どうしても魔法を使ってみたいソラは苦肉の策として書斎にあった書物を片端から読みあさって魔法について調べたのだ

May 21 [Wed], 2014, 17:37
 どうしても魔法を使ってみたいソラは苦肉の策として書斎にあった書物を片端から読みあさって魔法について調べたのだ。少しでも魔法の技術体系が分かれば幸運だった。
 こんな方法で魔法を修得しようなどと本物の魔法使いが聞いたなら、数日間は爆笑し、数十日は笑いを堪えるべく山野を転げ回り、数年は思い出し笑いに苦しめられ、腹筋が割れること請け合いだ。
 そう、本来なら夢物語の愚挙である。

「時間かかりそうだな。発動方法は発声……多分、詠唱のことだな。あと魔法陣でも発動は可能か。詠唱の文面も魔法陣をどうやって書くのかも流石に分からないか。厨二チックだと燃えるなぁ。やっぱり『黄昏よりも??』ってのは本気で口にしてみたいし」

 ワクワクしながら数少ない情報を拾い、整理していく。

「えっと、次は“反応石”ってなんだ、これ?」

 魔法の技術体系を類推出来そうな記述に丸をつけたソラは残る記述に見落しがないか読んでいたが、『反応石の利用法』と書かれた文に眉根を寄せる。
 改めて布の全体に目を凝らすと反応石についての記述は数が多かった。ソラは主に教会に関連した書物から文章を拾ってきたが、教会においては非常に重要視される石であるため、記述があちこちに紛れ込んだのだ。

「なんか、やばそうな石だな」

 重複する文を除いていき、残った記述をまとめていくと反応石は魔法使いを見分ける特殊な石だとわかった。

「魔法使いを迫害してるから、効率的に見分ける方法が開発されて、その結果がこの石か? 仕組みは書いてないな」
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:wmrerew5we
読者になる
2014年05月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ヤプミー!一覧
読者になる