カラフルビーズ

June 14 [Tue], 2011, 20:12
夏休みも後半になり、蒸し暑い日が続いていた。
 
高校2年の夏休み、今年の夏こそ彼女を作ろうと意気込んだものの都合の良い出会いにも恵まれず、俺、笹西拓也(ささにし たくや)は一人寂しい身だった。痩身1号
 
「……久しぶりだな」
 
そんな俺は電車に揺られて懐かしい祖父ちゃんの家までやってきた。
 
子供の頃はよく来たものだが、さすがに成長してからはあまり顔を出さなかった。
 
しかし、今年は1週間程度をここで過ごすことになる。
 
海や山、自然あふれる光景は何だか新鮮で楽しみだ。
 
「……おーい、拓兄ちゃん」
 
無人駅についてすぐに手を振る女の子が近づいてくる。
 
ボーイッシュ系の服装に身をつつんでいる少女、俺の従妹で川崎久美(かわさき くみ)。
 
まず、そのふくよかな胸に目がいく、いつのまにかずいぶんと成長してるな。
 
「久しぶりだな、久美。久美は確か今年で中学3年だったか?」
 
「うん。そうだよ。拓兄ちゃん」
 
「ずいぶんと大きくなったな」
 
「まぁね。成長期だし。まだまだ大きくなるよ」
 
そうか、まだ大きくなるのか。
 
俺達は祖父ちゃんの家まで歩きながら会話をする。
 
「それにしても、拓兄ちゃんと会うの3年ぶりくらい?」
 
「だったっけ?俺が高校に入る前だからそれくらいだな」
 
久美とは歳が近いこともあって従妹として昔から仲が良い。
 
「そうだ。私、恋人が出来たんだよ。えへへっ」
 
「へぇ、久美もそういうお年頃なのか。よかったな」
 
久美も中学生だもんな、いても不思議ではない。
 
そういえば、と俺は思い出しように彼女の名前を口にする。
 
「なぁ、琴音ちゃんは元気でいるのか?」
 
久美には妹がひとりいる、名前は川崎琴音(かわさき ことね)。
 
「琴音?うん、それなりに。ちょっと人見知りするようになったけどね」
 
「人見知り?琴音ちゃんが?」
 
「そう。まぁ、会ってみれば分かると思うよ」
 
俺の印象では琴音ちゃんはとても明るくおてんばという表現の似合う少女だった。
 
俺も子供の頃によく彼女に合わせて山を駆け巡っていたのを思い出す。
 
まだ小さかったのに俺よりも足が早かったなぁ。
 
いろいろな思い出を思い出しながら、ようやく祖父ちゃんの家に着いた。
 
到着早々、俺は祖父母に挨拶をしてから、自分のために割り当ててくれた客室に自分の持ってきた荷物を置いた。
 
「ふぅ、それにしても暑いな」
 
「拓兄ちゃんー。麦茶飲むー?」
 
キッチンの方から久美の声が聞こえた。
 
俺は喉がカラカラなので「ああ」と返事を返す。
 
しばらくして、ふすまが開けられ、麦茶を持ってきてくれたのは……。
 
「どうぞ……」
 
一瞬、ドキッと心がときめく。
 
現れたのは淡い水色のワンピースを着た小柄な女の子。
 
あどけない瞳と目が合うと彼女は静かにそらす。
 
「え、えっと……」
 
「お久しぶりです。拓也さん、私の事、覚えていますか?」
 
「あ、ああ。琴音ちゃん、だよね?」
 
「はい。そうです」
 
俺に向かって優しく微笑みを見せた琴音ちゃん。
 
いや、はや……女の子って成長したら変わるもんだな。
 
あの琴音ちゃんがこんなに綺麗で可憐な美少女になってるなんて。
 
俺は彼女の持ってきてくれた麦茶を飲みながら、
 
「元気にしてた?ずいぶんと印象変わったね」大印象減肥茶
 
「そうですか?自分ではあまりそういう事はわからないですけど」
 
見た目だけではなく、中身もずいぶんと落ち着いたように見える。
 
『お兄ちゃんっ!遅いよぉ!!』
 
野山を俺と走り回っていたあの少女とはとても思えない。
 
俺は琴音ちゃんの顔を少しだけ眺めてみる。
 
うーむ、何度見ても子犬みたいな瞳が可愛いぞ。
 
「今年で何歳だっけ?」
 
「今年で12歳です。小学6年生ですから」
 
「それじゃ、来年は中学生なんだ」
 
小学生、俺と彼女の歳の差は5歳も違うのか……。
 
琴音ちゃんと俺は懐かしい話を交えながら親睦を深め合う。
 
なるほど、話してみれば見るほど久美の言っていた意味が分かる。
 
彼女は確かに俺との会話でも時折、目をそらす癖があるようだ。
 
人見知りねぇ、まぁ、3年も会ってなかったら他人も同然か。
 
何だか寂しい気もするけれど、琴音ちゃんも女の子だししょうがない事かもしれない。
 
俺は従妹の触れ合いにこそばゆい感覚を覚えていた。
 
 
俺が祖父ちゃんの家に滞在してから3日が経った。
 
はじめはぎこちなかった琴音ちゃんともずいぶんと慣れてきたと思う。
 
その日の夕方、俺は久美に呼ばれてリビングに行くと浴衣を着た彼女がいた。
 
「おっ、浴衣じゃん。可愛いな」
 
「あ、拓兄ちゃん。ちょうどよかった」
 
「何だ?今日は花火大会でもあるのか?」
 
「うん。地元で1番大きな花火大会があるんだけどね。拓兄ちゃん、今日は琴音を連れて一緒に行ってあげてくれない?」
 
毎年、久美と琴音ちゃんは一緒にこの花火大会に行くらしいのだが、今年は久美に恋人ができたこともあり、一緒にいけなくなった、というわけだ。
 
そこで俺が代わりについていく、もちろん断る理由なんてどこにもない。
 
「わかったよ。こっちは任せおいて楽しんでこい」
 
「ありがとう、拓兄ちゃん!」
 
彼女は浴衣を着るにはキツそうな胸を揺らす。
 
視線がそらせない……俺、少し自重しろ。
 
ここで待っていればすぐに琴音ちゃんが来るとの事なので待っていた。
 
「……お待たせしました」
 
姿を現した琴美ちゃんはピンクの生地に水玉模様の柄の入った浴衣を着ていた。
 
歳相応な可愛らしさを強調させる良いデザインだ。
 
「琴音ちゃん。可愛い浴衣だね。似合ってるよ」
 
「ありがとう……ございます」
 
彼女は顔をほんの少しだけ赤く染めた。
 
照れてる姿も新鮮だな。
 
俺と琴音ちゃんは花火大会の会場までゆっくりと歩いていく。
 
晩夏の夜とはいえ、まだまだ暑さがなくなったわけではない。
 
それでも涼しい風に吹かれながら気持ちよさを感じられる。
 
「……拓也さん、聞きたいことがあるんですけど」
 
「何?俺に聞きたいことって」
 
「女の子の胸って大きい方がいいですか?」
 
俺は思わずふきだしそうになるのを我慢して彼女の顔を見たV26W美白美肌速効
 
真剣そのもの、と言った感じで彼女は自分の胸をペタっと触る。
 
「……お姉ちゃんみたいに大きくなりたいんです」
 
「そ、そういうのは自然と大きくなるから大丈夫だよ」
 
膨らみかけには膨らみかけのよさがある。
 
なんて小学生に言えるわけもない。
 
そういうのも気にするというも女の子らしいな。
 
花火大会の会場は広くて、すぐに迷子になりそうだ。
 
そんな中で小さな手が俺の手に触れる。
 
「……手、繋いでも良いですか?」
 
「ああ。もちろん、いいよ」
 
やっぱり身体が小柄なのもあるのだろうか。
 
彼女の手はとても小さくて冷たかった。
 
「何か食べたいものとかある?」
 
「……アイスクリームが食べたいです」
 
「よし、それじゃアイスでも買いに行くか」
 
出店のアイスってなぜか美味しいんだよな。
 
俺はふたり分のアイスを買って、ひとつを琴音ちゃんにあげる。
 
「ありがとうございます。私……ストロベリー味、大好きなんです」
 
ピンク色をしたアイスを嬉しそうに食べ始める彼女。
 
「美味しい」
 
見ているだけで幸せそうな彼女。
 
俺も同じようにストロベリーのアイスを舐めると、ほんのりと甘い苺っぽい味がした。
 
俺たちは花火が見える場所まで移動して腰を下ろした。
 
この辺りは自然が本当にありのまま残っているという感じがする。
 
「拓也さん……」
 
俺の隣で風に長髪を揺らめかせた琴音ちゃん。
 
幼い感じが抜けきっていない少女の顔で、彼女は言った。
 
「私、拓也さんのこと、好きです」
 
「琴音ちゃん?」
 
「私はまだ子供だけど……本気で好きなんです。ずっと小さい頃から大好きです」
 
彼女の言葉が冗談じゃない事は言動、雰囲気から分かった。
 
……子供の頃、と言っても俺と彼女はここ数年は会ってもなかったんだ。
 
「それは……あの……」
 
これが本気で好きなのか、ただの憧れなのかは判断するのに難しいだろう。
 
彼女は俺の気持ちが分からない不安からか、瞳を潤ませる。
 
「あ、あの……困らせちゃってごめんなさい。嫌いにならないでください」
 
「いや、そういうんじゃなくて……」
 
「……拓也さん、子供の私じゃ釣り合わないですよね」
 
違うよ、俺だって……歳の差は気にしてない。
 
琴音ちゃんは可愛いし、優しい、俺の好みの女の子だ。
 
「違う。俺は琴音ちゃんのこと、そういう意味で嫌いになんてならないから」
 
俺はふわっとその小さな身体を真後ろから抱き寄せる。
 
「子供なんて関係ないよ。キミはこれから大人になっていくんだから」
 
「……大人に?」
 
「そう。まだちょっと早いかもしれないけれど、釣り合わないとか関係ないから」
 
子供だって言ってももうすぐ中学生になる子だ、幼すぎると言う訳じゃない。
 
大好きな彼女と一緒に歩んで行けるのは幸せな事だと思う。
 
「……拓也さん。私のこと……好きですか?」
 
「琴音ちゃんのこと好きだよ……」
 
安心させるように優しくその身体を撫でる。
 
子供だから恋をしちゃいけない。
 
そんな理由で割り切れることはこの世界にはない。
 
少女はいつか大人になっていく。
 
それまで俺達には時間がまだあるというだけ。
 
「拓也さんは私にとってお兄ちゃんだったんです。いつも甘えさせてくれる優しいお兄ちゃん。いつも来てくれる度に我が侭言って遊んでもらってました」
 
「そういえばそうだったな」
 
祖父ちゃんの家に遊びに来た時は久美よりも琴音ちゃんと遊んでいた記憶がある。
 
いつも俺が彼女の後ろを追いかけるような関係だった動情妹
 
傍にずっといた、一緒にいたいと思っていた。
 
俺の妹のような存在だった彼女。
 
夏の思い出、彼女と過ごしていた日々。
 
「拓也さんと一緒にいられて本当に嬉しいです」
 
あの小さかった少女が今は俺の恋人なんだな。
 
「……ああ。俺もそう思ってるよ」
 
花火がゆっくりと空にあがる。
 
彼女は「綺麗」と笑顔を見せて、ふたりで夜空を眺める。
 
カラフルな色合い、俺は花火を見上げながら彼女を抱きしめ続ける。
 
「拓也さん……」
 
彼女はこちらを向いてそっと目を瞑る。
 
俺は彼女の望みどおりに尖らせたその小さな唇に自分の唇を重ね合わせる。
 
「……ちゅっ」
 
たてた水音は花火の音にかき消させる。
 
ひと夏の恋。
 
これからも続く俺と彼女の恋愛は……。
 
「もう一度キスしてもいいですか?」
 
大切な彼女の成長と共に続いていく。
 
打ちあがる花火の下でもう一度口付けをかわした。
 
「大好きです、お兄ちゃん」女欲霊
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