18といわんばかり

July 05 [Fri], 2013, 14:37

に若い男が眼を剥(む)いて吾輩を睨み付けた。青白い、鼻の高い、眉の一直線な、痩せこけた男だ。どこかで見たような顔だ……とは思ったがその時はどうしても思い出せなかった。まだ、さほど寒くもないのに黒い襟巻を腮(あご)の上まで巻き付けていたせいかも知れない。そうして慌てて果物? の包みを左に持ち換えた。その態度を見た瞬間にハハア……怪しいナ……と気付いた吾輩は、何気なく笑って見せた。
「イヤ失礼しました。田舎の電車は揺れますロンシャン 刺繍 バッグ
から……」
 ナアニ、東京の電車だって揺れるのだが、取りあえず、そんなチャラッポコを云って相手の顔をジロジロと見ると、その男は忽ち頬を真赤に染めて、ニヤリと笑い返しながらヒョコリと一つ頭を下げた。喧嘩したら損だと気付いたのであろう。そのままロンシャン バッグ
何となく落付かない恰好で背中を丸くしながら、次第次第に前の方へ行くと、身動きも出来ない乗客の間を果物の籠で押分け押分け袖の下を潜るようにして運転台へ出て、呉服町交叉点から一つ手前の店屋町(みせやまち)停留場へ近づくと、まだ電車が停まらないうちに運転手台の反対の方からヒラリと車道へ飛び降りロンシャン 折りたたみ
た。その時に果物の籠の中でガチャリと音がした。疑もない麻雀(マージャン)の音だ。……ここいらの奴はまだ麻雀なるものを知らないらしいが……それを聞いた瞬間に、最前新聞社で聞いた急報電話の内容がモウ一度耳の穴の中で繰り返された。……税関……税関がどうしたんだ……何だ……マージャン……マージャンたあ何だ……。
 吾輩は運転手に切符を渡すと、横っ飛びに電車から降りて、角の焼芋屋の活動ビラの蔭に佇んだ。向う側を見ると、飛び降りた若い男は、スレ違って停車した電車の蔭に隠れるようにして西門(にしもん)通りの横町に走り込んだ。ロンシャン プリアージュ

 走り込んだと思うと、取っ付きの薬屋に這入って仁丹(じんたん)を一袋買った。それから暑そうに汗を拭き拭き鳥打帽と釣鐘マントを脱いで、果物の包みの上に蔽いかけたが、今までの風呂敷では間に合わなくなったので、別の新しい大風呂敷を出してキューと包み上げながら店を出た。紺羅紗(こんラシャ)の筒ッポーに黒い鳥打帽、黒い前ロンシャン トラベルバッグ
垂れに雪駄(せった)という扮装だから、どこかの店員が註文品でも届けに行く恰好にしか見えない。しかも、そうした前後の服装の態度の変化がチットも不自然じゃない。慣れ切っている風付(ふうつ)きを見ると、一筋縄で行く曲者(くせもの)じゃなさそうだ。二人の刑事が車掌台に頑張っていなかったら吾輩とても撒(ま)かれたであろう。ロンシャン トート
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