R1新フォーム・R1マックス登場。そしてダーエンとの決着編。
倉庫の片付けの最中で発見される、激化するネオテーラによる超災害に対しての切り札となりえる新アイテム・マックスコマンダーとマックスディバイダー。パワーアップ話としての新アイテム登場なのに、ホコリ被って押入れの肥やし扱いだったというのが、いかにも「レスキューフォース」というか「リュウケンドー」から始まる松竹ヒーロー路線というか(苦笑)。
10年前に大淵が完成を目指したものの、当時の技術で完成し得なかったマックス着装をもたらすアイテム。一連のダーエンからの挑戦を前に、新たな切り札としてマックス装着に挑戦する輝ながら、同時に突きつけられる、第1期レスキューフォースメンバー・岡村尚美と女性技術者・神崎律子、そして居合わせたウェイトレスを人質に、空中要塞に無数のテラリセッターを吊り下げてのダーエン最大の挑戦状! てか、ここで過去の女性ゲスト再登場というという意外性もさることながら、過去のレスキューフォースメンバーとしての、変わり果てた大淵との再会…というシチュエーションのなんと痛々しいことか。
ダーエン最大の挑戦を前に、空中要塞へ突撃するレスキューフェニックス。そこでレスキューフォースを待ち受けていたのは、神崎に修理させたレスキューコマンダーにて、かつての初代R1の姿へと着装したダーエン。この初代R1の中も、やっぱり和田圭市さん本人が入ってるに違いないと思わせる、レスキューフォースを次々と叩き伏せる圧倒の様。
もはや勝機に賭けるはマックス着装のみというか、未完のマックスコマンダーにカードスラッシュする度にR1のスーツに走る電撃と衝撃。この場でマックス着装を完成させるためというか、輝が衝撃でぶっ倒れてもなお、マックスコマンダーの完成に興味津々の神埼女史が、なんて素敵にメガネでドSのお姉さま(ホレソウダ)。
そして、遂に迎えるかつての先輩と後輩、大淵と石黒隊長の対決。互いにスーツのメットを取ってのぶつかり合いというか、嗚呼っ、90年代前半、確実に特撮ヒーローの一時代を担った方として、やっぱり和田圭市さんのアクションのキレに惚れぼれですよ。
番組始まって以来じゃないかってぐらいの採石場で破裂するナパームの爆炎と、駆けつけるレスキューフォースメンバーたちと安田大サーカス率いる戦闘員軍団との総力戦。その総力戦のさなか、ひたすらマックス着装への挑戦で肉体を痛めつけられながらも、そこから得られたデータを元に神崎がマックス着装を完成させてくれるまで耐える輝。
そして、遂に迎える、第1期からのレスキューフォース10年の集大成完成の時。マックスアップカードをスラッシュされた、銀色のコマンダーがもたらす、これまで以上の超災害の中を駆け抜け多くの命を救い出すための力――マックス着装!
失敗に失敗を重ねる、という描写の連続があって最高に燃えるクライマックスというか、しかし専用ツールであるところのマックスディバイダー、回転ノコギリを発射して、あまつさえダーエンごと戦闘員軍団をひとまとめにぶっ飛ばすというのは、どういうシチュエーションでのレスキュー活動を想定しての威力と性能なんでしょうか(←イランツッコミ)。
自分が遂になし得なかったマックス着装を目前にしたその時、ダーエンの――大淵の中から抜け出す、“悪意”を具現化したかの黒いエネルギーと、そして正気に還る大淵。あの黒いエネルギーの正体までは判らないながらも、大淵自身が悟っている、あれは自分を操っていたのでなく…自分の“悪意”を増幅させていただけのもの。かつて、絶望の中に倒れた自分に乗り移り、その絶望から怒りを、憎しみを増大させ…元々悪にも染まる資質があった自分を、望みどおりの悪魔に染めてしまったもの。
絶望が、更なる絶望と悪意をもたらしていた悲劇のカリカチュア。この自分自身の過ちを償う方法はたったひとつ――。
「君は俺の過ちを繰り返すな! 仲間を、人々を、そしてレスキューを、愛して愛して愛し尽くせ!」
レスキューフォースの偉大な先輩として、輝に最後の薫陶を託し、自らは地球環境に甚大な被害をもたらす無数のテラリセッターを大気圏外まで運び爆発と共に散る大淵。誰よりも人の命の尊さを知っていた男の、最後のレスキュー。
大淵がその心を救われるという展開は必ずあるはずとは思っていたけれど、正直なところを言えば、やっぱり…「救命」というテーマを掲げた番組として、たとえどんなに罪を背負った存在であろうと大淵の命を救い、生き延びた上でその罪を償う、という流れにしてほしかったとも思うのですよ。どんなに過酷で残酷でも、「生きた上で、過ちを償う」という道をしっかり見せてほしかったと。
和田圭市さんの熱演により、最後にレスキュー魂を取り戻し、多くの尊い命を救うための道を選んだ大淵…という、一連のシーンの流れの美しさと精神性は認めた上でも。
ダーエンという、レスキューフォースにとってこれ以上ないとまで思える仇敵を迎え、その最期までが意外なまでに早かった、という無念も働いているんですけどね…ああ、もっと和田圭市さんの勇姿を拝見していたかった。
夕陽の空に散る閃光は、偉大な先輩が成しえたファイナルレスキュー、その爆鎮完了の証。偉大なるレスキュー魂最後の輝きをその目に焼き付け、敬礼を捧げるレスキューフォース。夕陽の情景がこんなにも特撮ヒーローに似合うのは何故なんだろうなと改めて思いつつ、個人的には、この最後の泣かせのシーンにまで顔を見せている萌え系制服のウェイトレスがひたすら邪魔。てか、こいつ特別台詞もある役でもないのになあ…それこそ番組前半の時みたいに子役に任せていい役なのにね。
ダーエン亡き後も、なおもその愛車であった黒いフェアレディZの中に蠢くネオテーラの鼓動。そして次回、レスキューフォースの前に新たに立ち塞がるお笑い界からの刺客・ますだおかだ! またどんなブッ飛んだ話になるのかという期待が働きますです。今回の余韻なんか、すっかり忘れちまいそうだなあ(苦笑)。