東冠←黒 

2006年02月16日(木) 22時47分
「茂…ちょっといいか?」
「はい」

「焼きたて!!25」の収録後のことだった。
僕は黒柳先輩に呼び出され、舞台裏に行った。
「その、なんだ、お前達の調子はどうなんだ?」
「調子って?まあまあですけど…」
「そうか…」
今日の先輩は何かおかしかった。
どこかそわそわしているというか、なんというか。
そして、大きな溜息を吐いて言葉を続けた。
「単刀直入に言おう。私は、お前のことが好きだ」
やっぱり変なのは気のせいではなかった。
いつもの先輩とはどこか違っていたし、大体キャシーさん一筋だった先輩が僕のことを好きだなんて、からかっているとしか思えなかった。
「先輩、冗談が過ぎますよ」
「冗談ではない」
先輩は僕を壁に無理矢理押さえつけた。
「茂…」
そして、ゆっくりと先輩の顔が近付いて来る。
これは冗談ではなくピンチだ。
先輩から離れようと力を入れてみても、僕と先輩では体格の差もある上、先輩はとても強い力で僕を押さえつけていた。
もう先輩の顔がくっつくぐらいまで近付いている。
ああ、このまま先輩に唇を奪われてしまうのだろうか…。
でも抵抗出来ない上、先輩はやめるつもりもないようだった。
ただただ、怖いと思った。
助けて、東君…。
「何してるんじゃあ!」
「東!?」
僕と先輩の距離が1cmぐらいの時、東君は現れた。
状況を把握すると、東君はすぐに僕を黒柳先輩から取り戻してくれた。
「黒柳のおっちゃん、一つ言っておくけど、冠はオレのものじゃ」
東君は先輩をずっと睨んでいた。
「先輩…僕…」
「もういい、茂。…すまない」
先輩はそういうとその場を後にした。

「東君、有難う御座いました」
「別にお礼を言われることじゃないんじゃよ。オレは冠が取られるのがイヤじゃったから…」
東君は照れくさそうに笑った。すると、僕もつられて笑ってしまった。
でも、僕はそんな気持ちが嬉しかった。
「東君、大好きですよ」
「オレもじゃよ」

ハーバード時代黒冠 

2006年02月15日(水) 22時14分
「冠茂です。黒柳先輩、宜しくお願いします」
初めての出会いは春、極々普通のものだった。
ハーバードで数少ない日本人の生徒で、これからお世話になる人。
なんだか堅物っぽいなというのが第一印象だった。
それ以上の感情は無かった。


「先輩」
「茂…まだ起きていたのか…」
「ええ。先輩が帰ってくるまで、僕寝ませんから」
先輩は呆れたように大きな溜息を吐いた。
僕は、4月からたった半年で先輩に夢中になった。
年も違うから、クラスも別々。
だから、廊下ですれ違うときなんかいつも目で追ってしまっていた。
夏には、キャシーという女性と付き合っていることも知った。
でも、諦めるつもりなんかさらさら無かった。
「キャシーさんと会っていたんでしょう?」
「…子供はおやすみの時間だぞ」
「僕、もう子供じゃありません」
年の差のせいか、先輩は僕のことをよく子供扱いした。
こんなに懐いていれば、時々弟に見えるかも知れないし。
でも、僕は先輩に子供扱いされるのが大嫌いだった。
だって、先輩を好きだという気持ちを否定されたような気分になるから。
「僕、先輩のことが好きなんです」
「分かってる」
「なら、何で僕の方を向いてくれないんですか?」
「茂、私にとってキャシーは、全てだ」
その一言を言われると、僕は何も言えなくなる。
僕を拒否した言葉が、心に突き刺さる。
「おやすみ」
先輩はそう言って、寝室に入っていった。
先輩と二人きりの寝室が、この時ほど嫌な時は無い。
一人残された部屋がとても広く感じられた。
「先輩の、意地悪」
僕が呟いた言葉は、少し狭いこの部屋で静かに消えていった。

ネジテンバレンタイン 

2006年02月14日(火) 23時17分
「はい、これ。バレンタインチョコよ」
「有難う御座います、テンテン!」
「…貰っておく」
「ハッハッハ!お前ら青春を満喫してるなー!」
2月14日。聖バレンタインデー。
去年もこんな風にチョコを配った。
でも、今年は少しだけ、違うことがある。
「ねぇ、ネジ」
「何だ?」
「その…チョ、チョコ、今日中に食べて。あの…時間経つと美味しくなくなるし…ね?」
「分かった」
そう、ネジのチョコだけ特別。
チョコに書かれた文字を見て、彼は何て思うかしら。
どうか、私の想いが伝わりますように。

『好き』
ネジはポツリと呟いた。
「…俺も、だ」




ネジテンバレンタイン。
何だかおかしいことになってしまいましたが;
とにかくハッピーバレンタイン!

東冠←堤 

2006年02月06日(月) 21時27分
「東君」

『焼きたて!!25』の戦いの時、茂君は彼を見ていた。
今だって、そうだ。
茂君の目には東君しか映っていない。
何よりも、僕を見ていて欲しいのに。
東君への嫉妬は絶えない。
でも、茂君に嫌われたくないから、良い兄を演じなければいけない。


こんなにも、愛しいのに。




「茂君」
「なんですか?」
「…いや、なんでもないよ」




今すぐにでも滅茶苦茶にしてしまいたいのに。

東冠SS 

2006年02月02日(木) 21時24分
最近、動悸が激しくなることがある。
その時の僕は顔が真っ赤らしい。
それはいつだって不定期で、どうしてそうなるのかは自分でも解からなかった。
ただ、ストレスが溜まってるんだろう、具合が悪いんだろうとしか思わなかった。
でも、一つ気付いてしまった。
この症状が出たのは、南東京に来てからだということを。
といっても、まだ南東京に来てから一週間も経っていない。
一体、僕はどうしてしまったんだろう。




今日も一日が始まった。
朝の仕込みの時間が終わると、いつものように皆バラバラに過ごす。
調理室では東君がまたパンを作っている。
きっとまた、僕を負かした「ジャぱん」を作っているんだろう。
僕は、テレビをボーッと眺めながら、東君のことを考えていた。

パンを作っている時の東君の顔が、好きだと思った。
すごく楽しそうにしてて、生き生きしてた。
その表情に僕は惹かれた。

「冠さん」
「は、はいっ!」
「ど、どうしたんですか?」
「あ…何でもないです。それより、何か?」
「ええ。店長の妹さんから和菓子を頂いたんで、お茶にしようと思うんですけれど…東さんのこと呼んで来て頂けますか?」
「解かりました。ちょっと待っててください」

ギンヒツ←雛ギャグ 台詞のみ 

2005年12月31日(土) 22時11分
「日番谷はーんっ!!…って、雛森チャンもいるんかい」
「よぉ、市丸」
「…こんばんは、市丸隊長。お仕事良いんですか?吉良君、溜まってて困ってるって言ってたんですけど」
「あぁ、それなら大丈夫や。ちゃんとやってきたからな」
「本当かしら」
「ところで、日番谷はん、この後一緒に初詣行かへん?」
「ああ、行くか。雛森、良いか?」
「うん、いいよ」
「え、雛森チャンも一緒なん?」
「何だ?」
「いや…何でもあらへんよ」
「でも三人っていうのもなんだから、松本さんも誘おうよ」
「そうだな」
人数増やしおって小娘め。ワイと日番谷はんの愛の時間が減るやろ!!
「何か言いました?市丸隊長」
「何も言っとらんで」
「なら、早く松本さん呼んできてくれます?私達時間無いので」
「何でワイなん!?言い出しっぺが呼びに行くのが普通やろ」
「やだ、市丸隊長ったら。気を利かせてるのに」
「どういう事や?」
「だって、市丸隊長、この間松本さんと歩いてたじゃないですか」
「は?ワイは日番谷はん一筋やねん。誰が乱菊となんかおるかい、ボケ」
「日番谷君、市丸隊長が私のことボケって…」
「あ?市丸、本当か?」
「う…はい
「…市丸、一週間十番隊隊舎、立ち入り禁止な」
「うえぇっ、マジで!?」
「たーいちょうっ、何楽しそうなことしてんですかー?って、ギンに雛森ちゃんじゃない。珍しい組み合わせね」
「松本さん、酷いんです。市丸隊長が私に手を上げて…」
「そこまでしてないやろっ!」
「ギン、アンタ…」
「お前、そこまで…。1ヶ月間に延長な」
「何でやーーーっ!!」


可哀想なギンちゃんが好きな瀬奈です。ひっつんが静かなのは紅白見てたからです。雛森は日番谷のことを恋愛対象として見てますが、日番谷は妹みたいだと思ってます。うちの日番谷は基本的にギン大好きです。

ナルティ3ネタ ヒナ→ナル←ハナ 

2005年12月26日(月) 22時12分
「素敵な方だった…」
私、日向ハナビは生まれて初めて恋というものを体験した。
今まで屋敷で修業ばかりしていたからか、私はこういう時どうしたらいいのか分からない。
同じ年頃の女の子達は、恋なんてとっくにた体験しているようだけど。
名前は、うずまきナルトさん。里一のいたずら者。
中忍選抜試験本戦でネジ兄さんを倒した、強い殿方。
ああ、頭からあの方のことが離れない…。
そうだ、ヒナタ姉さんなら何かアドバイスをくれるかもしれない。
「ヒナタ姉さん」
「う、うわっ!ハ、ハナビ…」
「どうしたんですか?そんなに慌てて」
「い、いいえ、なんでもないの」
ヒナタ姉さん、いつもと違って様子がおかしい。
後ろに何か隠したみたいだけど、何だろう。
「姉さん、何持ってるの」
「え…こ、これは何でもないのよ」
「姉さん、それ、見せて」
「えっ…あ、ダメ!」
私は姉さんが持っていたそれをさっと取った。
それは、小さなロケットに入るくらいの写真だった。
それに写っていたのは。
「ナルト…さん?」
まさか…まさかまさか。
「姉さんもナルトさんのこと好きなんですか?」
「えっ…そんな、私はそういうわけじゃ…」
「…そういうこと」
「ハナビ、あのっ…誤解しないで、私は全然…」
「姉さん、これから私達はライバルです!私、ナルトさんのこと好きなんです。…姉さんには、絶対ナルトさんは渡しませんから!」
私は長い廊下を走った。
姉さんがライバルだなんて…。でも、絶対負けられない!

「ま、またライバルが増えちゃった…」


ハナビはこんなに攻撃的な性格じゃないと思う(笑
ちなみに、ヒナタがいうライバルはサスケとサクラです。+ハナビでキツいですね;

クリスマス東冠2 

2005年12月25日(日) 23時53分
「ホントか!?」
「ええ、メリークリスマス。こんな物しか用意できなくてすいません」
「オレ、冠の作ったケーキが食べれるなんて幸せじゃよ」
東くんは僕が作ったノエルを食べると、最初に甘いと言った。
「冠の愛情がこもってるんじゃ」
なんて、恥ずかしい台詞を。
きっと僕の顔は今真っ赤だと思ったから、下を向いた。
次の瞬間首に暖かさを感じた。
何かと思って顔を上げると、僕の首に白とピンクのマフラーが巻かれていた。
「プレゼントじゃ」
「え…嘘…」
「ずっと渡せなくてさ、いつ渡そうかと思ってて。メリークリスマス、冠」
東くんにノエルを食べてもらえただけでも嬉しいのに、こんなに幸せを貰っていいのだろうか。
これは夢ではなく現実なのだろうか。
マフラーの温もりを、身体中に感じた。幸せだと、心から思った。
「有難う、東くん。でもこれ、女物ですよね」
「えっ!?あ、冠に一番似合うと思ったんじゃけど…すまん」
「いいえ、謝ることなんてないですよ。僕、ちゃんとこれしますから」
今思い出したが、僕達は長い間レジを空けていた。
「そろそろ戻りましょうか」
「おお、そうじゃな」
それから、少しの間、僕達は照れくさくて目を合わせられなかった。
メリークリスマス、東くん。

クリスマス東冠1 

2005年12月25日(日) 22時23分
12月25日。
イエス・キリストの誕生日、クリスマス。
しかし、今クリスマスと言えば、「恋人達のクリスマス」なのだ。

「しっかしさー、来ねぇよなぁ」
「そりゃあそうですよ、今日はクリスマスですから」
何が来ないって、お客に決まっている。
パンタジア南東京支店にはかれこれ3時間ほど客が来ていないのだ。
何故かというと、さっき僕が言ったクリスマスのせい。
今年はクリスマスが日曜日だから、きっと多くの恋人が二人っきりで過ごしているのだろう。
二人っきりといえば、此処でも二人っきりの恋人達が居るが、そんなロマンチックなムードなどどこにもない。
「東くん、僕思ったんですけど」
「なんじゃ?」
「僕達クリスマスにこんなことしてていいんでしょうか」
「え?」
「仮にも僕達は恋人ですよ。なのに、クリスマスに店番なんて…」
「考えてみればそうじゃけど、今は冠と二人っきりじゃ」
そういってしまえば終わってしまうこの会話。
別に、どこかに行きたいって言ってるんじゃなくて、少しでもそういう雰囲気が作り出したかっただけなんだ。
なのに、東くんと来たら、全然僕のことなんか気にかけてないみたいだし。
そうだった、この男はパン作りが何よりも好きなんだった。
何だか一人でこんなに盛り上がってたなんて、少し恥ずかしくなってきた。
しかも、今オーブンの中にはブッシュ・ド・ノエルの生地が入っている。これは、僕が作っているものだ。勿論、東くんのために。
そういえば、そろそろ焼き上がる時間だ。オーブンの方を見て来ようか。
「東くん、ちょっと僕…」
「ん?ああ、パンが焼けるのか?」
「えっと…まぁそんなところです」
少し急いでオーブンの方に行くと、案の定生地は焼き上がっていた。
暖かくてふわふわの生地に冷たいチョコ味の生クリームでブッシュ・ド・ノエルを仕上げていった。
トッピングなど色々していたから、出てきてから20分くらいかかってしまった。
あぁ、いつ渡そうか。さっきの雰囲気じゃ絶対、渡せない。
「冠?」
「う、うわっ!東くん!?」
「ごめん、驚かせたか?うわぁ、すごいノエルじゃあ!これ、冠が作ったんか?」
「そ、そうですけど」
「美味そうじゃー!オレ、食いたいんじゃけど…」
「良いですよ」

2006年02月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28
最新コメント
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:wild_fancies
読者になる
Yapme!一覧
読者になる