 21:50
外耳の病気

●耳づまり
耳づまりは耳垢塞栓ともいい、耳あかが外耳道をふさいでしまうことをいいます。特に症状がみられない場合もありますが、かゆみから聴力低下までさまざまな症状が現れることもあります。耳づまりは特定の病気ではなく、症状、現象であるといえます。

●外耳炎
外耳炎は、外耳道が感染によって炎症を起こした状態です。 外耳炎には、外耳道の全域にわたる「びまん性外耳炎」と、耳に小さなおできができる「限局性外耳炎」がありま

す。びまん性外耳炎はさまざまな種類の細菌や、まれに真菌によっても起こります。アレルギー、乾癬、湿疹のある人、頭皮に皮膚炎がある人は、特に外耳炎にかかりやすくなります。耳あかを取っていて外耳道を傷つけたり、耳に水が入ったり、ヘアスプレーや毛染め剤などの刺激物が外耳道に入っても、外耳炎になります。急性の外耳炎はプールで泳いだ後によくみられ、水泳耳やスイマーズイヤーなどとも呼ばれます。耳栓や補聴器の手入れを怠って外耳炎にかかることもあります。

●軟骨膜炎
軟骨膜炎は、外耳の軟骨が感染によって炎症を起こした状態です。 耳のけが、やけど、虫刺され、ピアス、おできなどが軟骨膜炎を引き起こすことがあります。軟骨膜炎はまた、免疫力が低下している人や糖尿病の人に起こりやすい傾向にあります。

●耳の腫瘍
耳の腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。耳の腫瘍のほとんどは、本人が自分で気づくか、聴力の低下を感じて来院した患者の耳の中を医師が診察して見つかります。