<大王製紙>6月の株主総会で役員11人退任・降格

October 27 [Thu], 2011, 11:01
 大王製紙の井川意高(もとたか)元会長による巨額借り入れ問題で、大王本社の役員17人中11人が今年6月の株主総会で一斉に退任・降格していたことが26日、分かった。井川元会長の父で同社顧問の高雄氏は、毎日新聞の取材に「3月の時点で巨額融資の一部を知った」「本社の取締役らも知っていた」と説明しているが、退任・降格の際、こうした状況に関する説明はなかった。事態の公表を避ける一方で、降格人事で処理しようとした可能性があり、同社の手法に批判が集まりそうだ。

 6月の総会では、社長だった井川元会長が退いて会長に就任。子会社担当の常務だった井川元会長の実弟も取締役に降格している。井川元会長の借金は、自らが会長を務める連結子会社からのものが多く、降格された実弟は子会社を統括する部門の責任者だった。

 大王本社は11年3月期連結決算で上場初の最終赤字を計上していた。巨額借り入れが発覚した直後、同社側は毎日新聞の取材に「赤字の責任を取った役員が多かった」と説明したが、赤字転落には本社が保有する株の下落で生じた評価損によるものなど外的要因も多かった。ある元役員は退任・降格人事が不透明な貸し付けの責任を問うものだったのではないかとの問いに「そうかもしれない」と答えた。

 一方、同社が一連の不透明な巨額貸し付けを公表したのは今年9月。連結子会社から本社に「オーナー(井川元会長)への多額貸し付けがあるのは問題ではないか」と通報があった直後だった。【新宮達】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111027-00000015-mai-soci
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します