傷跡 

2007年10月30日(火) 17時40分
激しい痛みと出血。

 何とか気を落ち着け、右腕を見ると、吸い込まれた『闇』が無数の針となって右腕全体から飛び出していた。

 恐ろしく凶悪な呪いだ。血を失って朦朧とする意識を振り絞り、私は考えた。

 あと一呼吸の間に黒犬か球体、どちらかを倒せば勝機はある。毛一筋ほどの手傷を負えば、またあの呪術が私を襲うだろう。

 となれば、一呼吸で確実に息の根を止められる犬を先に始末するのが最上の手か――

 これ以上、考える時間はない。私は力いっぱい踏み込み、気合いと共に大斧を黒犬の脳天にたたき落とした!

 が、黒犬は半分姿を闇に溶かしかけながらも、辛うじて『生きて』いた。

 仕損じた!背に走る絶望。
 その虚をついて、黒犬は最期の力を振り絞り、私の左腕に噛みついた。

 左腕に吸い込まれていく闇。

 闇は逃れ得ぬ。それは私の肉を穿ち、虚空に飛び抜けた。

 薄れゆく意識の中で、私をあざ笑うかのように、舞い狂う闇を見た。


軍営休憩所にて記す

闇との再遭 

2007年10月26日(金) 19時49分
手にした灯りを頼りに、暗い坑を進む。
 それほど深い洞窟ではなさそうだった。奇声を発しつつ飛び回る蝙蝠を払いのけつつ進むと、少し開けた場所に出た。どうやらここが最深部のようだ。

 瞬間、背筋に悪寒が走る。見渡すと、視界の隅に蠢く『闇』が映った。

 比喩ではなく、まるでそこだけ宇宙と繋がっているかのように黒い『闇』が蠢いているのだ。
 松明をかざしたが、途中で光が喰われてしまったかのように―いや、事実、喰われているのか。

 そう、此処に棲まうは光を喰らう闇の徒。

 やがて、『闇』はこちらに気付いたのか、僅かな光を喰らいながらこちらに近づいてきた―



 私は軽く深呼吸をし、背にした大斧を構えた。
 記憶に焼き付いたあの黒い球体と、その影から延びた犬型の異形がふたつ。あの球体を守っているのだろうか。

 恐怖を打ち払うように、私は大斧を振りかざし、踏み込むと同時に力の限り横に一閃した。
 『草薙』の技法―それは狙い違わず黒い犬の姿を薙ぎ、霧散させた。

 この程度ならいける!そう踏んだ私は一歩下がり、敵の反撃に備えた。
 と同時に、黒い球体が激しく蠢く。
 如何なる魔法か、球体の周りの闇が延び、私を包み込んだ。悪寒と恐怖が走る!だが別段、私の体を傷つける訳でもなければ、視界を遮る訳でもない。ただ、こんな声が聞こえた気がした。

『闇は 汝を喰らう』

 その声に虚を突かれた私に、もう一頭の黒犬が飛びかかってくる!私はとっさに体を捻ってかわした。大丈夫、掠り傷だ。
 瞬間、鋭い痛みが腕の傷口に走った!慌てて腕を見ると、驚くべき現象が起こっていた。
 私の周囲を覆う闇が、その傷口に『吸い込まれて』いる! 慌てて傷を押さえた瞬間、耳元で声がした。

『闇は 逃れ得ぬ』

 右腕が、爆ぜた。

敗北より 

2007年10月26日(金) 6時11分
気がつくと軍営休憩所のベッドだった。

 軍からの要請品のうちいくつかを手に入れた私は、マルダの軍駐屯地へ要請達成に向かうため山中行路を進んでいた。
 その途中、山腹にぽっかりと開いた坑を見つけ、ただならぬ気配を感じ…何故か(冒険者の性という奴だろうか)その坑に足を踏み入れてしまった。

 その後はよく覚えていないが、球体状の何か黒いもの…それだけは記憶に残った。



 休憩所に居る他の冒険者達に話を聞いてみると、どうやら軍から討伐指定を受けている魔物―それも、相当に強力な魔物が中には居たらしい。


 光を喰らう闇の魔物、か。
 言い訳をするわけでは無いが、あの時、私は愚かにも全くの無防備であの坑に挑んだ。
 私もこの島に辿り着いてから、ある貴族の護衛の依頼や、幾らかの手強い亜獣との戦いを通してそれなりの経験は積んだつもりだ。
 それが、如何にしてやられたのかも覚えていないとは些か口惜しい。

 気がつくと私は、犬闘鬼を狩りながら再び山中行路を下り、くだんの坑の前に立っていた。


山中行路にて記す

冒険記 序 

2007年10月26日(金) 5時38分
自分の確認も含めてみんクエのリザルトを冒険記風に記していこうと思います(・ω・)
誰もみてないけどよろしく!
どなし 力特化
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