『あやし―怪』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:27

暑い夏の夜、ふとんに持って入るのにぴったり。 一気にスーッと涼しくなること、請け合い! 個人的に一番好きだったのは「安達家の鬼」。 幽霊も鬼も恐ろしくはあるけれど、 それにも増して怖いのは人の心の業と哀しさ、 そう語りかけてくるような短編。 藤沢周平的ヒューマニズムはせつなく、 江戸的情緒はあくまでも美しく、 読み終わったあとは一人でトイレにいくのがコワイ。 宮部みゆき、読ませまっせ。お一ついかが?
 

『平成お徒歩日記』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:24

時代物作家、宮部みゆきが江戸時代のコンセプトに従って平成の世を徒歩で歩きまくる!という企画の本です。忠臣蔵の吉良を討ち取った帰り道や罪人が引き回しになった道をたどるなど、企画自体もかなり面白いです。 企画の中にコラムのように時代考証が(うんちくですね)入っているんですが、この書き方が見事というか、押し付けがましくなくてとても好感がもてますし、非常に興味がわいてきます。オススメは流人を扱った八丈島の章。八丈島なんて三原山火山くらいしか知らなかったけれど、歴史に満ち満ちた島だったんですね。 読むのにそれほど時間もかからないし、梅雨時のお部屋でのすごし方にオススメの一冊です。
 

『運命の剣 のきばしら』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:21

のきばしら・・・。 ある刀鍛冶が、心血をそそいで打ち上げた無銘の刀。 この名刀が、時代の流れと共に多くの人びとの手を経て、その役目を終えるまでの物語。 複数の作家が共通のテーマで話を紡ぎあげる企画は珍しくないですが、 この本は面白い。 各作家と、その作家らしいストーリーにニヤリとさせられるし、全体のまとまりも良い。  名刀は世にたくさんあるが、この一振りは特別だ。 敗戦直後、消え行く運命にあった多くの日本刀を救うために、アメリカ人の眼前で「鉄板切り」に挑戦させられるのだから・・・。 是非、映画かテレビドラマになって欲しい。
 

『大極宮』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:18

お三方のそれぞれの個性が出ていて面白かったです。 それぞれの日記に3人でツッコミを入れたり色々と話題を広げたりした本です。 3人とも忙しいのでしょうにプライベートな部分も充実していらして良いなぁと思いました。 大沢さんは趣味とダイエット、宮部さんはゲーム、京極さんは出張や仕事のお話が多かったです。 日記の文章も流石作家さんだけあって面白かったです。ちゃんとオチがあったり、自分でつっこんでたり…。本などでの文章とは違った感じが出ていて結構気に入りました。 宮部さんのゲームの話はあまりわからなかったのですが、「ゲームお好きなんだなぁ」と思いました。 京極さんが働きすぎて体を壊されないか心配ですがたくさん働いて頂いて新作が読みたいです♪
 

『鳩笛草』読みました
2008.02.29 [Fri] 13:14

生まれながらに超能力を持ち合わせた人たちが主人公として綴られる短編集です。 予知能力、念力放火能力(パイロキネシス)、そして心を読み取るをもったそれぞれの女性たち。 共通するのは、その能力故にその身が決して幸福ではないこと、むしろ不幸であるといえる。 小説的には、SF小説として位置づけられるのだろうが、能力者の悲哀を存分に描ききった鳩笛草を含め能力者の人物像の描写と物語の構成はさすが宮部みゆきだと思わされる。 それぞれ、手ごろな短編3つですから、是非手にとって読んでみてください。 3編それぞれ違った後読感が得られますよ。 それから、「燔祭」は、長編小説「クロスファイア」へつながる重要な話なので、クロスファイアに手をつける前に是非読んでおいてください。 余談ですが、「燔」にはたきぎを燃やしすという意味があるようです。なるほど、感じ入るタイトルのつけ方です。