痛む日々。 

2006年10月31日(火) 20時01分
結局、景くんは後輩とのことを振り切って、
いつもの生活に戻ったようだった。そんな生活の中で。
僕と景くんと、彼と彼女の付き合いは、
何も変わらずに続いていて。
本当は、言いたかった。
「彼氏なんて、イヤだよ」
「僕と彼女と、なんで、二人?」


でも、言えなかった。
どうしようもないことだったから。
言いだして、呆れられて、嫌われるのも嫌だった。
どうにかして大人になろうとして、振り切ろうとして、
その度に、「どうして?」って、裂けるみたいに胸が痛んだ。
本当にね、「胸が痛くなる」って、初めてだった。
どんなことがあっても、痛まなかったのに。
ズキンって、胸が、毎日痛んだ。
休日に、彼女と会うと聞いては、
「僕とは毎日学校で会ってるから…?」って、ズキン。
毎週水曜日に、彼氏から電話がくるって聞いては、
「僕がかけると、電話キライだって嫌がるのに。彼氏なら、いいのか…」ってズキン。
脈打つみたいに、痛みは日々、ひどくなっていく。
作り笑いが増えて、景くんとの距離も、増した。


そうして、今の僕が、一番悔いている修学旅行へと、時期は差し掛かる。
修学旅行二日目は。
水曜日。
彼からの電話の日、だった。

枕で、布団で、耳をいくら塞いでも聞こえてくる、
景くんの楽しげな、声。声。
「もうやめて!」って、叫べたら、どんなにか楽だったろう。
叫べない、こみ上げる痛みを、僕は、腕を斬りつけて解消しようとした。
異変に気付いて、起き上がる友人。

ぼろぼろになった腕に涙をこぼしながら、
痛くて仕方が無いって、笑ってみせる僕。
景くんの楽しげな声は、まだ、響いてた。

景くんの行方A 

2006年10月30日(月) 0時02分
あの人は、戻ってこないんだろう。
愛するひとの裏切りを許せるほど、景は大人でもない。
実際、支えて欲しいと願っていたのは、きっと景だったと、今なら思える。


僕の気持ち、少しは伝わったかな?
あの頃、どれだけの痛みを抱えていたか、
今なら理解できますか?


醜い物思い。
それでも君は、自分の道を選ぶんだろう。




僕は。
もう一度人を愛せるのかな。

壊れゆく季節D 

2006年10月29日(日) 23時49分
「女の人が男の人を好きになるのは、当たり前のことで、
正論です。
一般的な幸せです。
僕が景くんと付き合っている方がオカシイ。
邪論が正論に叶うなんてこと、願ったって叶わないですから。」
「しあわせ、に、なってください。」


景くんの、幸せを心から。
僕は聖人君主じゃない。そんなことができるわけもなかった。
暗闇を叩きつけるように、景くんから離れようと努力しては、
「俺はお前が必要なんだ!」
という声に引きずられて。

隠れるように手を繋いで触れ合っては、
まるでキ*ガイの様相で、壊れた。

中学のとき、自分を痛めつけることを覚えた。
景くんと出逢って、それは自傷へと変わっていく。

景くんにはすぐに気付かれた。
けれど、自傷はひどくなっていくばかりで。
吐き出しきれない痛みに麻痺した心を救うには、
こうするしかなかったんだ。

景くんは、理解しなかった。できなかったんだろう。
自分を責めているようでもあったけれど、
何を考えているのか分からなかった。



僕と景くんと、景くんの彼女と彼氏と。
四人。
痛まない、わけがない。
それなのにあの頃僕は、
「当然だ、僕がこれじゃあ、しかたない。」
「諦めなくてはいけないのは、僕の方だ。」
何かと理由をつけては景くんから逃げることばかり考えていて。

好きなら好きと、独占、したいと、
どうしていえなかったんだろう。
あの頃確かに、景くんは僕を好きだと抱きしめてくれたのに。

自信なんて、持てなかった。
二人の闇は、深まるばかり。。。。。。

壊れゆく季節C 

2006年10月12日(木) 19時55分
"8月26日

今日、景くんからすごくショックなことを聞いた。
女の子から告白されたんだって。
前はそんなに動じなかった(景くんは後輩によく告白されていた)のに、
今は、すごくつらい。
僕は本当に好きでいていい?
僕の"好き"の意味、景くんは本当にわかってくれてる?
君の言葉、どこまで信じていい?

ねぇ、景くんは、どこまで覚えてる?
君が言ったこと、僕が言ったこと、ちゃんと覚えてる?
僕、疲れちゃったよ。

景くんが僕のことどう思っててもいい。
僕はずっと傍にいたいよ。
君の迷惑になるようなことはしないから、君のそばに居させて。
君を失いたくない。"



景くんを思う日々、
メールの着信が、すごく気になった。

何、書いてあるのかな。
不安で。

着信ランプはまだ赤いまま。
ただの友達でしかないのかな、と思うと、胸が潰れそうに痛んだ。
手を繋いで、抱きしめあって、隠れて、キスをした。

それでも、不安だった。
すべてを望む貪欲さが、僕と景くんの間に少しずつ、
影を落としていく。

景くんの行方。 

2006年10月12日(木) 19時32分
今、景くんの行方がわからない。
僕はずっと心配しているけれど、
周りは全然気にしていないみたいだ。
自分たちの生活を守るのに必死で、
景くんの大切さには気付かない。

景くんは確かに、大分変わってしまった。
鬱陶しがる気持ち、分からなくない。
だから君は僕に似てるって、言うんだよ。
そんなにまで自分を責めてどうするの、景。

ねぇお願い。
早く気付いてあげて。
辛くて辛くて悲しいの。
傷だらけで、好きなひとを好きだというのを、抑えているの。

あの日僕を顧みなかった景くんが、
今、同じ立場にいる。

「お前には会えない」
と、僕を突き放した景くんが、
今、
同じ景色に立っている。

壊れゆく季節B 

2006年07月21日(金) 4時35分
景くんと、「彼」と「彼女」の付き合いは、僕が壊れだしてからも続いた。
「彼」とは、高ニの秋頃付き合いが始まって、
その後高三の夏ぐらいまでは続いてたのかな…?

張り裂けそうな心臓の痛みが時々襲ったけど、
気付かないふりをした。
夏なのに冷や汗をかいて、動悸で眠れない日もあった。
みんなみんな、気のせいだと思うことにした。

苦しくても吐き出せなくて、
ただ、そばに居て僕だけを見て欲しくて、
景くんにこれ以上迷惑をかけるのはいやで、
何も言わずに押し殺して笑った。
景くんは、僕の「嘘の笑顔」にすぐ気がついた。
きっと、嫌いだっただろうと思う。

夏が大嫌いで、憎んでた。
いつもは無感覚になることで押し過ごしていた夏が。
景くんに、甘えて、
過ごすことになるなんて、僕は何て愚かなんだろう。
そう思って、ひたすら笑ってた。
浅ましい自分が、ものすごく嫌いだった。

だって、僕は「自分のこと」だけで精一杯だったのに、
それを景くんに押し付けてしまったから。

ほんとはきっと、ただ手を繋いで笑いあうだけで
こころごと、繋がっていられること、
気付いてたのに。

壊れゆく季節A 

2006年07月21日(金) 4時16分
何だか僕は、このあたりから自分を抑えていくことが出来なくなった。
押し殺して我慢して。
今まで当たり前に出来たことだったのに、
景くんの前に出ていくたびに、あふれだして止まらなかった。
ひどく、自分が、壊れていく気がした。

保健室に駆け込むように、逃げる日々が何日も続いた。
それでも、最低限の授業は受けなくちゃって思ってたから、
おかしな震えを抑えながら授業を受けてた。

友達として接していた頃。
毎日がきらきらして、楽しかった。
それ以上を望んで、僕は歪みはじめた。

景くんが、
欲しくて欲しくて堪らなかった。

渇望してた。


そんな僕にも、景くんは自分の痛みを堪えて
向き合ってくれた。
僕はもう、景くんに負い目だらけだった。

壊れゆく季節@ 

2006年06月18日(日) 19時05分
息の根を止められた、のは…、景くんの「告白」だった。

僕は景くんに告白はしなかったし、二人とも、
「付き合おう」とか言って寄り添ったわけじゃなかった。
ただ、僕が一方的に景くんを慕っていただけの話、で。

----景くんに、昔から付き合っているという「彼女」が居たのは、知ってた。
中学校からの付き合いらしくて、色んなものを共有しているように、
僕には見えた。
二人だけの思い出、とか…、授業中、こっそり書いてる二人だけの、ノート、とか。

羨ましかった、し…すごく、嫉妬した。浅ましくも。

でも、それでも「そばにいたい」と勝手に望んだのは僕の方だった。
景くんは、さぞかし苦しかっただろうと思う。


そして、ある日、携帯が赤くひかった。


「彼氏ができた。」



僕はこの日、景くんと離れることを決意した。

「他人だったころ」 

2006年06月12日(月) 22時28分

僕と君との出会いは、ありふれたものだったね。
一目で運命とか、感じなかったけど…君を知ってからは、
運命かもしれない、と、おもうようになっていた。


景(ケイ)くん(女性ですが、僕は当時彼女を「くん」付けで呼んでいました)と、
初めて交わした言葉は、残念だけどもう忘れてしまってる。
きっかけ、とかも、今ではおぼろげ。
とある理由から女子高に入学した僕は、はじめの一年間、
全くといっていいほど、景くんと接点が無かった。
何となく仲良くなって、よく話すようになったミキ(仮名)と二人一組で行動してた。
僕は基本的に疑心暗鬼で小心者だと、おもう。
だから、新しいせかい、とか…新しい友達、とか、
どうやって踏み込んでいいのかよくわかんなくて。
今でも、周りはこわくて仕方ない。人の考えてること、とか、よくわかんないし。
とにかく、そんな風に僕の一年間は過ぎて。

二年目、初夏。
突然、近付いた。一気に近付きすぎたのかもしれない。
メール、すごいするようになった。景くんの着信音とか、設定するぐらい。
赤くひかって着信、は、景くんからのメール。

楽しかった、毎日いっぱい話して。
学校とか集団行動とか、昔から苦手だったけど、マシに思えた。
大嫌いな夏の目前で、僕は、大好きなひとを見つけた。


壊れていく、季節を迎えても。
「このひとが居れば、だいじょうぶかも」とか、
思ったぐらいに、景くんに依存し始めて、いた。

はじめに。 

2006年06月12日(月) 21時08分


叶といいます。
これは、日記ですけど、正確には「過去のはなし」です。
何故いまさらか、は…僕にこの行為が必要だから。
忘却の彼方へ、捨て遣ろうとした記憶が、時々今の恋を殺しそうになるので、
全部吐ききって赦したい、の。

正直、自分でも何を書いてしまうか分からない。
けど…最後まで書き切れたら、いいな。


++++++++++++++++
僕はかつて、恋をしました。
叶わぬ恋だと、「叶えられない」恋だと、しってた。
いつか壊れてしまうことも。
けれど、とめられなかった。
あなたが、狂おしいぐらいに、すき。

そんな僕の、むかしばなし。。。。。
++++++++++++++++


今の僕が、過去の僕をだきしめられる日が来るまで、
綴ってゆきます。
たのしかったことも、かなしかったことも、すべて。


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