続き5 

December 22 [Thu], 2005, 21:29
凛と響く声で彼女に警告する。しかし彼女はそうなる事が予想済みといわんばかりに、グラナスが告げるよりも早く手を上げて笑みを浮かべていたいた。

「あなたは一体何者ですか!一体どうやってここに入ってきたんですか!」

 矢継ぎ早に鋭い口調で質問するが、彼女はなんの臆した様子も見せずゆっくりとした呪文を唱えるかのような口調で答えてくる。

「私は、メルレット……。ひとからは紫のメルレットと呼ばれているわ……」

「紫の……メルレット?」

 その名前には聞き覚えがあった。自分の記憶が確かならば、最上級の力を持つといわれている女魔術師の名前である。それが確かならば、自分などほんの一瞬で殺されてしまうほどの力をもつ人物である。

(いや、それはないわね……)

 真に彼女がメルレットであれば、こうやすやすと自分に矢を向けられるはずもないのだ。矢を向ける事ができた時点で、彼女は言っている事は嘘だと成立できた。

(でも……、彼女はわたしの居場所を知っていた……。森の中ではわたしのほうがはるかに有利なのに……)

 その事実から考えると、彼女がメルレットでないにしろかなりの力を持った人物であるという事がうかがえた。用心しながらも、無難に対応したほうがよさそうである。

 グラナスは目を少しだけ細めて、彼女の姿を見やる。と彼女はそれをまっていたと言わんばかりに、話を再開する。

「私がこの場所を訪れたのは、ある人物を迎えに来たため。そうグラナス、あなたを迎えにきたのです……」

「なんで、わたしの名前を知っている!?」

「占った結果、あなたの名前を知ったのです」

「なんでわたしを迎えにきた!?どこへ連れて行くつもり!?」

続き4 

December 22 [Thu], 2005, 21:28
とっさに身を翻し、木の影に隠れる。そして長弓に矢をつがえると、顔の半分だけをだして気配を感じたほうをうかがう。その場所には、一人の女性が腰を下ろしていた。全身を紫色の衣装で包み、傍らには魔術師が使うような杖がおいてある。どうやら彼女はウイッチであるらしかった。こちらには気がついていないらしく、カードらしきものを裏返しに広げていた。

 彼女は不意にその中の一枚を手に取り、こちらにも聞こえるほどの声量でつぶやいた。

「Shine、光・明るさ・正義でもない、Twilight、薄明かり・不安・中立でもなくて、Shade、影・闇・邪なものでもない。いいかえれば、そのいずれでもあり、そのいずれでもない……」

 グラナスはその言葉をきいたが、いまいち意味はわからなかった。しかし彼女のその意味を察したらしく、小さく笑みを浮かべるとまた次のカードを表にひらく。

「Fair、美・名声・執着心を意味したカード……」

(一体何をしているのかしら?)

 その場に出ていって何をしているのか問い詰めればよかったのだが、このときは彼女の神秘的な雰囲気に圧倒され、その場を動くことができなかった。かまわず彼女は再びカードを引く。

「Karma、現実・運命のカード……」

 そしてなんの躊躇もなしに四枚目となるカードを選んだ。

「Ego、自我・自己顕示のカード……」

 そこまで言うと、彼女は長く息を吐いた。そして、その場に静かに立ちあがると、グラナスの隠れている木を眺める。こちらの気配は感じられていないはずなのに、彼女は迷いもなくこちらへとよってきた。思わず心臓が高鳴りをはじめる。いつでも攻撃が仕掛けられるように、弓を引き絞る寸前の状態にしておいた。

「以上の結果から、今回のマスターは……レンジャー、レンジャー・グラナス」

 知りもしない女性から自分の名前を呼ばれ、冷や汗が頬をつたう。もはや隠れている意味がないと悟ると、弓を引き絞りながら彼女の前へと踊り出る。彼女は危険な存在だった。もしかしたら、今回の異変も彼女が原因かもしれないと思っていた。もはや一刻の猶予もない。

「手を上げなさい!」

続き2 

December 22 [Thu], 2005, 21:26
すぐわきの木の幹をなぜながら、彼女はいかぶった。なにしろ、ここまでくる間とても違和感があったからだ。いつもなら一回は必ず遭遇しているはずの獣たちが、今日に限っては一度も姿をあらわさない。しかも木々は一見してわかるほどにやせ衰え、なかには腐食しかかっているものすらあった。怪鳥とも思える鳥が、上空をけたたましい鳴き声を上げて飛んでいく。

「そう、変。変すぎる。なんでこんなふうになってしまったの?」

 自問自答してみるが、答えがわかるはずもなかった。こんな光景を目撃するのは、グラナスがレンジャーになって初めて、いやもしかしたらうまれて初めての体験である。もはやここいることすら嫌になってくるほどひどいありさまだった。

「これは……何かの予兆かしら……?」

 獣や木々は、人間比べて危険の察知に関してはるかに優れているという。ならば、このようになってしまった原因も、なんらかの危険を察知したからではないか、とふと思う。が、確定はできなかった。所詮は人間の考える事、自然の摂理はわかるはずもなかった。

 深く考え込みながら、目の前にそびえる樹齢一〇〇〇年はありそうな大木を迂回する。と、そのとき、前方にかすかだが人の気配を感じた。

(誰かいる!?)

続き 

December 22 [Thu], 2005, 21:24
グラナスは自分の周囲にいる鳥たちをひとしきり数えて、かすかな疑問を抱いた。ほんの些細な違和感だったが、考えるほどに気になってきた。

(いつもに比べて、数が少ない?)

 いつも見かける鳥が、今日は来ていないのだ。一匹や二匹なら、そんなこともあるだろうと気にする事はないのだが、数が一匹二匹ではないのだ。いつも来る鳥たちの半数がこの場に姿をあらわしていなかった。それどころか、今日来ている鳥さえも中には弱々しいものたちすら見受けられた。不吉な予感が胸中をよぎった。

(まさか……ね……)

 半ばそれを否定的に受け止めるが、やはり完全には払拭できなかった。不安はますます増すばかりである。

 グラナスはふぅとため息をつくと、いつのまにか空っぽになっていた手のひらをぽんぽんと服のすそで払った。そして顔を空に上げると、

「……今日は……今日はすこし遠くのほうにまで、様子を見にいってこようかしら……」

 拳を握り、誰に言うとでもなくつぶやいた。そのときは、この遠出が張るか彼方にまで及ぶとは考えもしていなかった。

 小二時間ほど後のこと、グラナスは鬱蒼と木々が茂る森の奥深くにいた。普段は滅多に立ち入ることのない場所だけに、あたりを警戒しながら前へと進む。

「やっぱり変ね……」


VM−グラナスの章 

December 22 [Thu], 2005, 20:46


VM−グラナスの章

序章

 

 彼女は薄日のなか、うっすらと目をあけた。視界に飛び込んできたのは、窓から飛び込んできた神々しいといわんばかりの陽の光だった。ベッドの上で半身を起こし、軽くのびをする。そして右手で眠いまぶたをこすりながら、左手ですぐ脇の窓を開けた。森林の新鮮な空気が、部屋の中に音を立てて入ってくる。彼女……グラナスは息を思いっきり吸い込んで、肺の中にその空気を充満させた。こうやって肺の中のよどんだ空気を新鮮な空気に入れかえるのは、彼女の日課だった。

 完全に目を覚ました彼女は、安普請なベッドから降りて再びのびをする。そして、ベッドに寄り添うようにして立てかけてあった弓を手に取ると、その弦に指をかけはじく。この弓は彼女の大切な宝物であり、そして彼女の生活を支えるための重要な道具でもあった。

(いつもと同じ朝……か……)

 密かに胸のうちで述べる。いつもと同じ朝ということは、大した変化もなくただ平和で平凡な日が始まるということのほかなかった。だからといって、彼女は劇的な変化を望んでいたわけではなく、変わらない日々をむしろ望んでいた。

 プロンドの髪を軽くなぜながら、彼女はいつも着る狩人の服を取り出し、そして袖を通した。狩人というと、一見野蛮なようなイメージがあるが……グラナスも当初は同じイメージを抱いていたが……、実際はそうではなかった。たしかに、サブな仕事として獣を狩ったりなどするが、メインは森林の警護である。不信なものはないか、安全は守られているか、と調べまわるのである。それ以外にも、彼女は森林をよくするため傷ついた獣や木々の手当てなどをしている。いわゆる、森の護人である。

 彼女は戸棚からパンを取り出すと、小さくちぎって口にくわえた。残りをもう一回ちぎると、小さい方を手に持ち、玄関のドアを開けて外にでた。そのパンを豆粒ほどに小さくちぎると、手のひらにのせる。そしてその手を高く上げる。すると鳥の鳴き声が周囲から響き渡り、色とりどりの小鳥たちが舞い降りてきた。数匹は差し出した手のひらにのり、また数匹は彼女の肩や頭の上にのってさえずっている。ここまではいつも通りの光景だった。

「あら?」

買ってもらった!! 

December 06 [Tue], 2005, 19:35
なんとなくでした............

なんと!!


バンダイ
たまごっちの プチプチおみせっち
を、買ってもらいました。
プレゼントなので。。。
*************************日記***************************
買ってもらってからですのこと。
なんとなくですね。
DSにカードをはめ込みました。
開けると、遊べるように何にも悪場なかったです。
終です。短いけど日記です。

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