マタニテイー薬膳とは何? 

2007年05月05日(土) 21時51分
マタニテイー薬膳とは何?

医食同源とか薬食同源という言葉をご存じですか?これは毎日の食べ物は病気を防いだり、病気を直したりすることが出来るということです。

食べ物といえば、エネルギー(カロリー)になったり、体組織を作ったりの役目しかないと一般に思われていた時代もありました。しかし最近の科学はあらゆる食べ物には健康を維持したり、増進したり、病気を予防したりする成分が多かれ少なかれ含まれていることがだんだんと解明されてきました。中国で薬膳というと、漢方薬をいれて病気を直すために食べるものもあります。ここでは、そうした薬膳のことではありません。

私たちの体は生まれてから、今までの食べ物の積み重ねで成り立つているといってもいい過ぎではありません。もし、今までに食生活に余り関心のなかった方は、今を期に食と健康との深い関係に気付いていただきたいと思います。

妊娠して丈夫な赤ちゃんを生みたい。またかわいい赤ちゃんとお母さんの健康を願はない人はおりません。

マタニテイー薬膳では、近代科学が、近代栄養学が解明したいろいろの健康維持機能物質を含む食品の組み合わせで、妊娠期間中に必要な食事を捕らえてアドバイスしてゆきます。



妊娠中期の栄養3 

2007年05月05日(土) 21時48分
妊娠中期の栄養3

銅は足りていますか?

妊娠時の貧血の大部分は鉄欠乏性貧血です。この予防や治療には鉄を多く含む食品のほか、たんぱく質、ビタミン Cも必要であることをすでに述べました。しかし、妊娠貧血者にたいして鉄や、たんぱく質、ビタミンCの摂取を栄養指導しても予期したほどはかばかしい効果をあげないという報告が多く、研究の結果、銅も必要であることがわかりました。肝臓に蓄積された鉄は銅がないと利用することが出来ません。銅は血液中のセルロプラスミンというたんぱく質を増加して肝臓の鉄を動員し血液にいれます。

しかし一体銅などという金属が食品のなかに含まれているのでしょうか。私たちは時として古い銅の食器にみられる有毒な緑青を思いだして、銅などを食べても良いのかしらと心配してしまいます。

勿論多量の銅を摂取すれば中毒を起こしますが、食品に含まれている銅は微量でいくら食べても中毒にはなりません。日本人の日常の食事では一日1,6から2,5mgぐらいを摂取しています。

銅が多い食品は、かき(貝)、ごま、かに、えび、大豆、納豆、牛肝臓、腎臓、豚腎臓、あさり、はまぐり、いか、まいわし、かつお、等です。

妊娠貧血を予防する献立例

<えびピラフ、かつおのハンバーグ、レバーやきとり(一人分1本)、サラダ、デザートにいちご>

えびピラフ

●材料(4人分)

米 2カップ、A(水2と1/5カップ、コンソメ4g、塩、こしょう少々、えび中サイズむき身10尾、たまねぎ1/2個、バター大さじ1と1/3、パセリ少々。

●作り方

1.米は炊く1時間前にといてざるにあげ、水気をきる。

2.えびは塩水で軽く洗う。

3.たまねぎはみじん切りにする。厚手のソースパンを火にかけてバターをとかし、たまねぎをすきとおりまで炒めたら、えびをいれてさっと炒める。

4.次に米をいれて良く炒め、米が熱くなったらAを加えて炊く。

5.炊き上がったら器に盛りパセリをちらす。

●材料(4人分)

かつお(たたき用)320g,  おろししょうが1片、長ねぎ1本、 卵1個、えのきだけ1袋、バター大さじ1.5、サラダ油大さじ1、 A(ケチャップ大さじ2弱、醤油大さじ1と 1/3、バター小さじ2)、マヨネーズ大さじ3弱、塩、こしょう適宜

●作り方

1.かつおは、しょうが、長ねぎといっしょに細かくたたく。

2.1に卵、塩、こしょうを加えてよく練り、ハンバーグの形にまるめる。

3.えのきだけは根元を切り落とし、バターで炒め、塩、こしょうで味をととのえる。

4.フライパンにサラダ油を熱しかつおのハンバーグをいれ、両面にきれいな焼き色をつけたら、蓋をして弱火にし蒸し焼きにする。

5.ハンバーグを焼いたあとのフライパンにAをいれ、少し煮立てソースをつくる、

6.ハンバーグとえのきだけを皿に盛りつけソースをかけ、マヨネーズを添える。

妊娠中期の栄養2 

2007年05月05日(土) 21時45分
妊娠中期の栄養2

鉄は足りていますか?

この頃若い女性は鉄分が不足して貧血になる人が多いようです。

若い女性は一生懸命にダイエットをして、バランスの悪い食生活で知らず知らずのうちに貧血になっています。階段を昇ると息切れがするぐらいで余り自覚症状がないので、貧血と診断されて驚いてしまいます。

鉄は血液の赤い色、すなわち赤血球の成分です。妊娠の前半では胎児や胎盤の成長に必要な鉄の量は多くありません。

妊娠の後半になりますと、さらに胎児や胎盤に、また母体も赤血球を増やしていきます。母体の鉄は一方通行で胎盤を通じて退治におくられますから、鉄が不足して貧血になることがあります。

鉄は特に吸収の悪い成分ですから、食品として摂取する時には吸収のよい鉄を含む物を食べましょう。

それは、赤い色をした動物性食品です。牛肉やまぐろの赤身、また捨ててしまっているかもしれませんが、魚肉には血合肉という赤黒い肉の部分があります。

かつおやぶりには、かなり沢山付いています。ここには、鉄の多い吸収のよいたんぱく質が含まれています。

また、鉄の吸収を高めるにはビタミンCを多く含む食品例えば、いちご、甘橘類、キウイーフルーツなどを一緒に食べると効果があります

妊娠中期の栄養 

2007年05月05日(土) 21時41分
妊娠中期の栄養

つわりもおさまって妊娠4ヵ月目から食欲が出てきます。何でもおいしく、いくらでも食べたい気がします。昔は胎児と二人分を食べなければいけないから、食べろ食べろと周囲から言われました。それでも、現代のように食物は豊富でなく、栄養を満たすことは困難で、又、今よりも家事労働は大変で身体を動かすことが多く、肥満になることはありませんでした。

今はお腹がすいたので食べたいだけ食べていると、簡単に肥満と言うお産の大敵に見舞われます。といって必要な栄養素が不足すると、母体にも胎児にも良くありません。正しい知識をもってこれからの食生活にのぞむことが大切になります

このように妊娠中の栄養や食養の面から、理想の食生活をマタニテー薬膳としてこれからお話し致します。医食同源という言葉をご存じかと思いますが、これは食は医と同じと言うことで、毎日の正しい食生活は健康を維持増進する医であるということです。世に健康食品なるものがありますが、不健康になる食品というものはありません。どんな食物にも栄養素や、健康を維持したり、病気を予防したり、治癒したりする成分が含まれています。

したがって正しい食生活をすることが、いかに大切かがわかります。

妊娠中期の栄養1

妊娠中に大切なカルシウム

私たちはカルシウムを身体の中で作り出すことは出来ません。したがって必ず食物からとらなければなりません。カルシウムは生命の維持になければならない大切な元素です。神経で情報を伝達したり、筋肉を収縮したり、ゆるめたりの運動、血液を凝固させたり、大変重要な働きをします。もし血液や組織にカルシウムが不足すると、止むおえず骨や歯からカルシウムをとってきます。家計が不足してくると、貯金を降ろして家計にあてるのと同じです。骨や歯はカルシウムの貯蔵庫です。こんなに大切なカルシウムですから、胎児は容赦なく母体のカルシウムを奪ってきます。

カルシウムが足らないと生まれた子供の骨や歯は当然弱くなります。昔は何人も子供を生むと歯や骨がボロボロになる女性が大勢いました。子供を生まなくても、女性は閉経すると骨のカルシウムがどんどん抜けていき、骨粗しょう症になることは良く知られています。

カルシウム豊富な食品

まずカルシウムはどんな食品に多く含まれているかみてみましょう。一番良く知られている食品が牛乳と乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)です。又、骨まで食べられる小魚(わかさぎ、しらす干など)もカルシウム食として有名です.

牛乳コップ1杯は180〜200CCですが、これでカルシウムを180から200mgとることが出来ます。コーヒー牛乳やフルーツ牛乳は、カルシウム含有量は半分になります。ローファット牛乳は、同じ量を飲むと脂肪が少ない分だけややカルシウムが多くなります。ヨーグルトは牛乳とほぼ同じ位のカルシウムが含まれています。

小魚では、しらす干は100g中530mgのカルシウムを含みますが、1回の使用量はコップ半分の40gぐらいですから、カルシウムは約200mg位になります。又、木綿とうふ、焼きとうふ、がんもどき、生揚げ、凍りとうふもカルシウムを比較的多く含んでいます。そのほか小松菜やこんぶ、のり、わかめ等の海藻にも多く含まれていますが、吸収が余りよくありません。たんぱく質はカルシウムの吸収を助けるので、たんぱく性の食品例えば卵や肉とカルシウを含む食品と一緒に食べると効果的です。

またカルシウムの運び屋といわれるビタミンDと一緒に食べると吸収されにくいカルシウムが効率良く吸収されます。ビタミンDは干しいたけ、またイワシ、サケ、カツオ、サバ、ブリなど魚肉に多く含まれています。それでは、妊娠している人は一日にどのくらいカルシウムをとったらよいのでしょうか? 普通の成人女性では、一日600mgとしておりますが、妊娠中は900mgとなっています。

カルシウム豊富な料理

以下にカルシウムの豊富な料理をあげますが、妊娠中はなにかと複雑なことをする気にならないこともあるので、手抜きの簡単料理だけをならべました。家族のはともかく自分のために作って見てください。

しらす干のお好み焼き(一人分)(カルシウム約500mg)

小麦粉適量をボールに入れ牛乳で好みの固さに溶く。これに刻みねぎと刻んだプロセスチーズ約25g(扇形1個)を加え、さらにしらす干しコップ1/2杯を加えてざっと混ぜ、フライパンにサラダオイルを熱して弱めの中火で、中まで火がよく通るまで焼き、さらに裏返して軽く焼く。

ししゃものソテー(1人分)(カルシウム約500mg)

フライパンにサラダ油を熱してにんにくの薄切り(半かけら)を香りがでるまでいため、ししゃも5尾をならべてこんがりなかに火が通るまで焼く。器にもってパプリカとパルメザンチーズをちらす。パンとの取り合わせも良い。ししゃもは、頭から尻尾まで全部食べること。

わかさぎと小松菜の卵とじ(1人分)(カルシウム800mg

わかさぎのてんぷら(既製品で良い)小10〜13尾と、固めに塩ゆでした小松菜一握りを平らな鍋に入れて、醤油、だし汁、好みで砂糖少量で味付けし、卵1こをよくほぐしてわかさぎと小松菜をとじる。卵はなるべく全部がかたまるまで鍋の蓋をして煮る。卵のサルモネラ菌中毒予防のため。

以上は、昼又は夕食の1品ですが、そのほかの1日の料理で十分900mgのカルシウムをとることが出来るでしょう。心配な分は牛乳かヨーグルトでおぎないましょう。

胎児と母性のための栄養 

2007年05月05日(土) 21時35分
胎児と母性のための栄養

人の一生は、胎児として母親の子宮内に生命体として宿ってから始まる。そして母体の栄養や代謝の影響を受けて発育し、胎外での生活に耐えられるようになって出生します。

このように生命をはぐくみ出すことが妊娠と出産です。受精して約7日間で子宮内膜に受精卵は着床し、この時から母体は胎児の発育や、分娩に適するように変化が始まります。

子宮内で胎児は自分で栄養を摂取したり老廃物を排泄したり出来ません。それらはすべて母体と胎児をつないでいる胎盤を通じて行なわれます。胎盤は母体から栄養素が送られるほか、母体の抗原、抗体、病原体も通過してしまいます。

母体のアルコール、薬物なども胎盤を通じて胎児に影響を与えます。分娩までの妊娠時の母体の栄養は、胎児の発育のゆるやかな妊娠前期(5ヶ月まで)と母体も胎児も著しい変化をする妊娠後期(6ヶ月から)に分けて考えられます。妊娠時の栄養素の補給は、妊娠末期には初期の6倍にも達します。

したがって、それぞれの妊娠期に適した栄養素の摂取が必要となります。具体的な栄養や食事内容については次回から説明しましょう.