ピーター・グライムズ

October 12 [Fri], 2012, 23:13
来年はベンジャミンブリテンの生誕100周年ネット 小遣いださうだ。
今日、新国立劇場の新シーズン開幕公演のブリテンのオペラピーターグライムズを見てきた。
泣いた。
ブリテンと云へば、青少年のための管弦楽入門パーセルの主題による変奏曲とフーガ作品34、が一番初めに聞いた作品である。
学校の音楽教材になる程の手ごろなオーケストラ紹介音楽であつた。
次は自分で気に入つてCDまで手に入れたキャロルの祭典。
そのほかにも、数枚CDを持つてゐるもののまだ聞いてゐない。
そしてオペラのCDはハーディング指揮のビリーバッドがあるが、未開封のままである。
そのオペラがまた十数作品もある。
そのうちの最も有名な作品がこのピーターグライムズである。
僕は4つの海の間奏曲6つの間奏曲の内からだけは知つてゐたし、耳にも残つてゐる。
しかしオペラ自体を見るのは初めてだ。
チャイコフスキーはコテックとの蜜月のうちに幸せなヴァイオリン協奏曲を書き上げた。
そしてブリテンも親密なピーターピアーズとの共同作業のうちにこの悲しい音楽を作り上げた。
ブリテンはゲイだつた。
それ故に社会対個人の関係性に深く立ち入つたこの作品はとても共鳴できるものであつた。
アウトサイー、あるいはマイリティーに対する社会常識道徳への批判。
人間の偽善性。
個人に対する集団の過熱する横暴性。
それらは現代のいじめや虐待、はたまたパワーハラスメントなどに通じるとても普遍的なテーマであつた。
音楽はそこかしこに別のアイディアを思ひ起こさせる。
しかし借り物ではなく独自のブリテンの音楽を作り上げてゐるのだと思ふ。
あるところはワーグナーのパルジファルの音楽を感じさせ、刺繍のアリアでは後のオペラ座の怪人を連想させる。
もしかしたらアンドリューロイドウェーバーはここから触発されたのかも知れない。
夢を持つことで疎外から逃れてゐたピーターであつたが、またその中でだけ生きてゐたために人との触れ方に齟齬が生まれてしまつた。
そこから悲劇は始まつた。
愛も受け入れられず重大な過ちを犯してしまふといふのもつまりは疎外されてゐたからに他ならないのだと思ふ。
行きの電車を待つホームの自動販売機で買つた紅茶花伝ビターアーモンドキャラメルがとても美味しかつた。
季節限定ださうだ。
ついでにやつとチャイコフスキーとコテックの写真を見ることができた。
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