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【GDO EYE】石川遼、聖地で迎えたターニングポイント / 2010年07月19日(月)
「全英オープン」最終日、この日「70」でラウンドして通算2アンダーでホールアウトした石川遼が、我々取材陣が待ち受けるインタビューテントへと入ってきた。最初に話したのは、トム・ワトソンの事。「2日目の最終ホールのワトソンへの拍手の温かさは一生忘れない。2010年の全英オープンの経験は、ゴルフ人生における一つの大きなターニングポイントになると思う」。18番グリーンを包んだ満場の拍手と敬慕の念。石川の目指すゴルファー人生の最終形が、はっきりとそこにあった。

2010年全英オープン特集

先週参戦した欧州ツアーの「バークレイズ・スコティッシュオープン」では、予選ラウンドをフィル・ミケルソンとカミロ・ビジェガスと同組で回った。強風の中、二人がドライバーを高い球筋で打つ事に石川は認識を改めたという。風が吹いたら低い球を打つ。そんな先入観に従わなくても、本来の自分の球筋でストレートボールを打っていけば十分に通用する。「(全英)直前で良いものを見せて貰いました」。風に合わせて、弾道を変えることは無い。国内ツアーを蹴って1週間早く欧州に入った選択は、すぐに小さな実を結んだ。

「僕はドライバーでドローを打つので、アゲンストや背中からの風が苦手でした。スタンスをオープンにし過ぎてスライスして流されたり…。でも今週は試合になったら1番から7番まではずっと左からの風だったけど、右バンカーや右ブッシュに打ち込むことは一度も無かった。これは凄く自信になったし、試合を通して成長出来たと思います」。

4日間を通してバンカーに入れたのは、僅かに2回。「ショットに関しては自分でも文句のつけようが無いくらい良かった」と石川。一方で、アプローチとパットに課題は見えたが、「ショートゲームはプロになってからも練習の優先順位は決して高くない(苦笑)。特にパットはこれから集中的に練習するクラブだと思っているけど、今回ショートゲームが上手くいかなかったのは大きな問題とは捉えていません」。今後、自分の持つ集中力をショートゲームに注いでいけば、まだまだ上昇する余地はあるという余裕の裏返しでもある。

この囲み取材中、メモを取りつつふと目を上げるとそこには石川のまっすぐな瞳があった。何度も何度も、彼は記者たちの目を見ながらこの一週間を振り返った。その表情と強い目線からは、石川がゴルフの聖地で得た自信と掴んだ明確なビジョンが伝わってきた。2日目を終えてワトソンが石川に伝えたこと。「君は良いプレーヤーだ。何も変えるな。君はとても良いスイングを持っている」。その生の言葉が、セントアンドリュースの風の中で石川の血肉へと昇華した。(編集部:今岡涼太)

【7月18日23時44分配信 ゴルフダイジェスト・オンライン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100718-00000016-gdo-golf
 
   
Posted at 02:35/ この記事のURL
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