気になるテレウェイヴの噂

February 19 [Thu], 2009, 15:57
テレウェイヴの製造ソリューション「WAITパック」をご利用頂いている今回の匠は、設備を変えずにハイサイクルな生産が行えるプラスチック金型を開発した株式会社積層金型だ。同社の名前にもなっている積層金型とは、東京大学生産技術研究所の中川威雄教授(現在東京大学名誉教授)および大学院学生国枝正典氏(現在東京農工大教授)によって提唱された、熱交換性能に優れたプラスチック金型である。開発当時の環境では実用化には至らなかったが、数年前より同社は積層金型の実用化に取り組み、世界で初めて金属板積層金型を事業化。その後、積層板間接合に拡散接合技術を応用、拡散接合積層金型の実用化にも成功した。積層金型のメリットは、自由度の高い水路を作れることである。冷却時間の短縮が図れるため、設備を変えずに成形能力をアップ、生産スピードを上げることができることが最大の特徴だ。従来の金型は金属ブロックを切削加工して形状・温調配管を創成しているが、拡散接合積層金型は板に水管を加工し、拡散接合にて接合するため、金型内部に形状にそった温調配管を自由に作ることができる。これにより冷却スピードが速くなり生産スピードがあがるというわけである。この積層金型の製作を可能にする技術が、拡散接合というもの。これは接合する母体を、母体の融点以下の温度条件で接合する方法である。溶接との違いは母材を溶かすことや、ろう材などのインサート材を使用せずにくっつけることができ、塑性変形を出来るだけ生じさせないようにできる事だ。さらに、生産性が高いだけでなく製品精度も高めることができる金型が、拡散接合金型とヒート&クール成形を組み合わせた金型である。これによりウエルドレスで部品精度の向上、転写性の向上が可能になるという。初めは削る方法による金型作りが主流だったため、積み上げる金型作りの発想は、あまりに突飛だった。あまりの突飛さに金型業界からの反発も強かった。だが、積層金型は諦めなかった。開発に開発を重ね、その結果今ではその幅広い効果性が認められ、事業化できるほどの実績を残してきている。今後も更なるサイクルの効率化、精度の向上を目指し、社会に貢献できる製品を製造し続けていきたい、というのが積層金型の今後の展望だという。株式会社積層金型はこれからも金型界の革命児となっていくであろう。
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