夜回り先生 

September 03 [Wed], 2008, 15:56

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 「夜回り先生」という言葉は聞いたことがあったのですが、この本を読むまであまり詳しいことは知りませんでした。
夜回り先生の事なんて忘れていたある日、学校の特別講演として水谷修(みずたにおさむ)さんの講演を市内の施設で行うと担任の先生から発表がありました。私の学校には全校生徒に向けて講演ができるような場所がなかったので、講演などの全校生徒向けのイベントは市内の施設を借りて行っていました。その頃の私は夜回り先生がどんな人か知らず以前の講演のようにつまらないものと考えていました。以前にも同施設で講演があったのですが、その講演がとてもつまらなかったので、学校の講演はつまらないものと考えていました。
講演日当日、少しうしろめたい気持はあったのですが結局講演には行きませんでした。
次にみんなとあったのは講演の翌日で、その時私の考えとは反対の言葉が教室を飛び交っており、講演に行かなかったことを後悔しました。
 それから数ヶ月後学校の図書館に行った時、新刊案内の隅の方に置いてあった「夜回り先生」が目に入りました。あの頃教室で聞いた「めっちゃおもしろかった」「とっても感動した」という言葉を思い出しながらその本を手にとり読み出しました。冒頭部分の「いいんだよ」という言葉が心に響き、次のチャイムまでその場で読み残りを家で読みました。
 その後夜回り先生の事を知った私は、いつもどおりネットサーフィンをしていました。次は何を調べようかとトップページのGoogleに戻り考えていると、ふと夜回り先生はいまどうしてるんだろうと思い検索エンジンに「夜回り先生」と入力し、検索ボタンを押しました。すると検索結果の上から4番目ぐらいにyoutubeの「夜回り先生特別講演〜R30〜」というのが目に入り、講演を見に行きたかった私はすぐさまそのページをクリックしました。
その講演はとても心に響き、とても悲しく、とてもすばらしいものでした。
その講演のすばらしさのあまり、あの時講演に行かなかったことを昔以上に後悔しました。
 現在、水谷さんはガンで状態が悪く一般の講演はしていません。私の学校で講演が行われた頃が最後だったようで、もう生の講演を聞くことはできません。それからというもの講演や行事にはすべて参加するようになりました。

この本は水谷氏の10年以上にわたる夜回りの記録であり、エピソードである。
水谷氏が10年以上の夜回りで関わった子供は数千人以上いるが、この本に書かれているのは15人ぐらいである。たぶん水谷氏の中でとても印象に残り、とても悲しく、みんなに伝えておきたかったものなのだと思う。そのため一つ一つの内容が深く、子供の心・心の傷・子供に対する大人・ドラッグの恐ろしさなど語るものがとても多かった。
わたしがこの本で悲しかったのは「すべては運であり、一部の人は生まれつき不幸を背負い生まれてくる」という内容であった。愛される家庭に生まれてくるのも運、傷つけられる家庭に生まれてくるのも運。前者に生まれたとしても、家族が働けなくなるなどの理由により学校をやめアルバイトをしなければならない。これもまた運であり、世の中不条理であるということ。しかし不条理ではあるが、水谷氏が関わったことによって条理に戻り幸せになったエピソードが多く、水谷氏の行動に感動した。
私は水谷氏の行動、発言の一つ一つに考えさせられ、子どもは愛をほしがっており、愛してあげることが大事なんだと思いました。
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