竜騎士たちの詩 

July 30 [Mon], 2007, 21:14
(暑いねぇ〜)
「そう…じゃな……(うっかり昼寝して太陽にヤられかけた)」
(夏休みもちょっと忙しくて、顔あまり出せないかな…五日からは二週間は里帰りだし)
「んー…」
(一応様子は見てるので、大丈夫…夜は比較的出現率高いかな)
「ぁー…」
(聞いてる?)
「んー」
(聞いてねぇな。まぁいいか。ところで四つ葉や四つ葉ー)
「はいはーい、あらまーウォルったら暑さにヤられちゃってますねー森育ちだから仕方ありませんかー」
(知ってる? 無限の状況)
「知りませんよー私らはこっちで生きてるんですから、向こうの世界なんて知ったこっちゃありませんー」
(まぁそれもそうか。なんかなぁ、色々とツッコミてぇ事態になってんぞ)
「へー」
(一気にレベルあがってくれちゃって…まぁ動かせなきゃ意味ないんだけどな!)
「威張るようなことじゃありませんよー」
(ファンタジーだからなんでもアリなんだろうか……)
「幻想ですもんねー」
(ツッコミがいがありすぎて楽しいんだけどな……どこからツッコめばいいんだろうか…)
「別に無理にツッコまなくてもいいんじゃないんですかー」
(いや、なんかこう、魂が!)
「何の魂ですか」
「大したモンじゃあるまいに…」
(くっ、二人してなんか冷たい目がっ!)

朝。 

July 15 [Sun], 2007, 9:10
「ん、今日は祭りじゃなっ!」
「祭りですねー」
「ぁーうるせーるせー」
「我はお手伝いするぞっ。裏方じゃがのぅ」
「裏方って意外とやることありませんよー? ウォル料理とか出来ましたっけ…」
「接客のほうがまだマシなんじゃねぇの」
「何を。注文など覚えられぬ」
「…………」
「………そっちか」
「主らは何かせぬのかぇ?」
「しませんねー」
「そもそも結社なんてかったれぇ」
「では遊びに行ったりとかは」
「そこはまだ未定ですー」
「メンドくせぇ」
「つまらんのぅ」
「ウォルが楽しいならそれでいいのですよー(にこにこ」
「お前ほど活動的にはなれねぇ…」
「それなら客として来てたもれ?」
「んー時間があれば行きますよー」
「うむ。ぁれ、りっちゃんは?」
「(まだ続けるんだその呼び名)メンドくせぇーってどっか行っちゃいましたよー」
「………つまらんのぅ。唯一の男性なのじゃから、もうちょっとこう、頑張ってほしいものじゃが」
「いやー無理でしょうー。あれは親や友人が来たら速攻で逃げるタイプですよー」
「………(すごくイメージにピッタリだった)」
「ま、ほらほらそろそろお行きなさいー? あまりサボっちゃいけませんよー」
「ん、わかっておる」
「時間あったら行きますからねー」

我と義姉と彼と。 

June 29 [Fri], 2007, 20:43
 最近のことをちょっと報告してみれば、彼の眉がぴくりと動いた。
「………それで?」
「別に」
「…………俺はお前の相談役じゃない。ンな話、俺にするな」
「主、いつも我と話すと、機嫌悪そうじゃのぅ」
「ガキは嫌いなんだ」
 そう言い捨てて、彼は彼方を向いた。その瞳には、故郷でも映っているのだろうか。
「ホームシックかぇ?」
「はっ、別に思うところなんてねぇよ」
「では家族が恋しくなったのかぇ」
「…………」
「………主、正直よのぅ」
「ぅ、ぅうるせぇ!」
 そう叫んで、クッションが飛んできた。かなりの剛速球なそれをもろに顔面で受け、思わず後ろに倒れる。
「ぁぁっ、ちょっと二人とも何やってるんですかー?! 暴力はやらないと信じていたのにっ!」
「お前のその鞄も立派な凶器だ振り回すんじゃねぇ! ペットが中にいるんじゃないのかよ!」
「はっ、そうでした! ぁぁカカポっ!」
 我の心配は?
 釈然としないものを感じつつ、振り下ろした足の反動で起き上がる。
「ところで……最近、うまく行っておるのかぇ?」
「「は?」」
「彼氏」
「ぁ、私だったんですか。って彼って……」
 誰だっけとばかりな顔で思考する。
 それを見て、ちょっとだけ会ったこともない彼氏が哀れに思えてきた。
「………不憫な奴なんだろうな……」
「報われる日が来るのを信じておるぞ、顔も知らぬ彼氏よ……」
「二人とも何気に失礼なこと言わないでくださいーちゃんと仲良くしてますよー?」
 ホントかよとばかりに目を開く彼に、義姉は手に持っていたボールを投げつけた。どうやら鞄の中から出てきたらしい。その鞄を見ると、青い猫型ロボットを思い出すのは我だけであろうか、とふと思った。
「なんでそんなこと聞くんですー? 今まではまったく興味もなかったのに」
「仲良く言うわりには、全く何も言わないお前もお前だろうけどな」
 木の棘みたいなもの――後で知ったが、手で握るツボ押しらしい――がついているボールを弄びながら、彼は言った。
「おおかた思春期にでも入ったんじゃないの」
「主は入っているのかぇ?」
「…………自分じゃわからねぇな」
「ホームシックなら思春期ですよー」
「だから家にこだわりはねぇっての」
「家族でもホームシックみたいなもんですよー」
「違うっての……」
 思春期って、何じゃろか。
 にこやかに微笑む義姉と、違うと真っ赤になって否定する彼。それを見て、聞くには、少しだけ遅いような気がした。
「家族を想うのはとても大切なことですー。そういえばおとーさんおかーさんってどんなヒトなんです?」
「誰が言うか馬鹿っ!」
 どう見ても、言える雰囲気じゃない。

雲の向こうに 

June 20 [Wed], 2007, 21:57
 何も置かれていない、常に窓が全開の、無機質な部屋。
 そこでは、かさかさと、小さな音が止むことなく鳴っている。

『おい。てめぇ、これスピーカーにしてんな?』

 くしゃくしゃになったベッドの上で、シンプルな携帯が叫ぶ。
 続いて舌打ちし、呆れたように喋った。

『おまえ、何がしたいんだ。暇ならあの女のところにでも行け、俺に関わるんじゃねぇよ』
「主も暇であろう……」
『ぁ? 何言ってんだ、聞こえねーよ。てめぇ、俺に語らせたいだけかよ』

 かさかさと音が鳴る。明かりの灯ることのない、暗闇で彼らは動き続ける。

『なぁ、おまえ……この音、なんだ?』
「音……?」
『かさかさっつーか。おまえ、もしかして虫……』
「ああ……部屋は基本的に、友に差し上げているが故に……」
『〜〜〜っっ!!』

 ブチッ!

「…………ぁ、虫嫌いなんじゃったっけ………」

 やわいのぅ。そう呟いて、目を閉じた。
 曇りの空は、どこまでも暗くて。けれど、昼のように眠れそうにはなかった。
 かさかさと、蟻達が動き続ける。

馬鹿とテストと 

June 19 [Tue], 2007, 22:56
(「テスト終わったねー三人ともご苦労さん」)
「はいー」
「…………」
「…………」
(「四つ葉は何気に、日本史上位じゃん。総合はともかく」)
「ぁぅー。けどなんでですかねー歴史は得意じゃないですのにー」
(「カンだろ」)
「ぁ、やっぱりー? けどヒアリングがー……二番目ぐらいなのですよー。おかしいなー、外国にも行ってるのにー」
(「向こうから見たら、片言混じりじゃないのけ」)
「むむー。まぁ平均点越えましたし、良しとしますかー」

(「で、次はウォル。お前は、まぁ……無理もないわな……寝てるもんなぁ……」)
「ぅ、し、しかし、我にしては良いほうであろ?!」
(「まぁ、平均点には十点ぐらい足りなかったけど……それでも良いほうだわな、かなり」)
「であろ、うむ。(こくこく」
(「真面目にやれば良い点数取れたんじゃないの」)
「…………わ、我も頑張ったのじゃぞっ!」
(「ああ、はいはい。わかってるって、ちゃんと」)

(「で、最後はりっちゃーぶぁっ!?!」)
「…………はぁ」
(「な、ナイスパンチ……じゃなくてっ! お前っ、テスト散々じゃないかっ!)」
「ああ、適当に書いたからな」
(「適当に書くなよ……もう、進路とか将来に関わる大事なものなんだぞ?)」
「別に……どうせ家業を継ぐのがオチだ」
(「保険っていう言葉を知らないのか!!」)
「知るか」
(「うぁーもう、お前、成績酷いじゃないか。いくらなんでも、これはちょっと……」)
「うっせぇ。お前は俺の母親か」
(「似たようなもんだろ!」)
「俺の親は一人ずつで十分なんだよ!」

「……のぅ、背後」
(「おお……何?」)
「主のテストは?」
(「…………これから。七月に…………」)
「自分自身のこと、案じたほうが良いのではないかぇ」
(「ああ……ぶっちゃけ、どうでもいい」)
「…………(こいつの影響か」

背後ももうすぐテストですorz 

June 11 [Mon], 2007, 21:35
「テストじゃ」
「テストですねー」
「…………」
「メンドくさいのぅ」
「全くですー」
「…………」
「実技ならどうにでもなるのにのぅ」
「うーん私は理科と文字ならなんとかなりそうですけどねー」
「…………」
「「りっちゃんは?」」
「だからお前らっ!!」
「何なら出来るのじゃー?」
「国語ですかー英語ですかー数学ですかー?」
「…………生態学」
「…………」
「…………」
「それは……そんなのあったかのぅ?」
「ぁ、ありませんー……保健体育ならともかく」
「…………単なる趣味だ」
「……将来の夢は獣医さんかぇ?」
「ぁ、それいいな…」
「ま、それは置いといて……二人とも、ちゃんと真面目にやるんですよー?」
「「メンドくせぇなぁ」」
「!? ど、どこでそんな乱暴な口調覚えましたかウォルー!」
「さぁ?」
「もう戻っていいか?」

この三人に共通しているのは、理系が苦手なこと 

June 05 [Tue], 2007, 17:24
「修学旅行、面倒じゃのぅ」
「どうせ行くんだろ」
「思い出作りなんですから、行かないと損じゃないですかー」
「主ら二人は、来年になるのかぇ」
「そうですねーお土産お願いしますー」
「いや、お金無いから」
「あったとしても、向こうで使い果たすだろうよ。ラーメンとか有名だからな」
「むぅ、金がないというのに」
「ぁ、白い恋人とかー」
「ぁーあれ、不味いぞ」
「「え」」
「ホワイトチョコレートだったか。俺は好きじゃない」
「…………主の好みではないか」
「というか食べたことあるんですかー」
「家、秋田県だし。旅行で北海道に行ったことはある。十年近く前になるけどよ」
「はぁー。じゃーまた行ってきて、お土産くださいよー」
「断る」
「動物園とかもいいですよねー私あそこ行きたいんですよー」
「行けば」
「ボンボンにはわからぬ貧乏の苦労ですー」
「そういや主は、御曹司じゃったな。何故に辺境の村に」
「教育だってよ。……貧乏は貧乏で、大変だぜ」
「嘘くさっ」
「ま、家帰れば、好きなこと出来るのは確かだな」
「うっわぁ、うらやましー」
「我など家すらないのに」
「知るか」
「むぅ……我はそれよりも、テストのほうが気になるのじゃが」
「ぁぁーあれですかー。あれはちょっと怖いですねー」
「(サボる気満々のくせに)」
「なんか言いましたー?」
「空耳だろ」
「テスト、のぅ。簡単なものであれば良いのじゃが」
「簡単なら教科書で済むだろ」
「…………むぅ。寝るというのは「駄目だろ」
「あははー、いいツッコミーツッコミキャラですねー」
「周りのおかげでな……」

偽りの世界。誠は、何処に? 

June 04 [Mon], 2007, 19:04
やってもいないのに。
どうして、信じてくれないのだろう? けど、向こうからしてみたら、こっちが嘘をついているように感じられるのだろう。
哀しい、というにはなんとも思っていなくて。
たぶん、これは、むなしい。何も思えなくて、逆にすごい他人事のように思えて。
むなしいんだ。自分がどこか、遠い場所にいて。からっぽ、かなぁ。

…………楽、かな。すごい、楽。他の感情が思い出せない。
これはこれで、困る、のだろう、か。

月は一人じゃ輝けない 

May 31 [Thu], 2007, 16:56
(「レベルあがったようだし、称号も変えられるけど……変える?」)
「別にどちらでも」
(「じゃあ変えるぞ。変えるぜー!」)
「何故に主が嬉しそうなのじゃ……」
(「ぁ、そうそう、テスト!」)
「…………」(音速の回れ右。だが光速でその襟首を掴まれた)
(「夏休みも学校に捧げたいのなら、勉強しろ」)
「…………ぅぇぇ」

(「というわけで、ウォルの称号変えてみましたー」)
【月下夜想曲】
(「これに、無限のような感じだったら、「おーかみのとーぼえ」ってのもつけたいところですけどね!
 ま、それはどうでもいいとして。
 わりと響きで選んだんですが……夜想曲を辞書で引いてみました。」)
・ノクターン
 主としてロマン派時代のピアノのための性格小曲。
 静かな夜の気分をあらわす抒情的なもの。
 創始者は一九世紀の作曲家フィールドといわれ、ショパンが多くの名曲を残した。夜想曲。(大辞林 第二版より)
(「まぁ音楽はさっぱりですが。静かな夜っていうなら、ウォルにいいんじゃないかな、と。基本的に寝れませんからね、あの子。不眠症で。静かっちゃあ、静かです。綺麗な月の夜に、こっそりと屋根の上で月光浴を楽しんでいることも珍しくはないです。
 まぁともあれ、称号も変えられたことですし、これからもウォルを宜しくしてやってください。」)

誰かの父と、その息子と友達らしい少女 

May 29 [Tue], 2007, 21:36
 黒髪に色黒、全身黒尽くめの男が微笑みました。
「いつも息子が世話になっているようだな」
 紅いリボンの少女は、首を傾げました。
「どちらさま?」
「誰でもいいさ。おまえさんの友達の、父親なだけ」
「父親」
 その整った異国的な顔立ちから、友人の顔を重ねてみましたが、なかなか見つからず、少女は「はて」と呟きました。
「重ならぬのぅ」
「そうか? 俺は似てると思っているんだがなぁ。母親に似たのかね。まぁそれはそれでいいけど」
「…………」
 それで、どちらさま?
「どちらでもいいさ」
「そうはいかん。父親に会ったということだけは伝えねばなるまい」
「いや、叱られるからいいよ。あれは怒ったところは母親に似たらしくてな、なかなかに迫力があるんだ。兄は俺に似たらしいんだけどなぁ」
 そう言って、男は一人楽しそうに笑いました。
 きょとんとする少女に微笑んで、その頭をぽんぽんと撫でました。
「んじゃ、妻を待たせているからそろそろ行かせてもらうよ。面倒だったんだが、久々の日本だし、何より息子の貴重な友達だ。会えて良かったぜ、嬢ちゃん」
「……なんぞ、ちとクセのあるしゃべり方をするのぅ。少し古い……」
「ぅははは、そうかそうか! 悪ィな、基本的には向こうにいるからなぁ、日本語しばらく忘れてたんだ」
 豪快で柔らかな雰囲気の男に、少女は興味を抱き始めていました。
「のぅ、息子って、誰じゃ? 言わぬから、教えてたもれ!」
「ぁーんー悪いなー。妻にも叱られっからよー」
 全く困った様子もなく、爽やかに笑顔で男は断りました。むぅ、と唸って、少女は問いを変えました。
「では、仲良し家族かぇ?」
「仲良し家族って……なんか可愛いな、その言葉。まぁそれはいいか………そうだな、悪くないと思うぜ? 我が子らはほとんど喧嘩もしないしな。妻との関係も良好だ」
 手を広げて嬉しそうに言うその姿を見て、「(仲は良さそうじゃなぁ)」と少女は思いました。
 そして焦った様子もなく「おっとやばい」と呟き、男は手を挙げて去っていきました。
「ああ嬢ちゃん、そっちは煙草に人気だから近づかない方が身のためだぜ。じゃあな、これからも息子と仲良くしてやってくれ」
 姿も見えなくなってから、少女は抱きしめたぬいぐるみへと話しかけました。
「…………誰の父親じゃろうな?」
 誰にでも父親はいるものさ、とぬいぐるみが返事したような気がしました。
P R
プロフィール
  • アイコン画像 ニックネーム:ウォル。とぬいぐるみのねる。
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