あっぱれ富士登山【参拾壱】

October 29 [Mon], 2012, 18:47
楽ちゃんと別れた俺は温泉に直行する。
富士山の案内所のチラシで見つけた健康ランドのような所だ。
入浴とかこつけて雑魚寝を画策していたのだが、敵もさるもの1時間コースと6時間コースとにきっちり分かれ、料金設定も全然違う。
考えてみれば当たり前か。
客は俺のような登山帰りが大半だろうし、僅かな入浴料で何時間も居座られたら店もたまったものではない。
やられたなという気がしなくもないが、さてBadoo 出会いどうするか。
俺のハイエースは1人で寝るには充分なスペースがあり、電源もあるのでDDも観れるし携帯の充電も可能だ。
まさにこういう時にこそ威力を発揮するのだが、そんなクルマに乗っていながらわざわざ金を払って余所で寝るのもバカらしい。
しかし炎天下の下、車内で寝るのは不可能だ。
五合目だったら涼しいから寝れたんだがなぁ。
今からもう一度五合目まで戻ろうかとも一瞬考えたが、いやそれは無いよな。
寝る為だけに登って起きたら下りるなんて。
燃料も勿体無いし。
どうせどこかで仮眠しなくちゃならないだろうし、なら眠気がピークの今がいいだろう。
金はかかるが快適に眠れるだろうし。
そんな訳で俺は6時間コースを選択した。
何かさ、こういう所にお金出せるのって大人になったような気分なんだけど、それって俺だけ浴場には海水の5倍だかの塩分濃度の湯船があり、ここぞとばかりに入ってみた。
なるほど本当だ見事に浮くではないか。
泳げない俺には貴重な体験だ。
ザマー見ろと言いたくなる。
しかし意外とバランスを取るのが難しく、油断してると転覆しそうになって焦ったが。
それにしても、このお湯ではうっかり顔も拭えない。
お湯が目に入ると飛び上がるように染みるぞ涙もしょっぱいが目に染みないのに人体の不思議だ。
さて、体温の高い俺は温泉に浸かると、ものの数十分でのぼせちゃうんだよね。
だから基本的に温泉は苦手。
体温が上がるからか、モ凄く疲れるし。
20分程で風呂を切り上げ、2階の座敷に移動する。
適当な場所を陣取って寝ようと思ったが、結構人が多い。
風呂上がりでのぼせてるのか、それとも一杯やってるのか、茹で蛸のように真っ赤なオヤジ。
よっぽど世の中おもしろいのか、ベチャベチャ喋ってはゲラゲラと笑うオバチャン3人組など、壁際や柱の影なんかの良い所は取られてる。
ようやく適当な場所を見つけて陣取った。
目を閉じると、数秒と経たず意識が消えた。
泥のように俺は眠った。
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