心臓移植、無事終了=大阪の10代、経過良好―脳死の少年提供

February 16 [Thu], 2012, 11:49
心臓移植、無事終了=大阪の10代、経過良好―脳死の少年提供
国内初となる子どもからの脳死移植は13日午前、提供者の10代前半の少年から心臓や肺などの臓器を摘出する手術が、関東甲信越地方の病院で行われた。心臓は大阪大付属病院に運ばれ、拘束型心筋症の10代後半の男性に移植された。経過は良好という。 大阪大付属病院では午前6時31分、移植準備のため男性の手術を開始。少年の心臓は同7時22分に到着、手術は同11時47分に終了した。 同病院によると、男性は中国地方出身で4年前から心臓を患っていた。昨年8月に心臓移植の待機患者として登録。提供者の少年と年齢や体重が近く、手術は順調に行われたという。 日本臓器移植ネットワークによると、他に両肺が東北大病院で肺動脈性肺高血圧症の50代女性、肝臓が北海道大病院で先天性代謝性肝疾患の20代男性に移植される。 膵臓(すいぞう)と腎臓は、愛知県の藤田保健衛生大病院で糖尿病性腎症の30代女性に移植。もう一つの腎臓は医学的理由で新潟市内の患者への移植を取りやめたが、東京女子医大病院で慢性糸球体腎炎の60代男性に移植されることになった。臓器摘出手術行われる 10代男性待つ心臓は大阪大病院到着
拡大写真15歳未満の少年が臓器提供。膵臓と腎臓を入れたクーラーボックスを手に、飛行機へと向かう愛知県の藤田保健衛生大病院の医師ら=13日(撮影・早坂洋祐)(写真:産経新聞) 15歳未満で初めて法的脳死と判定された少年の臓器摘出手術が13日朝、入院先の関東甲信越地方の病院で行われ、摘出された臓器は移植手術が行われる各病院へ向かった。【図で見る】子供の臓器提供の流れ 虐待が阻むケースも 日本臓器移植ネットワークによると、摘出手術は13日午前4時2分に開始。少年の心臓は大阪大病院で拘束型心筋症の10代男性▽肺は東北大病院で肺動脈性肺高血圧症の50代女性▽肝臓は北海道大病院で先天性代謝性肝疾患の20代男性▽膵(すい)臓(ぞう)(すいぞう)と腎臓の1つは藤田保健衛生大病院(愛知県)で糖尿病性腎症の30代女性−に移植される。別の腎臓は当初、新潟大病院で40代男性に移植予定だったが、医学的理由で断念、東京女子医大病院で慢性糸球体腎炎の60代男性に移植されることになった。 最初に摘出された心臓は、大阪大の関係者の手によって空路大阪に運ばれ、同日午前、大阪大病院に到着した。心臓は、18歳未満から提供された場合、待機患者として登録した時点で18歳未満の患者に優先的に移植されるとする基準があり、今回はその基準を初めて適用した。