福島原発は経産省の人災

May 08 [Tue], 2012, 21:36
事実は小説よりも奇なり、役人が酷過ぎました。
官邸に集まった学者や行政マン、東電スタッフら原子力の専門家たちは何を尋ねられても、確信を持って責任のある回答ができなかった。
菅が質問をすると、本来専門家である保安院の幹部職員は互いに目配せをしてもじもじする。
不信に思った菅が保安院の寺坂信昭院長にあなた、原子力の専門家なのとたずねたら、いいえ、違いますという返事だった。
寺坂は経産省キャリアの事務官で、このとき、たまたま院長に就いているにすぎない。
東大経済学部を卒業して入省し、直近はスーパーなど流通業界を所管する商務流通審議官だった。
この国の原子力行政のトップはそんな有様だった。
その中で唯一と言っていいくらい、確信を持って回答された言葉が、斑目の心配いりません、爆発しませんだった大鹿靖明著メルトウンドキュメント福島第一原発事故P82保安院がスピーディを適切に適切に活用できていれば、福島第一原発周辺の住民の放射線被曝は避けられたはずだった。
しかし経産省のキャリア官僚たちは、そういう問題意識が微塵もなかった。
スピーディのデータを官邸に送った責任者は、緊急時対応センターERCの総括班長である保安院のデリバリーホスト片山啓企画調整課長だが、彼はそんなのは、物理的に端末があったから僕のところを経由した形になっているだけ。
詳しいことは広報担当者に取材してくださいと、自身の責任が問われることを避けたがる。
後になって保安院の森山善範原子力災害対策監は、ほとんどのデータが保安院内に退蔵され、住民避難に全く活用されなかったことについて、思い至らなかったのですと釈明した。
日本の最高学府を出て政府に勤める男たちは、国民の安全に供する当たり前のことに、遂に一度も思い至らなかった。
P763月11日の震災発生当時、検査官事務所には東京の保安院本院からの出張組1人を含めて8人がいた。
このうち5人が福島第一原発にとどまり情報収集や保安院への報告活動を担ったが、放射線量が上昇したため、彼ら5人は原発から5キロ離れた福島オフサイトセンターに退避した。
p137海江田経産相の指示によって一時期、戻ってきました。
ところが14日に三号機が爆発すると、彼らは再びオフサイトセンターに退避したものの、そこも安全じゃないとわかると翌15日に福島県庁に退避しました。
そのため、15日に原子力安全委員会は、オフサイトセンター半径20キロ以内の避難範囲の入院患者には避難時に安定ヨウ素剤を投与するよう指示するファックスを送ったが、福島県庁への移転作業に気を取られていた現地の検査官たちは誰一人としてファクスに気がつかなかった。
そして60キロ離れた福島県庁に彼らは逃げた。
P138P139菅前首相再稼働確約を否定mediaid2中部電力浜岡原発静岡県御前崎市の運転停止要請から6日で1年となるのを前に、菅直人前首相が毎日新聞の単独インタビューに応じた。
中部電が海江田万里経済産業相当時から得たとされる安全対策完了後の運転再開の確約について、菅前首相は中部電のある種の希望と否定し、政府は必ずしも拘束されないとの見方を示した。
中部電は停止要請から3日後の昨年5月9日、運転停止を決定。
記者会見した水野明久社長は、海江田氏と電話協議したことを明らかにし津波対策完了を確認すれば、運転再開を認めるとの確約をいただいたと述べ、内容を確認事項として公表した。
これについて菅前首相は中部電からある種の希望が表明されたことは否定しないが、日本のエネルギー政策の問題とは次元が違う。
そこ確認事項で約束できるか、できないかを超えていると述べ、福島の事故は一企業が担いきれないリスクがあることを証明した。
国民的に考える政策課題だとの認識を示した。
停止要請した背景として、菅前首相は同原発の20キロ圏に東名高速道路と東海道新幹線が通ることを指摘し福島第1原発と同じ事故が起きれば日本の大動脈も立ち入り禁止の警戒区域に入り、福島より影響が大きいと思ったと述べ、立地の特殊性を改めて強調。
関西電力大飯原発福井県おおい町の再稼働を巡っては、供給側の意見が非常に強い。
本当に電力が足りないのかと疑問を呈し、この1年の経験から、個人的にはピークカットなどでしのいでいけると思うとの持展開した。
樋口淳也、山本佳孝
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