篤姫第39話(9.28)
September 30 [Tue], 2008, 0:42
先週、こんな記事を見かけました
天璋院篤姫の婚礼時の駕籠、米スミソニアン博物館で確認
米ワシントンのスミソニアン博物館が所蔵する絢爛(けんらん)豪華な駕籠(かご)(女乗物(おんなのりもの))が、13代将軍徳川家定の正室、天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)が婚礼時に使用したものであることが、江戸東京博物館の斎藤慎一学芸員の調査で確認された。
NHK大河ドラマ「篤姫」が人気を呼ぶさなか、貴重な発見と言える。
駕籠の本体部分は幅95・7センチ、長さ134・4センチ、高さ136・5センチ。黒漆の地に金の蒔絵(まきえ)で二葉葵(ふたばあおい)をあしらった唐草文様が描かれ、随所に徳川家の家紋「三葉葵紋」と近衛家の「牡丹(ぼたん)紋」が配されている。
斎藤学芸員は、篤姫の婚礼道具について書きとめた「篤姫御方(おんかた)御待請并(おまちうけならびに)御婚礼御用留(ごようどめ)」(国立公文書館所蔵)に、同一の二葉葵唐草文様の図案があったことや、この文書中の調度品検品リスト(安政3年〈1856年〉9月29日付)に「黒漆二葉葵唐草両御紋付 御輿(おこし)(女乗物のこと) 一挺(ちょう)」の記載があったことなどから、篤姫婚礼時に幕府側で制作した駕籠と断定した。
また、江戸東京博物館が所蔵する家定の生母本寿院(篤姫の義母)所用の駕籠「黒塗梅唐草丸(まる)に三階菱紋散(さんかいびしもんちらし)蒔絵女乗物」と、内装の図案や外装の金具の付け方などが酷似していることも、この判断を裏付けた。
この駕籠は、スミソニアン博物館のアーサー・M・サックラー・ギャラリーが1984年にロンドンのオークションで落札したが、来歴は不明という。斎藤学芸員は「篤姫ら大奥の女性たちは江戸開城の際、大きな調度品は置いたまま退去したと考えられる。その後、入城した薩長を中心とする明治新政府がそれらを売却したのではないか」と推測している。
徳川美術館(名古屋市)の小池富雄・企画情報部長(漆工芸史、江戸大名文化)の話「文献だけでなく図案も一致しており間違いない。幕末期としてはかなり丁寧に作った高級なもの。篤姫の気持ちに思いをはせる直接的な材料が確認されたことは極めて意義深い」
将軍家に輿入れする篤姫に箔をつけるためか、かなり豪華絢爛な駕籠ですなあ

最近まで、篤姫婚礼時の駕籠だと判っていなかったようなので、
まだまだこういうシロモノは何処かに眠っているのかもしれませんね。
明治維新後、急速に近代化を進めた結果、
時代遅れで、それでいて、金のかかった調度品は、
結構、外国に流出されちゃったのでしょうか。もったいないなあ。
で、今回の『篤姫』・・・
孝明天皇@東儀秀樹に攘夷が不可能だと説明するため、上洛する徳川家茂@松田翔太

「武家の棟梁たる公方様が軽々しう上洛などなされば、
将軍家のご威光は地に堕ちまする。」
本寿院@高畑淳子が天璋院@宮崎あおいに文句を言ってましたが、
まったくその通りですな。
『将軍自ら、上洛せよ』という朝廷の圧力に屈したわけですから。
三代家光も上洛して、天皇と拝謁してますが、
あれは、まさに将軍の権威を示すためだったし、場所も二条城だったしなあ。
攘夷が不可能だと説明したいと思う家茂だが、
一橋慶喜@平岳大から反対されてしまう。
「公方様がこの先攘夷を行うこと、
既に先日朝廷と約定を交わしております。
公方様が攘夷はせぬと仰せになれば、それこそ尊攘派の思う壷、
徳川家に政は任せておけぬと幕府から政権を奪い、
無謀なる攘夷に突き進みましょう。
ここはひとまず攘夷決行を約束し、
朝廷のご信用を得て、次の手を考えるのが上策と存じます。」
このときの朝廷は、過激な長州藩の影響で、尊皇攘夷一色でしたからね。
その結果、家茂は攘夷を実行することを約束させられてしまう

「夷狄を討つのが、征夷大将軍の務め」という台詞がありましたが、
元々、夷狄を征討するため、武士をまとめるのが、征夷大将軍の任務。
「攘夷ができないのなら、征夷大将軍の称号を取り上げてしまえ」
という声も強くなり、慶喜も開国派なだけに対応に苦慮したようです。
嫌気が差した政事総裁職の松平春嶽@矢島健一は辞任、無断で帰国する有様。
しかし、この大河の慶喜は、相変わらず印象が悪いねえ(笑)。
だが、事態は急展開。
尊攘派の急先鋒長州藩が攘夷を実行、米国商船を砲撃した結果、
文久3(1863)年5月 米仏艦隊の攻撃を喰らい、大敗(下関事件)

更に、生麦事件の結果、
文久3(1863)年7月 薩摩藩は英国艦隊と戦闘状態に陥り、
アームストロング砲の砲撃で、鹿児島城下は甚大な被害を受けてしまう(薩英戦争)

勝麟太郎@北大路欣也が言ったとおり、
『日本国中が攘夷などできぬと悟る、よい機会』となりました。
(長州は、まだ攘夷を諦めず、もう一度戦争をするのですが)
攘夷を強要されてきた幕府にとって、一見、運が向いてきたように見えますが・・・
これで、薩摩・長州は、攘夷は無理だと悟り、外国に接近、
軍備の近代化に務めるようになり、倒幕の原動力となってしまうのが、時代の皮肉。
そして、諸外国も、薩摩・長州に肩入れしようとする。
薩摩藩がなかなか善戦したこともありますが、
戦いを傍観して何もしなかった幕府は、先が長くないと見越したようです。
尊皇攘夷から、攘夷が消え、朝廷を尊ぶ尊王思想だけが残り、いよいよ倒幕へ。
天璋院をはじめ徳川一門にとって、苦しい展開が続きます

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