世界一のミナレット、クトゥブ・ミナール

May 20 [Sun], 2012, 20:07
デリーの郊外にあるクトゥブ・ミナールは、12世紀の奴隷王朝が破壊したヒンドゥー教寺院の石材を使って建てたミナレットで、世界遺産に登録されています。5層の塔からなり、高さは約72.5メートルです。



以前はミナレット内部を見学することが可能だったのですが、死者が出たためその後は立ち入り禁止になったようです。とはいえ、外から見るだけでも迫力があり、側面はイスラムとヒンドゥーが混じった不思議なデザインで飽きさせません。周辺の遺跡群もどこか西洋の雰囲気を感じさせます。



デリー滞在時には、短期間でいろいろな場所に行きましたが、一番気に入ったのはクトゥブ・ミナールでした。

インドのホテルはバスタブがないことが多い

March 13 [Tue], 2012, 22:03
 日本人にとっては、海外旅行の時に、お風呂に入れないのが悩みですよね。
欧米の場合は一流ホテルであれば、清潔かどうかは別にして、バスタブ付のバスルームを備えた部屋が多いですが、インドの場合は一流ホテルでもバスタブがついていないことがよくあるようです。

 インドに出張した際、ニューデリーにある一泊あたり100米ドル以上のホテルに泊まりましたが、バスタブはなく、固定式のシャワーのみの部屋でした。私自身は、お風呂に対する強いこだわりはなく、海外でお風呂に入れないのは仕方ないと考えているので、全く気になりませんでしたが、せめて部屋ではお風呂につかってゆっくり出来ると思っていた上司にとっては、大問題だったらしく、他の部屋に変えてもらえないかホテル側と話してほしいと言われました。

 そのホテルの場合、バスタブ付なのは1泊300米ドル台以上の部屋のみでした。結局、上司は諦めました・・・。

 インド旅行の際は、シャワーのみの部屋でも仕方ないと覚悟して臨んだ方がよさそうです。

物乞いのパワーのすさまじさ

May 17 [Tue], 2011, 21:05
 デリーのシク教徒の寺院である「バングラ・サヒブ」に行くため、上司とともに近くの路上で降ろしてもらったところ、そこは物乞いの人々が生活する場所でした。寺院に行く観光客を狙っているのでしょう。反対側の通りには人が寝ていました。

 それなりに整備された道路で、遠目では綺麗に見えるとはいえ、公衆トイレがないせいか、一体はおしっこの臭いが漂い、息を止めて歩かないと辛いほどでした。

 そんな中私たち外国人をあっという間に囲ってきた女性・子供。総勢15名はいたと思います。1対3ぐらいの割合でした(苦笑)。ヒンディー語なので正確には分かりませんが、「お金を下さい」「子供がいるけど満足に食べさせられない」と言っているのは分かりました。

 行きは取りあえず何もせず通り過ぎましたが、帰りも私たちを待ち構えていて、車に乗っても窓を叩いてお金を恵んでという状態。一瞬何か渡した方がいいのかなと思いましたが、女性同士で小競り合いになっていて、ここで一人に何かを渡したら全員に平等に渡さないと大変なことになる気がして、結局何もすることなくその場を去りました。

 これまで色々な国で物乞いの人々を見てきましたが、あそこまで勢いがあるのは初めてでした・・・。

 インドはBRICsの一員として急速に発展しつつも、その恩恵にあずかれない人々もいるわけで、あのような形でしか生きていく手段がないのでしょう。今でも時々彼女たちを思い出し、複雑な気分になります。

グラミン銀行総裁解任

April 05 [Tue], 2011, 9:19
 グラミン銀行の総裁であるムハマド・ユヌス氏が同職を解任された事件が世界中に衝撃を与えています。グラミン銀行といえば、貧困層向けに小口金融を行うマイクロ・クレジットで有名で、これにより小さな雑貨屋を営む市民や縫製業関係者がビジネスを軌道に載せることが出来ました。また、ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しています。

 同氏は今年3月初めにバングラ中銀に解任を言い渡された後も総裁のポストに留まっていましたが、昨日(5日)バングラの最高裁は解任を認めるとの判決を下しました。

 表向きは60歳を定年とする公務員法に抵触するためとのことですが、ユヌス氏はとっくに60歳を超え、現在70歳ですし、この理由は腑に落ちません。その一方、本当の解任理由は、ノルウェーのメディアによる同氏の脱税疑惑やハシナ首相との不仲なのではないかと言われています。前者については、ユヌス氏は否定しています。後者については、4年ほど前に同氏は新たに政党を結成しようとし、首相の怒りを買ったとのことです。

 お互いが批判し合っている今、どちらの言い分が正しいかは分からないですが、今回の一件で一部でグラミン銀行やユヌス氏に対しマイナスのイメージを持つ人もさらに出てくるでしょうし、そもそも政府自体がユヌス氏を支持するグラミン銀行に協力的でなくなる可能性が大、それか政府に有利な人事を行うなどといったことも考えられます。

 それなりに民主化が進んできたバングラといえども、ひとたび政治的対立が起こると厄介なことになってしまうのだなと感じました。
 

インドの労働事情

March 25 [Fri], 2011, 22:40
 11人以上の人口を抱え、出生率は女性一人当たり約3人と若年層労働力が豊富そうなインドですが、意外なことに最近は人気のIT産業でも求人に苦戦している企業があるようです。その理由は、転職率の高さ。中国と同様、少しでも高い給料を求め、転職する人が後をたたないようです。また、産業界では優秀な人材確保のためヘッドハンティングが当たり前となっています。インド企業の給料に不満を持つ人は、外資系に転職する、或いは思い切って海外に出稼ぎに出てしまうそう。インド企業にとって、「人材の確保・育成」はある意味リスクもコストも高い難しい課題なのです。
 
 とはいえ、求職率の高さは相変わらずで、1つのポストに1000人以上集まるということもよくある話なのだとか。やはり問題はその後の定着なのでしょうね。

 また、これはインドのビジネス事情に詳しい日本人の方から聞いた話ですが、インドの場合は、家柄や学歴を重視する傾向が強く、これに所属するカーストの問題も加わるため、例えば下層のカーストに所属する人がどんなに高い知識・技術を持っていても、同じ企業に長く勤めていても、IT産業を除くと、高いポストに就くことは難しいそうです。高カーストの社長の息子に生まれた人は、親の会社を引き継ぎ、極端なことをいえば、例え若くて新人だとしても掃除や雑用といった仕事をすることはありません。「生え抜き」や「叩き上げ」の社員が多い日本、最初はどんなに貧しくても成功すればセレブになれるアメリカとは異なる価値観です。従って、「人材育成」といっても、ポスト面ではある程度までしか期待できないことになります。高い技術・知識を得れば、それに見合った給料がほしいと思うのが当然でしょうし、ここでまた折り合いがつかないと転職につながってしまいます。

 さらに、最近社会問題となっているのが、詐欺事件。「○○企業の求人を確保した」と謳い、求職者から高額な金銭をだまし取る事例が後をたちません。特に、求職者の割合が高い地方で頻発しているそうです。これを受けて、大企業では「そういった金銭を徴収することはありませんのでお気を付け下さい」という趣旨の案内をしています。

 私は終身雇用や生え抜き、叩き上げの価値観を持つ日本で生まれ育ったため、インドではカーストの問題も絡むので人材確保・育成が難しいと聞き、ある意味ショックを受けました。最近は、インドに進出する企業が増え、日本側もようやく動き出したようですが、インド特有の労働事情と自社の発展・利益上昇の両立は苦労が多そうです。
   

またまたサイクロン直撃

November 20 [Tue], 2007, 23:14
 バングラデシュのサイクロンの被害すごいですね。
 スリランカ、タイ、インドネシアの地震+津波もそうですが、やはり地球温暖化の影響が大きいと思います。

 バングラデシュはベンガル湾河口にあるデルタ地帯で、ガンジス川、ブラマプトラ川、メグナ川の3大河川に囲まれているため、洪水の被害を受けやすいのです。気候としては雨期と乾期があり、乾期はほとんど雨が降らない一方で、雨期になると毎日土砂降りの雨が降るようです。

 度々洪水の被害を受けていることもあり、先進国やNFOの援助で避難シェルターを作ったり、救援ボランティアを結成したりと色々涙ぐましい努力をしているようですが、不安定な政情や地方へのアクセスの難しさ等がマイナスとなって、普及は難しそうです。

 9月に出張に赴いた際はちょうど雨期の終わり頃、乾期に突入する頃でしたが、夕方になると毎日スコールが降りました。雨量としては大したことないはずなのに、あっという間に道路が冠水という状況でした!よく見ると、排水溝がほとんどないのです・・・。道が川のようになっているため、当然ながら道行く人は歩けず、歩道で雨宿りをしていました。その一方、車、リキシャ、バスは構わず進み続けます。地元の人は慣れっこなのでしょうが、これにはさすがの私もビビリました。

 洪水は家屋を崩壊するだけではなく、伝染病流行の原因にもなるので、油断は出来ません。
 今日現在犠牲者は1万人に達しているとの報道で、家族を亡くした人々、家族が行方不明になって気が気でない人々、家を失って呆然としている人のことを思うととても胸が痛みます。

 一日も早い回復をお祈りするとともに、私としても出来る限りの支援が出来ればと思っています。




ダッカの5つ星ホテル

November 06 [Tue], 2007, 23:18
 9月の出張時に滞在したのは、バングラデシュで5つ星にランクされる「パンパシフィック・ショナルガオン・ホテル」。日航系列のホテルです。

 5つ星と言っても、バングラデシュ国内には外国人のビジネス客向けのホテルが3つしかなく、どれも他国の5つ星ホテルに比べると、質素です。こちらの基準では3つ星程度といったところでしょうか。それでも、税金やサービス料を含めると1部屋150ドル以上はするので、結構イタイ出費です。

 ホテルの中にはカフェとレストラン、お土産やがあります。プールもジムも改装中とのことで、ジムについては6Fの1部屋を臨時ジムにしていました。

 外国人客を意識してか、女性従業員も西欧風の服装で、客とすれちがうと必ず挨拶します。こういうところは徹底的に研修されたのでしょう。

 豪華な造りや一流の対応を期待すると拍子抜けしてしまうかもしれませんが、普通のバングラデシュ人の生活からしたら、比べものにならないぐらい高級なサービスなのです。
 
 ホテルの外には普通の人々の世界なわけで、ホテルの横の旅行会社には、出稼ぎ先の中東行きの航空券引き渡しを待つ人々が長蛇の列を作っていましたし、ホテルの窓からは川沿いのスラム街が目の前に迫っている様子が窺えました。

 自分がいかに恵まれているかを改めて知るとともに、バングラデシュ社会の格差のようなものも垣間見た気がしました。

バングラデシュ大使館初訪問

October 25 [Thu], 2007, 20:20
 先週、初めてバングラデシュ大使館に足を運びました。
 目黒駅から歩いて15分ぐらいの住宅地の中にあります。大使館というよりは邸宅みたいな感じです。

 早速、これまでに何回かお会いしているドウラ大使のお部屋にお邪魔しました。
 私の中で大使は「とてもパワフルな人」という印象があります。
 以前、職場のイベントの際、足が不自由にも関わらず、他の人々をかきわけて、積極的にうちの上司にアプローチをしてきたので、上司も私も圧倒されてしまったぐらいです。

 今日は意外にも落ち着いていて、こっちがいいニュースを持ってきたのでご機嫌がよさそうでした。しかしながら、ベンガル語で話していたので本当のところはどうだか分かりませんが、部下に対しては結構厳しいのかなという一面も窺えました。

 印象的だったのでは、「パキスタンでは大規模な爆弾テロが多いが、バングラデシュではそんなことありえない」と意味深な発言をしていたこと。やはりパキスタンとの因縁は深いようですね・・・。

さらに、私がバングラデシュ人に見えるとも言われました。
 確かに、東南アジアの血は入っていますが・・。まあ、半分はリップサービスだったと思います。

 また、来週もお邪魔する予定です。
 今度は人も多いし、それなりに盛り上がりそうな感じです。

工場の視察

October 14 [Sun], 2007, 9:35
 先月のバングラデシュ出張の際に、2つの中小企業を視察しました。
 
 1つ目はダッカから車で1時間ちょっと南にいった街にある造船会社。
 社長以下役員はほとんどが同じ一族という典型的なファミリー会社で、子弟は欧米の大学院卒という超エリート。日本からの発注はないようですが、国内はもちろん、ヨーロッパや東南アジアの政府からは発注があるようで、バングラデシュの中ではトップクラスの技術力とのことです。

 工場内を見せてもらったところ、室内では日本の工場で見たような機械があり、外には完成間近の大型の船がありました。外はとても暑いのですが、当然ながら冷房設備はなし。それなのに、涼しい顔をして作業をしている工員の皆さんはすごいと思いました。

 2つ目はダッカ市内のボイラー・浄水器製造会社。
 前者と比べれば規模は小さいですが、こちらもグループ会社をいくつも持つファミリー会社。
 社長さんは日本での研修の経験ありという知日派です。

 ボイラー製造の現場を見せてもらいましたが、かなり雑然としていて足場が悪く、作業員の方々も安全器具なしで危険な作業をしていたので、安全衛生の専門家の上司は「これは日本だったら安全衛生の面でチェックが入ってしまう」とつぶやいていました。

 

 日本で研修を受けると、技術はもちろん、整理・整頓や時間を守ることの重要さも身につけるという話をよく聞きますが、これはある意味で当たっていると思います。

 ただ、バングラデシュでも中小企業が着々と伸びてきているようなので、10年ぐらいすれば状況は改善されるかと思います。
 

バングラデシュ女性の服装

September 13 [Thu], 2007, 22:32
 穏健派とはいえ、バングラデシュも一応イスラム教の影響がとても強い国で、当然ながら女性の服装も体のラインを隠すデザインが一般的です。胸元はもちろん、足の露出もしません。ただ、日本人からみると不思議なのですが、お腹はちらっと見えても大丈夫なようです。とても信心深い人だと、目の部分しか出さない人もいます。

 最もポピュラーな服装はサリーで、ヘソ出し系のチビTシャツ、ペチコート、布の3点セットを身につけす。Tシャツ、布、そして好みで合わせるスカーフの色の組み合わせが大事なポイントのようです。布の色、デザインの豊富さには驚くばかり。露出はしなくても、色は結構派手なのです。また、布やスカーフの巻き方もバリエーションがあります。

 

 サリーについでよく見かけたのは、ベトナムのアオザイタイプの民族衣装。 アオザイよりゆったりしているので、心地いいです。サリーの着方がいまいちよく分からなかったので、紫のアオザイ風の衣装を購入し、早速着ました。
 私自身、目鼻立ちがはっきりした顔立ちということもあり、民族衣装がなじむらしく、バングラデシュ人にも「バングラデシュの良家のお嬢様に見える」とお褒めの言葉をいただきました(笑)

 体の露出を抑えている代わりに、メイクやアクセサリー、髪型はそれなりに派手な印象を受けました。特に、メイクは元々南西アジアの人々は濃い顔立ちをしているので、余計貫禄があるというか。

 今度行った時はサリーに挑戦してみたいです。
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