中古でも恋がしたい! 7

August 12 [Mon], 2013, 15:26
「わからんなー。教室とは逆側だった、としか」
「そうか。サンキュ」
 もしかして、あの時の話が聞こえてたのかな。
 いやいや、隣にすら聞こえないような音量で喋っていたのだ。それはないはず……。
 理由もなく殴られたりとか、暴力を振るわれることはないと思いたい。

 それから昼休み終了間際に、外崎は戻ってきた
 疲れた顔をしているが、青たんができているわけではない。
 少しだけホッとした。
「おい、大丈夫か? 連れてかれたって聞いたけど」
「あー、まー、うん」
 何やら言葉が曖昧だ。 注:アルピニスト カルティエ
 その上、何故か妙に俺への視線が恨みがましいように見える。
 俺の気のせいだろうか?
「とりあえず、お前は今度オレに学食を奢るべきだ」
「は? 意味不明なんですけど」
「そのうち、わかるんじゃねーの。オレだって何が何だかわからん。まあ、骨は拾ってやるよ」
 本当に何が何だかわからない。
「綾女は俺たちのひそひそ話とか、聞こえてたとか?」
「聞こえてたら、殴られてた気がするが。まあ、そんな話じゃねーよ。どうなるかは知らんが、オレを恨むなよ」
 結局、よくわからない。
 そして、綾女は午後の授業をサボったようで、その日はもう会うこともなかった。
#2

 翌日、普段通り学校へ来る。
 椅子に座る。
 鞄から教科書を出しておく。
 完全に学校でのルーチンワークだ。
 他のみんなも多少の違いはあれど、似たようなもんだろう。
 クラスメイトと話すとか予習をしておくとか。
 それは、いつも通りの光景だった。
 そこへ、ガラッ! と、一際甲高く、教室の扉が開く音が響く。
 だからといって、俺は特に気にすることもなかった。
「え……」「なに……?」「あれ、――だよな?」「うそ、だろ?」
 だが、教室がざわめき始めると、さすがに興味が沸き始める
 好奇心に負け、俺は扉の方を見た。
「うぇ……?」
 思わず、変な声が出てしまう。
 その人物を一瞬で誰か判別することができなかった。
 だが、少し眺めて理解する。
 人を威圧するような鋭い目。
 美人と言われるであろう整った顔立ち。
 ここはまったく変わらない。
 肩から背中に鞄を担いでいるのも同じ。
 間違いなく、クラスメイトの綾女だった。
 変わっているのは、髪型と、その色だ。
「ツインテール……?」
 TPOも弁えず、そんなことを呟いてしまう。
 そう。彼女の髪型は流れるような長髪から、頭の上
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